L字形状でノートPCの側面に沿わせて接続できるUSBハブ
製品パッケージ |
USBハブといえば、どうしても「かさばるもの」「取り回しがよくないもの」というイメージが強い。どれだけ小型化しようが搭載ポート数に応じた体積は必ず必要になるわけで、筐体はどうしても大きくなりがちだ。ケーブルが枝分かれしたようなモバイルタイプの製品もあるが、隣接ポートへの干渉を防ぐあまりポートから真っ直ぐに飛び出る構造になっており、持ち歩く際はむしろかさばりがちだ。そんなわけで、違和感なく“PCと一体化するUSBハブ”というのは、ほとんどお目にかかったことがない。
今回紹介するエレコムのUSBハブ「U2H-TZ300BBK」は、その点で少々変わったコンセプトを持つ製品だ。これまでポートから真っ直ぐ飛び出ていたのを、ノートPCの側面に沿わせる形、つまりL字状に折り曲げてしまった製品なのである。
ノートPCの側面に沿わせるということは、ふつうならば隣接するUSBポートを塞いでしまう形になってしまうが、本製品はコネクタ部分の回転する構造により、干渉を防げるようになっている。さすがに3つ並んだポートの中央で使用すると、左右どちらかのポートを隠す形になってしまうが、あまりそのようなことはないだろう。筆者が使用しているThinkPadであれば、塞いでしまうのは普段利用しないアナログディスプレイポートなので、実用上の問題もない。
ノートPCの側面にぴたっと沿っているメリットとして、日常の利用においてかさばらないこと、ハブ自体をノートPCと一体化した状態でバッグに入れて持ち歩けることが挙げられる。筆者が使用しているThinkPadのように、つや消し黒のボディを持つPCであれば、色のマッチングも完璧で違和感なく利用できるのもよい。
メーカーの製品サイトでは、90度回転させて直立した状態の写真がメインになっているので、このような使い方ができることはなかなか気づきにくい。実際に使ってみて初めて「そうか、ノートPCの側面にぴったりと沿わせることができるんだ!」と気付くというわけ。ノートPCとともにハブを持ち歩くことにわずらわしさを感じている方におすすめできる製品だ。
製品本体。コネクタがL字状になっているのが特徴 | いわゆる3ポートUSBハブという位置づけになる。ポートの間隔はやや狭め |
コネクタが回転するので、本体の向きを自在に変えられる | |
ノートPCの側面に沿って接続できるのでかさばらない | 隣接ポートを使う場合は回転させればよい |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
U2H-TZ300BBK | エレコム | 891円 |
2010/12/15 06:00