ウエストを自然と意識してしまうベルト「DIET STAR」

現場作業員によく利用されている、手触りが良く、なめらかな素材だ

　学生の頃には64kgぐらいだった筆者の体重は、結婚後の食生活の改善やサラリーマン時代の深夜食を経て、アッという間に90kgを超えるまで増加してしまった。

ベルトがメジャー柄のSwatchは今も愛用しているが、同じ着想のベルトは初めて見た

　3年ほど前、予期しない重篤な病気で入院、手術した。その後は穏やかな食事に変更したので、体重は約10kg減って80kg前後をキープしている。しかし、体調管理の為に、毎朝体重を測っていると、数百グラム以下の差でも一喜一憂する毎日になってしまう。

　体重維持には良いのかもしれないが、こうなると体重測定が精神的なストレスになってくることも事実のようだ。そんな時に、測る覚悟や、つもりが無くても、自然とウエストサイズを意識してしまうという「DIET STAR」なる怪しげな商品を見つけてしまった。

　「DIET STAR」は海外でよく売られている黄色い巻き尺（メジャー）のようなデザインだ。一般的なメジャーと異なるのは、ケースがなく、幅がメジャーよりはるかに大きく、端っこにバックルが付いたベルトになっていることだ。

43インチ（約110cm）までのウエストならカバー範囲だ。それより太ると測定不能

　測定できるウエストサイズは最大で110cm（43インチ弱）まで。それ以上にウエストが太くなると、このDIET STARでは救えない。

　ちなみに近所に本社のあるEDWINブランドのジーンズのサイズを調べてみたところ、ウエストサイズの最小は28インチ（71cm程度）で最大は44インチ（111cm強）まで。どうもDIET STARも一般的なジーンズサイズの最高値を製品開発の基準にしているようだ。

マットブラックのバックルは、任意の長さで簡単にロックできる優れもの

　DIET STARのベルト幅は実測で38mmと、ジーンズのベルトループにぴったりサイズだ。ベルトの先の補強金具とバックルはマットブラックカラー。バックルにはよくあるピンが無く、代わりに左右にスライドする縦位置のバーがベルトのロック・アンロックの役目を果たすスマートなデザインだ。

　ジーンズのベルトループにどちらからベルトを通すかにもよるが、筆者は、使用者からみて左側のベルトループからDIET STARを通して使っている。この状態でベルトをきっちり締めると、バックルの左端の表示が実際のウエストサイズになるだろう。

ベルト幅はジーンズのベルトループにぴったりサイズだ

　確実に太り気味の筆者の場合、ジーンズの上から測定したDIET STARの数値は約37インチだった。一方で、筆者がジーンズを選ぶ際は、34インチ～35インチを買っているので、数インチ程度の誤差は考慮する必要がありそうだ。

　なかなか洒落たアイデアのDIET STARだが、ベルトを通す向きによっては目盛の数字配列が上下逆になる。一番の問題は、ベルトの通す向きとは関係なく、最もウエストサイズの数値を読みやすいのは自分自身ではなく、他人ということだろう。

実際の装着イメージはかなり派手でちょっと恥ずかしい……それゆえ、ダイエット効果はあるかもしれない

　しばらくは朝夕のデジタル体重計での測定は控えて、ジーンズを履いた時にだけ分かるゆったりした大まかな体重管理に切り替えてみよう。