防水防塵でタフネス! アウトドアに適したデジカメ「Optio W90」
デジタルカメラを選ぶ時、「欲しい機能」は人ぞれぞれだろう。メーカー毎に異なる色使いや画質であったり、操作性の良さであったりするかと思うが、筆者の場合は以前紹介したOptio A40のような数少ないリモコン対応機種である事。次点に挙げるとすれば、アウトドアでの利用が主な目的なので多少ラフに扱っても安心できる作りであるのが好ましい。
今回紹介するOptio W90は、今まで愛用してきたOptio A40からの買い替えとして導入した。何より嬉しいのは防水、防塵に加えてタフネスであること。JIS防水保護等級8級、JIS 防塵保護等級6級(IP68)準拠の防水・防塵機能に加えて、高さ1.2mからの落下試験にもクリアしている。筆者のニーズである「アウトドア利用」にドンピシャで、更に筆者としては無くては困るリモコンに対応している、正にベストバイなモデルだ。
Optio W90。防水防塵に加えてタフネスを兼ね揃えたアウトドアにピッタリのデジカメだ | レンズはカバーガラスで覆われている。レンズ周辺には接写時に効果を発揮する白色LEDが備えられている |
レンズは1210万画素、焦点距離は28~140mm相当の光学5倍ズームと、最近のモデルではよくありそうなスペックだが、特に焦点距離に関しては日常用途でよく使うポイントが押さえられている。筆者の前モデルであるOptio A40は広角側が38mm~と画角が狭い事がウィークポイントだったのだが、この点も見事に解消してくれた。また、タフネス&防水を実現するため、ズームした際にレンズが本体からせり出さない仕組みが採用されており、駆動系が表に出てこないことによる「落としたときに壊れやすそう」といった精神的な不安も和らげてくれる。
ボディそのものもバッテリーや出力端子の蓋はパッキンによる防水処置が施されているのはもちろん、アウトドアでの使用を意識してか、付属のベルト&カラビナも利用可能。ベルト通しやバッグに引っ掛けておけるようになっている。レンズ及び液晶部分もカバーガラスで覆われているので傷つきにくく、気軽に持ち運んでシャッターチャンスにはスッと取り出せるのはかなり便利だ。
目玉である防水性能は水深6mに対応。これからの季節、水遊びが楽しめる場所へのお供や、浅瀬で楽しむシュノーケリング、そして釣りなどの水辺のレジャーにも適していそうだし、もちろん天候が変わりやすい登山やハイキング等で雨に振られても壊れないというのは持ち運ぶ際の安心感にも繋がりそうだ。これに加えて、前述のリモコン対応は旧モデル用のリモコンも使用可能とされているほか、専用の防水リモコンも6月末に登場する。使い方次第でいろいろ楽しめるのではないだろうか。
そのほかに面白いのが、デジタル顕微鏡だ。1cmマクロにデジタルズームを加えたスーパーマクロ機能で、様々なモノの細部を写し出すことができる。試しに手元にあるデジタルデバイスのキーを接写してみたが、プラスチックの微妙な凸凹までもが写し出されたのには驚いた。対象物に近づくと影ができて暗くなってしまいがちだが、本機は本体周辺に搭載された3つの白色LEDが対象物に照らすため、鮮明に写す事ができる。被写体のごく一部を写すため、わずかでも動く被写体はブレが起きやすいので何度もトライすることになりそうだが、それでも植物や昆虫の細部などを撮ってみると意外な発見もありそう。大人でも楽しめるが、子供の夏休みの自由研究の材料集めなんかにも使えそうだ。
とにかく「アウトドアで使う」を考えられたOptio W90。アクティブに活動する方のお供として一押しの一品だ。
撮影モード一覧。右上の水中撮影や中央下段のデジタル顕微鏡モードがウリの1つだ | 蓋にはゴムパッキンによる防水措置が。誤操作で開いてしまわないようロック機構も設けられている |
家庭用ゲーム機リモコンの一部を1cmマクロで接写。掃除したつもりだが拭き残しの汚れもしっかり写ってしまった。リンク先は無加工 | デジタル顕微鏡モードの最大倍率で撮影。接着痕のような微妙な起伏も映し出されている。リンク先は無加工 |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
Optio W90 | ペンタックス | 2万7500円 |
2010/6/25 06:00