ソニー製!? iPhoneで使えるマイクコントローラー付きイヤフォン

イヤフォン部分はやや小振りで、耳にすっぽり収まった。コントローラーは細長く、純正品に近いサイズ

　先日僚誌AV Watchを眺めていたところ、面白い製品のニュースを見つけた。ソニーから、iPhone/iPodで使えるマイク/コントローラーユニット付きのイヤフォンが発売される、というものだった。えっソニーからiPhone用製品が!? と思ったのだが、実は以前からiPhone/iPod用のイヤフォンは発売されており、今回はリニューアルされた製品とのことだ。ウォークマンを擁するソニーが発売するiPhone用製品、気になったので早速購入してみた。

　外観形状はごく一般的なイヤフォンマイクと同様だ。Y字型コードで、分岐部分の長さを調節できるスライドパーツがある。コード長は1.2mで、やや固めのいわゆる「コシのある」材質を使用していて絡まりにくい。コントローラーは左のイヤフォン途中にぶら下がっており、iPhoneの純正イヤフォンマイクと同じ配置になっている。コントローラーの機能も純正と同様で、音量調整上下ボタンの間に音楽再生/停止/曲送り/曲戻し/着信/通話を制御するボタンがあり、裏側にマイクが配置されている。中央ボタンには細長い出っ張りがあり、ボタンを見ずに手探りで操作しても音量ボタンと間違えることは少ない。長押ししてvoice over機能が使えるのも純正品と同様だ。

　使ってみると、地味ながらも快適に使える工夫が見て取れる。長さ調節のスライダーは歩いている時のコードがブラつくのを抑えられる。何より、純正品より音質が良いと感じられるのはもちろん、カナル型ということで音漏れで周囲に迷惑をかけにくい。ソニーが作るiPhone/iPod向け製品だからといっても奇抜なところは無く、使い勝手について良く研究されている製品と感じた。

　同様のスペックで、Android端末で使える製品「DR-EX62VP」もあるので、iPhoneユーザー以外も選択肢として考えられるのはうれしいところ。長年イヤフォンを作り続けてきたソニーらしい、細やかな気遣いが見える製品だ。

プラグはL字で抜き挿しがしやすい	長さは1.2mで、鞄の中から伸ばしても余裕がある

スライドパーツで分岐部分の長さを調節できる