本日の一品

Type-C/Lightning/microUSBが一緒になった「3in1」ケーブル

ケーブル1本でType-C/Lightning/microUSBの3種類に対応

 6月28日から「Mobile World Congress Shanghai 2017」(MWC上海 2017)というイベントがあり、1週間ほど中国の上海に滞在していた。その際に、上海駅近くにある「不夜城商厦」というスマートフォンやらSIMやらガジェット類やらがわんさか集まっている電器店を訪れ、見つけたのがこれ。1本でType-CとLightningとmicroUSBの3役をこなす3in1ケーブルだ。

 コレ系のアイテムは断線や不良品の可能性も低くないので、種類の異なる2つを購入し、同時に(今回は紹介していないが)スマートフォンケースも購入。3品とも50元(約830円)と言われていたのに、会計するとなぜかトータルで110元になった。素直にお買い得、と受け取っていいのかどうか悩む……。

製品名は左が「PARKER 3IN1 DATA CABLE WDC-012」、右が「Wave 3in1 DATA CABLE WDC-015」。どちらも長さは100cm
Waveの方はパッケージがカンペンケースみたいになっているのが面白い

 それはともかく、この3in1ケーブル、2製品とも一方の端子がLightningとmicroUSBの兼用端子、もう一方がUSB Type-Aオスで、Type-Cとして使いたい場合は兼用部分のmicroUSB端子をType-C変換コネクタに差し込む形になっている。日本国内で販売されているのは三つ股に分かれているものが多く、このようにスリムな見た目1本で使える製品はまだ珍しいのではないだろうか。

Type-Cとして使う時は1本の状態
軽くケーブルを引っ張ると、LightningとmicroUSB兼用の端子が現れる

 新しいスマートフォンのなかにはType-Cポートをもつ機種が増えてきているものの、全体で見ればやはりまだmicroUSBのスマートフォンが主流だし、iPhoneは相変わらずLightningだ。それら3種類の端末をもつ筆者としては、それぞれに1本ずつケーブルを用意するのがわずらわしい。持ち歩く種類をできるだけ減らしたいのだが、この3in1ケーブルがあれば、その願いが簡単に叶うのだ。

Lightning端子は片側のみ有効。接点が見えない方を表にしてiPhoneに挿すと給電・データ転送ができる
microUSBの場合は、先端に見える隙間に、接続先の端子を挿入する形に。microUSBポートが山形に見える状態で、Lightningの接点側を表にして差し込む。方向を間違えて無理矢理挿し込まないように注意
Type-Cはもちろん表裏関係なく差し込んで使える

 どちらの製品も、Type-Cのスマートフォン、microUSBのスマートフォン、iPhoneのどれもしっかり充電、データ転送できた! ……と言いたいところだが、「Wave」は不良品だったのか、残念ながらType-CとmicroUSBでは充電しかできず。iPhoneは充電もデータ転送もできなかった。重みのあるメタル素材の端子とメタル感のあるワイヤーで、質感は高かっただけに残念だ。

 もう1つの「PARKER」の方はすべて問題なく動作した。平型ケーブルで軽量なので、そこそこ持ち運びに便利なのがメリットだ。予感していた通り、2個買っておいて正解と言うべきだろうか。

製品名購入先購入価格
PARKER 3IN1 DATA CABLE WDC-012中国・上海 不夜城商厦50元(約830円)
Wave 3in1 DATA CABLE WDC-015中国・上海 不夜城商厦50元(約830円)