本日の一品

充電楽ちんなUSBプラグ内蔵、自転車用フロントライト「VOLT100XC」

「VOLT100XC」

 バッテリーを内蔵した自転車用のライトの欠点の1つは、充電が少々面倒だというもの。ほとんどの製品は、ライトを自転車から外し、充電用のUSBポートなどにUSBケーブルなどをつなぐ、という手順で充電する。

 大容量バッテリーを積んだ高性能なライトなら充電頻度が少なくて済むかもしれないが、バッテリー容量が少ないライトでは、ちょくちょく充電する必要があり、手間がかかる。そんな充電の手間をちょっぴり省けるフロントライトが、キャットアイの「VOLT100XC」だ。

背面のラバーキャップを引っ張るとUSBプラグが露出する

 USBプラグを内蔵しており、パソコンなどのUSBポートに直接挿して充電できる仕組みになっていて、USBケーブルが不要。ケーブルを紛失したり、ケーブルを忘れて出先で充電できない、なんて事態にならないのもポイントだ。また、ラバーキャップを装着していれば雨天でも使用できる防水性能も有しているため、突然雨が降ってきても故障することはないだろう。

パソコンのUSBポートに直接挿し込んで充電可能
もちろんモバイルバッテリーを使った充電もOKだ
ゴムバンド、フック込みで重さ43g

 キャットアイのフロントライトは、専用のブラケットを使ってハンドルバーなどに固定するタイプが多いが、本製品はゴムバンドとフックで固定する仕様。着脱しやすいが、ゴムバンドだと専用ブラケットに比べて固定力が低そう。振動でライト本体がずれてしまうのではないか、と予想していた。しかし、実際に使ってみるとほぼずれることがない。おそらく、ライトの本体が軽いことも影響しているのだろう。

 台座部分は水平方向に360度回転するので、ライトの向きを手動で調整して狙った方向に光を当てやすい。台座が回転する仕組みを応用すれば、ヘルメットの穴にゴムバンドを通して固定した場合でも正面に向くよう調整しやすいので、ヘッドライトとしても便利かも……と思って試そうとしたが、ゴムバンドの長さが少し短めだったため装着できなかった。

自転車に装着したところ

 ライトの性能としては、明るさが100ルーメンで、街灯の灯る市街地などでは十分な光量だ。左右への照射範囲もなかなか広く、1.3~1.5車線分くらいはカバーしてくれるように感じる。市街地なら問題なく使えるレベルの明るさだが、山道など光源がまったくない場所では通用しないので、そうした場所を走るならもっと明るいライトを用意したいところ。レンズは円形のフォルムで、上方向にも照射する。ライトが上向きすぎると対向車がまぶしく感じると思うので、迷惑が掛からないようライトの向きには気を配ろう。

真っ暗にした室内でもこれだけ明るくなる。都市部で走るなら十分だろう
レンズは円形で、上方向にも光が届く

 バッテリー容量は320mAh。公称のランタイムは点灯モードなら約1時間、点滅モードなら約5時間。パッケージには夜間走行時は点灯で使用し、本製品を補助ライトとして使う場合でのみ点滅モードを使用するようにと、注意書きが記載されている。点滅モードの方が動作時間が長いからといって、本製品をメインライトとして使っている際、点滅モードを利用するのは控えた方が良いだろう。

 ランタイムや明るさから、自転車で長距離を走行する人に向けて作られたライトではないことは明らか。定価3000円と、コストパフォーマンスが高いとは言えない価格だが、街乗りや短時間の通勤・通学に自転車を使う人にとっては、充電しやすいこともあり、使い勝手の良いライトであることは間違いない。

製品名販売元購入価格
VOLT100XC(HL-EL051RC)キャットアイ2592円(税込)