プロジェクターユニット「F01」、持ったら何映す?


F-04B用プロジェクターユニット「F01」。バッグの中に入れておくと、その小ささに薄型の二つ折りケータイと間違えてしまいそうである。名前もなんとなくケータイっぽいが

 キーユニットが分離するという衝撃のギミックで世間を驚かせたF-04Bだが、4月30日、そのF-04Bで使える手のひらサイズのプロジェクターユニット「F01」が登場した。指をくわえて見ていたら、“本体のみ”お借りすることができたので、その使用感などをお伝えしたい。

 「F01」は手のひらサイズで、重さはわずか約88gとコンパクトなのに、フルワイドVGA(854×480)の解像度に対応し、最大66インチの大画面で投影できる製品だ。ケータイの画面は二人なら顔を寄せ合って見られるが、三人以上になると少々辛くなってくる。そんなときに、みんなで映像を共有できるのが「F01」というわけである。

 側面には電源スイッチ、出力切替ボタン、明るさ切り替えボタン(5段階)、FOCUSダイヤル、VIDEO端子、外部接続端子が用意されており、Bluetooth(F-04Bのみ)の他に、VIDEO端子を経由したアナログ接続も可能。ピント合わせは映像をみながらFOCUSダイヤルを動かすマニュアル式。投影用のスクリーンは付属しないが、白っぽい壁ならOKだ。使用前には「公共モード」になるので、映像投影中の画面に着信表示や相手の名前などが映し出される心配はない。

 出力切替ボタンでは、F-04Bユニット接合(Bluetooth)、F-04B(分離時のBluetooth接続)、ビデオケーブル(VGA)、ビデオケーブル(FWVGA)、アナログRGBケーブル(VGA)の5種類から選択可能。つまり、F-04Bのディスプレイユニットに接続して使うほか、セパレート状態でも利用可能で、さらに専用ケーブルを使えば、パソコンやデジカメなどと接続することもできる。なお、残念ながら卓上ホルダは利用できないので、充電は外部接続端子に直接ケーブルをつないで行う。

 映し出せるものは、F-04Bのディスプレイに表示されるもの全て。PDFファイルやMicrosoft Office文書などのドキュメント類もOK。ただしセパレート時には制約があり、ワンセグ、動画、iアプリは利用できない。

 お借りできたのが“本体のみ”だったため、パソコンと直接接続して試すことはできなかったが、布団の中から天井に投影し、F-04Bの待受画面からメインメニュー、ワンセグ映像、撮影した静止画などを映し出して遊ぶことができた。真っ白でなくても、平面で視認性さえ確保できれば、どんなところも一瞬にしてスクリーンになってしまう感じである。もちろん周辺の明るさに影響を受けるので、明るすぎる環境では見にくくなってしまうが、光量を落とせる環境であればかなり使える印象だ。

 ビジネスマンではないので、筆者がプレゼンで活躍させる機会は少なそうだが、プロジェクターを携帯するというのは新しい。人それぞれの活用方法が生まれそうで楽しみである。

F-04Bと接合するときはカバーをはずすツートンカラーのプロジェクターが完成
上から見ると、これがプロジェクターだとは思えない!「F01」の電源を入れたら、F-04BのLifeKit内の「プロジェクターユニット」を開き、「プロジェクターユニット切替」を選択する
「公共モード」にするかどうか聞かれる。当初「F01」の電源をONにするのを忘れ「切り替えられない!?」と悩むことがよくあったプロジェクターユニット接合中の画面。
ワンセグ映像を投影してみた高精細映像とはいかないが、十分楽しめるレベル
投影されたメニューを見ながらの操作はキーユニット側が便利分離状態でも使用可能。ただ静止画は1枚ずつ送信して映し出すことになるので少々面倒だが

 

製品名製造元販売価格
F01富士通2万9925円

 



(すずまり)

2010/5/19 06:00