菓子袋などの口を簡単にとめるハンディシーラー
本体のサイズは約100mm×45mm×45mm。発熱部分にはコの字形の安全カバーがついている |
お菓子などが入ったビニール袋。封を切った後、もう一度口を閉じるときはどうしているだろうか。クリップや輪ゴムでとめるのが一般的だろう。しかし、これらを使わずにぴったりと閉じる方法がある。シーラーという機械を利用するのだ。シーラーには袋の開口部を一気に挟み込む大きな卓上機もあるが、今回購入したドリテックの「HS-103」は、手のひらサイズのコンパクトなハンディー機だ。
「HS-103」は大きさといいデザインといい、まるでホッチキスのようである。使い方は簡単。V字形をした2本のバーの間に、閉じたい袋の開口部を挟み、そのまま端までスライドさせる。袋を裏返し、少しずらして同じ作業を繰り返す。たったこれだけで袋の口がくっついてしまうのである。プラスチックジッパーをつまんで閉じるときと変わらない手軽さだ。シカケは意外に単純。ホチキスでいえば針が刺さる部分にニクロム線が敷かれている。これが発する熱で袋の素材を溶かし、同時に上下のパッドで挟み込んで押し潰すように接着させているのである。
「HS-103」で閉じられる袋の素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩ビなど。ポテトチップスが入っているアルミ蒸着袋も大丈夫だ。筆者の家にあったものを片っ端から試してみたところ、ほとんどのポリ袋やビニール袋で使用可能だった。説明文には厚さ0.1mmまでと書かれているが、むしろ薄くて軟らかい袋を閉じるほうが難しいようである。なぜかというと、ごく短い時間で溶けてしまうため、大きな穴が空いてしまう場合があるのだ。また、袋の中に液体が入っている場合は、漏れるおそれがあるので避けたほうがいいだろう。
「HS-103」を使いこなすには少々コツがいる。袋の材質や厚さによって、挟み込む力や動かす速度を調整しなければならないからだ。とはいっても、練習が必要なほどではない。筆者の場合、はじめのうちは十分に接着できないことがあったが、数回試した後はコツをつかみ、コーヒーなどの粉末も袋からこぼれ出ることはなくなった。
電源に単3形アルカリ乾電池2本を使用。マンガン電池では十分に発熱しない場合があるようだ | 本体底にはシート状の磁石が付いている。冷蔵庫の扉に貼り付けておくと非常に便利 |
袋の開口部を挟み込んで横に動かす。袋の材質、厚さによって力加減と速度を変えるといいようだ | 接着後の袋。折り目がついているだけのように見えるが、中のコーヒー粉はこぼれ出ない |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
HS-103 ハンディシーラー | ドリテック | 980円 |
2011/12/12 06:00