床掃除にも対応するハンディクリーナーセット


探し回った末に見つけた「ピボットダストバスターアクセサリーセット」

 ある日突然、愛用していたコードレスのハンディクリーナーが充電できなくなった。充電できないんじゃどうしようもない。しかもそいつが我が家で最も可動範囲の広い掃除器具だったから困った。

 10年以上昔に入手したかなり古いスティックタイプの掃除機はあるのだが、重たいことや部屋の隅の荷物にたまるホコリの掃除がしにくいこともあって、まるで出番がない。まとまった床の露出があまり多くない上に電源ケーブルが這い回っていることもあり、ハンディタイプのほうが圧倒的に掃除しやすいのだ。

 とはいえ、フローリングカーペットの上を掃除しないわけではない。むしろそれはハンディクリーナーではやりにくい部分で、悩みでもあった。そこで両方をカバーできる製品、つまりコードレスハンディクリーナーで、スティックタイプの掃除機にもなるものを探したところ、たどり着いたのがサイクロン方式の「ピボットダストバスターアクセサリーセット Z-PV1405AR」だったのだ。

 一見奇抜なデザインにも思えるが、なかなか考えられている。ノズルの角度が変えられる上、先端から細い延長ノズルが飛び出す仕組みのため、棚の上から床に面した隙間などが掃除しやすい。おまけに付属の「ピボットアクセサリー」を装着すれば、腰をかがめずに床掃除ができるのだ。先端の飛び出すノズルが結構お気に入りで、それまでは届きにくかった隙間のゴミをぐんぐん吸い込むことができた。サッシの掃除などにもかなり活躍している。
 
 おまけに吸引力もアップした。吸水仕事率は29Wと一般的な掃除機と比較すれば低めだが、ハンディクリーナーとしてはかなりがんばっているほうだと思う。その分音が大きめになってしまったのは残念だが、モードは「弱」と「強」の2段階で、連続作業時間がそれまでの約8分から、約12分(弱)または約10分(強)に伸びたのもうれしい点である。
 
 サイクロン方式なので紙パックは不要。吸い込んだゴミはフィルター内に溜まり、側面のダストケースカバーを開くとゴミを捨てられる。勢いよく振ると細かいホコリが舞ってしまうが、これは宿命だろう。その代わりというわけではないが、排気口が本体底面にあるため嫌な排気が顔にかかる心配はないので安心して使用できる。
 
 本体重量は1.7kgなので、軽いとは言い難いが、コードレス掃除機にもなる1台2役ぶり、それまで使用していたハンディクリーナーより吸引力や連続稼働時間が強化されている点などから、買い換えには満足している。使えなくなったハンディクリーナーはもしかしたら単なる充電池の寿命だったのかもしれないが、ここで潔く引退してもらうことにした。

 こうして長年頑張ってゴミを吸い込み続けたハンディクリーナーも、壊れたら即ゴミに……。ちょっとセンチメンタルになりそうなのであった。

左からアクセサリークリップと延長ポール、充電スタンド、本体(底面にブラシノズル付)、取扱説明書、ノズルアダプタ、フロアノズル、ネジ等全て充電台にセットできる
通常の使用イメージノズルを下に向けてみた。こちらのほうが使い勝手はありそうだ
延長のズルを引き出してみた。これが意外と便利延長ポールとフロアノズルをつければ、コードレス掃除機に変身
ゴミは側面から捨てる。掃除中に吸い込んだゴミがカラカラと音を立てて回転し、騒音増強に一役かってしまうこともある……フィルターを外した様子
排気口

 

製品名製造元購入価格
ピボットダストバスターアクセサリーセットブラック・アンド・デッカー1万1223円

 

 

(すずまり)

2009/12/7 06:00