文字の大きさがなんと6倍、見やすいデカ文字キーボード


「目にやさしいキーボード」。ローマ字入力用に特化した製品だ

 イワタデザインの「目にやさしいキーボード」は、キートップに印字されるアルファベットを従来の6倍と極限まで大きくし、見やすさを追求したキーボードだ。かつて同様のコンセプトを持ったキーボードカバーが存在したが、本製品はキーボードの本体、キートップに直接印字してあるのが特徴だ。これにより、高齢者でも、キーを見ながらのローマ字入力が容易になっている。

 単純に文字が見やすいというだけではなく、随所にプラスアルファの工夫が凝らされている。例えばF7~F10キーには、それぞれ「カナ」「半角」「英数」「半角」といった具合に、かな漢字変換の際に使われる機能が印字されており、文字入力時にそれぞれの変換キーの役割を理解しやすくなっている。

 一方、文字を大きくすることにこだわったあまり、逆に意味がわかりづらくなったキーも無いわけではない。とくにHomeキーを「H」と略したり、Ctrlキーを「Ctr」と最後の一文字だけ略すなど、表記だけ見ると首をひねってしまう個所も。メーカーのWebサイトによると「視力の弱い方に配慮した、欧米で使用されている標準略表示」とのことだが、日本の高齢者にとって意味があるのかはやや疑問だ。メリットがあるとすれば、どのキーを押すべきなのかを別の人がアドバイスをする際、指示しやすいという点だろうか。

 日本語配列の112キー(109キー+ホットキー3つ)でUSB接続と、ハードウェア的には普通のキーボードだが、製品のコンセプトを考えるとむしろ普通の仕様であることが重要だろう。自分自身が使うための製品というよりも、キーボードの字が見づらくて困ると嘆いている両親に紹介するアイテムとしておすすめだ。

形状は一般的なフルキーボード従来比6倍ともあって文字が非常に大きい
F7~F10キーにはそれぞれ「カナ」「半角」「英数」「半角」と変換機能が印字されている109キーに加えて3つのホットキー(スリープ、ウェブ、メール)を搭載。下段の「PS」「SL」「PB」はそれぞれPrint Screen、Scroll Lock、Pause/Breakの略

 

製品名製造元購入価格
目にやさしいキーボード ROUSB20-BKイワタデザイン3600円

 

(KURANOSE)

2009/12/17 06:00