てっぱんアプリ!

リンク先は後で!Webページを“ためて”おける「Link Bubble Browser」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Link Bubble Browser
開発者: Chris Lacy
価格: 無料
対応OS: Android 4.1 以上
カテゴリ: ツール

 PCとは異なり1画面に1アプリが基本のスマートフォンでは、アプリの切り替わりが頻発するとストレスに感じやすい。例えば、仕事のメールをサクサク処理したいのに、本文内のURLにアクセスする必要が出てくると、いちいちWebブラウザーを起動することになってメール閲覧が中断してしまったりする。そういうのは後で!と思ったら、「Link Bubble Browser」の出番だ。

Webページの読み込みをバックグラウンドで行ってくれる「Link Bubble Browser」

アプリの切り替え回数、読み込みの待ち時間を削減!

 「Link Bubble Browser」は、Webページへのアクセスを検出して、バックグラウンドでコンテンツの読み込みだけを行うブラウジング支援ツール。アプリ上でリンクなどをタップしてWebブラウザーが起動する連携操作を行った際、本アプリがその連携を横取りし、小さな円形の“バブル”を画面上に表示。Webブラウザーを起動しないままリンク先のWebコンテンツを読み込んで、完了した後はバブルのタップで該当ページを閲覧できる、という仕組みだ。

 つまり、メールアプリで本文内のURLをタップした時もWebブラウザーが起動することはなく、小さなバブルが表示されるだけでそのままメールを読み進められる。一通り読み終わった後でおもむろにバブルをタップすれば、今度はリンク先のWebページをゆっくり閲覧できる。アプリの切り替えにかかる時間と、Webブラウザーでコンテンツの読み込みが完了するまでの待ち時間を他の作業に振り向けられるので、より効率的な使いこなしにつながるわけ。

メールアプリ上でリンクをタップ
小さな円形のバブルが出現し、Webページがバックグラウンドで読み込まれる
メールを読み終わった後にバブルをタップすれば、Webページを閲覧できる

バブルのドラッグ&ドロップでさらなる連携を

 立て続けにリンクをタップしていった場合も、全てをバブルに“ため込んで”いくようになっており、その後バブルをタップした時には複数のWebページをタブ風に切り替えながら閲覧できる。

 ちなみにこのバブルは必ず最前面に表示され、どのアプリを使っていてもすぐにアクセスできるほか、ドラッグ操作で画面の端を自由に移動できるようにもなっている。さらにドラッグ中は、あらかじめ指定した2つのアプリアイコンが別のバブルとして現れ、その上にドロップするだけで連携する機能もある。

 使い方の一例としては、Evernoteアプリにドラッグ&ドロップすることで、リンク先のWebページをEvernoteでクリップする、といったものが考えられる。複数のリンク先URLをため込んでいる時は1つずつクリップされていくことになるが、気になるWebページを後学のためにメモしておきたい、といった用途にも使えそうだ。

複数回リンクをタップすれば、その分だけストックされていく
読み込んだWebページはタブ風に切り替えながら読める
バブルの位置は画面端を自由に移動可能
Evernoteと連携するようにバブルをドラッグ&ドロップすれば
このようにWebページを簡単にクリップできる

連携“しない”アプリを個別に設定するのもアリ

 リンクをタップしたタイミングだけでなく、アプリの共有機能を介して利用することも可能。Webブラウザーでニュースを読んでいて、長文記事は後回しにしたい時、すかさず共有機能で本アプリを選択すれば、興味のある記事をどんどんストックしていける。Wikipediaでリンク先を深掘りしていくような場面でも活用できるのではないだろうか。

 なお、使い始める前に、本アプリをデフォルトのWebブラウザーとして指定することになるが、リンクタップ時に実際に連携するかどうかはアプリごとに決めることができる。ため込まず、即座にWebブラウザーを起動して閲覧したいアプリについては、連携をオフにしておこう。ちょっと地味に見えがちなツールではあるものの、使いこなすことができれば快適さは格段にアップすること間違いなしだ。

Webブラウザーの共有機能を介してLink Bubble BrowserにそのページのURLを受け渡すことも可能
チェックを外した場合は、そのアプリ内でリンクをタップした時にWebブラウザーが直接起動する通常の動作となる

日沼諭史