吸盤で固定するテープ・カッター「MAGIC tapedispenser」


筆者の机側面には普通に吸い付いたが、弱いようなら「吸盤補助板」の出番だ

 ロール型のセロテープやメンディングテープを装着し、必要な分量を引き出してカットする便利な道具を「テープディスペンサー」と呼ぶ。セロテープを使っていて面倒なのは、左手でテープディスペンサーを持ち、右手で必要な分量を引き出し、テープディスペンサーに付属のカッターで押し切るという両手操作が必要になることだ。

 両手が必要になるのは、テープディスペンサーがテープを引き出す際に動いてしまわないよう抑えるためで、つまり、片手操作を可能にするには、テープを引き出しても、テープ・ディスペンサー自身が移動しないように固定できれば良いことになる。

 これを解決する方法として一般的なのが、テープ・ディスペンサー自体を超重くするというノン・インテリジェントなやり方だ。もっともオーソドックスなテープ・ディスペンサーの場合、重量は1kgくらいはある。

 使用時のずれを防ぐ目的は、この方法でも実現できるが、テープディスペンサー自体が重いのは歓迎されるべきことではないだろう。筆者も一時、お店で購入して持ち帰るときは超軽くて、自宅では水を入れて超重くできるペットボトル素材のテープディスペンサーを考えたことがあるが、水が1kg入る=容積1リットルのテープ・ディスペンサーのサイズを想像して断念した。

 テープディスペンサーに求められる最重要な要件は、片手でテープの端をつまんで引き出した時に、テープディスペンサー本体がついてこなければ良いのだ。その点にだけ注目してでき上がったのが、本日ご紹介する“吸着するテープディスペンサー”、「MAGIC tapedispenser」 だ。

 テープリフィル込みでもたったの34gの「MAGIC tapedispenser」は、テーブルや机の側面に吸盤で自分自身を吸着させる仕組み。テープを勢いよく引き出されてもテープ・ディスペンサー本体は微動だにしない。机の素材の問題で吸着が弱い時や難しい場合は、百円ショップなどで売られているビニール製の丸い「吸盤補助板」を買って机側に貼り付けると確実だろう。

 「MAGIC tapedispenser」は、クラシカルなテープディスペンサーが重量だけでカバーしていた不動の地位を、“吸着”という新しい発想でより安心感のある効果を出した、テープディスペンサーの逸品だ。

キャッチコピーは「片手で使えるテープカッター」手前がMAGIC tapedispenser。吸着パワーで本体は極めて小さい
重さで不動の地位を築くには1200gも必要だ。それでもたまに動いてしまうたった34gでも1200gのヘビー級テープディスペンサーを打ち負かす
吸盤を対象物に押しつけてから……クネッとしたハンドルを折り曲げると確実に吸着する

商品名実売価格購入場所
MAGIC tapedispenser924円JR恵比須駅 アトレ恵比須内
有隣堂 文具コーナー

(ゼロ・ハリ)

2010/8/24 06:00