ラジオがついて、iPod nanoを使う理由ができた


第5世代iPod nano、シルバーの質感が少し変わった

 iPod nanoが最初に登場したのはもう4年前で、超小型の音楽プレーヤーとして買いやすい価格でありながら、完成度の高い製品だったことに驚いたものである。でも、買わなかった。なぜなら、筆者はポータブルプレーヤーを使ってまで音楽を聞く習慣がないからである。欲しい気持ちがある反面、今どきのケータイで代用できる機能が多く、使う頻度の少ないものを無理して買うことはないと思っていた。

 ところが、iPod nanoの世代が進化してビデオ再生機能などがついてくると、これなら自分でも使い道があるかもと思うようになっていた。そこで、やっと思い腰を上げて、本格的に購入を検討したところに、新世代のiPod nanoが登場したのだ。

 新たに登場した第5世代のiPod nanoは、FMラジオまで付いた。それもただの再生だけでなく、聞き逃したところに戻って再生もでき、便利そうだ。自分の中でiPodを買う理由がどんどん増えていく。第5世代iPod nanoに初めてついたビデオ録画機能も面白そうである。


発売日買いなので、より確実な銀座のアップルストアで購入

 そして、最後の一押しは価格が下がったこと。前世代の8GBモデルは1万7800円だったが1万4800円になった。1万円台後半から前半になったので気分的にも差は大きく、早朝のニュースを見たその日(9月10日)、時間を作って銀座のアップルストアに走った。

 早速電源を入れてみると、FMラジオはやっぱり便利だ。流れているものを受け身で楽しめるのが放送のメリットだ。充電は別にしても、筆者的には買ったままパソコンに一度もつながずに楽しめてしまうiPod nanoになったのだ。

 聞くだけなら普通のFMラジオ機能だが、初期設定のままでも受信しているチャンネルが録音されているので、イヤホンを少しの間耳から外す必要があったときでも、巻き戻って聞き逃したところを聞くことができる。こういう機能は、トーク番組の多いAMラジオに付いているほうが便利かもしれない……なんてことを言っていると次の世代のiPod nanoにはAMラジオが付いてしまうかもしれない。

 そのほかのビデオ録画も面白い。ちょっとした記録にもOKで、音声もちゃんと撮れるので、サッっとメモするような場面にも使えそうである。

 ということで、買って1時間もたたないうちに、かなり便利に感じてしまった。しばらくは楽しめそうだ。特に筆者のように、それほど音楽を聴かない人にもおすすめしたいiPod nanoなのであった。

パッケージは従来通り透明プラスチック製カメラが付いたので、背面には黒い丸穴と音声用の小さい穴があいている
ラジオはすぐに聴くことができる。ホイールをまわすと画面上の目盛りが動くラジオを聴いていて、巻き戻しのボタンを押すとすぐに内容がプレイバックする。自動で一定時間まで録音されている
動画の録画もすぐできる撮ったものはすぐ再生可能。iPodの画面で見る限りなら画質も音声も十分

 

製品名購入場所購入価格
iPod nanoアップルストア1万4800円

 

(江須田)

2009/9/15 11:00