片手の親指で鳴らすセッション「POCKET DRUMMER」
一見しただけでは、何に使うものかわからないPOCKET DRUMMER |
人間なんでもそうかもしれないが、“聞く”、“見る”、“楽しむ”から、“創る”“プレイする”に興味が移ってくる人が多いようだ。スポーツも、音楽も例外ではないだろう。
毎日、お好みのアーティストの音楽をモバイルオーディオ機器で聴きながら、いつか演奏できたらなぁ~とか考えている人も少なからずいるだろう。
こうした“見ているうちにやってみたくなる”のは、スポーツにおいても同じで、ゴルフの中継番組を見ているおじさんが、実際に週末にゴルフ場に出かけるのもそのひとつかもしれない。自宅リビングのビデオゲーム機で拡張現実的なプレイするのも1つの方法だ。
昨今では、テニスでも野球でもスキーでも、このあたりは簡単に実現してきている。音楽も例外ではなく、俗に言われる“マイナス・ワン演奏”が典型的な方法だ。リードギターのトラックやドラムスのトラックだけをオフにして、そのパートを自分が演奏する。
そんな楽しい“半ライブ環境”をモバイル・オーディオの世界で少しだけ実現したのが、“携帯型ドラムサウンドミキサーユニット”「POCKET DRUMMER」だ。大きさは片手で軽く握れるサイズで、片手の親指だけでリズムをとることで、アーティストとのジャムセッションが実現する。
POCKET DRUMMERはその名の通り、4つのドラム音源を活用したマニュアル操作のリズムマシンだ。iPodなどモバイル・オーディオのオーディオ・アウトプット(ヘッドフォン出力)をPOCKET DRUMMER内に取り込み、自ら創り出すドラム音源とミキシングしてヘッドフォンに送り出す仕組みだ。
4つの音源は、Snareドラム、Bassドラム、Close Hi-Hat(ペダルを踏んで2枚のシンバルが合わさった状態の歯切れ良い音)、そしてCymbalの4つだ。これら4つを組み合わせてお好みのバンドとセッションができる。筆者は、RCサクセションの「ロックンロールショー」くらいのテンポの曲が最適だと思う。バスドラムがもう少しタイトになり、Close Hi-Hatの音が向上すればPOCKET DRUMMERはさらに良くなるだろう。
片手でちょうど握れるサイズに指先で操作するSnareドラム、Bassドラム、Close Hi-Hat、Cymbalのトリガーボタンが配置されている | 指先で握りやすいよう、側面は何カ所か窪んでいる。ゲームスティックやハンドマウス、視野検査の医療スティックにも似ている |
モバイルオーディオの出力をPOCKET DRUMMERに取り込んでミキシングする | 音量調節は、音楽はモバイル・オーディオ側で行い、ドラム音はPOCKET DRUMMER側で行う |
商品名 | 実売価格 | 購入場所 |
POCKET DRUMMER | 2079円 | 上野駅前 ヤマシロヤ |
2010/6/29 06:00