てっぱんアプリ!

新スタイルの記念撮影にも!前後撮影アプリ「Frontback」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Frontback
開発者: Checkthis
価格: 無料
対応OS: iOS 7.0 以降
カテゴリ: 写真/ビデオ

 日本ではフィーチャーフォンの時代から、主に若いユーザーの間で“自分撮り”が一般的な撮影スタイルだったが、最近では日本の若年層以外に加え、世界的にも“自分撮り”がはやり始めているらしい。その流行に火を付けたのはiOSアプリ「Frontback」だ。

「Frontback」のメニュー画面。自分の投稿のほか、フォローしているユーザーの投稿、人気作品などを閲覧できる

 「Frontback」は、端末のアウトカメラとインカメラの両方で順番に連続撮影し、2枚の写真を上下に並べ1枚画像にして投稿できるSNSアプリ。“前”と“後ろ”のカメラを使うので、「Frontback」というわけだ。

 通常の写真撮影では、アウトカメラにしろインカメラにしろ、風景だけを残すか、自分や友達・恋人とのツーショット写真を残すか、いずれかのシーンしか記録できなかった。「Frontback」では、たとえばアウトカメラで風景を撮影し、その時の自分の表情や手前方向の風景などを同時に記録できる。被写体に隠された意味や“コンテキスト”みたいなものを含めて、より印象的な1枚に仕上げられる。

 2枚の写真を撮影する間隔は初期設定で5秒あり、アウトカメラのみ、またはインカメラのみでの撮影も可能。前後の写真だけでなく、さまざまな角度で被写体を連続撮影して1枚の画像にできる。できあがった画像はコメントを追加して「Frontback」独自のSNSに投稿し、他のユーザーから“Like”で反応をもらえるほか、FacebookやTwitter、Instagramなどにも投稿できる。

「Frontback」でバレンタインデーの決定的瞬間を激写
FacebookやTwitterなどにも投稿できる
ステキな写真に仕上がれば、“Like”がもらえるかも
他人の個性的な投稿を参考にするのもいいかも
1枚撮影した後、次のシャッターが切られるまでは5秒ある。画面を左右にスワイプすることで使用する前後カメラを切り替えることも可能だ。うまく撮影できない時は5秒のタイマーをオフにしたり、個別に再撮影するのもOK

 こういった“前後同時撮影”は、最近ではサムスンやLGの標準カメラアプリに“デュアルカメラ”機能として盛り込まれていたりする。「Frontback」のように上下に並べるというよりも、大きな1枚写真の中にテレビ番組の“ワイプ”のような形で合成するような使い方が基本となっているが、考え方としては非常によく似ていると言えるだろう。

 スマートフォン以外でも、広い視点、もしくは異なる視点からの撮影写真を1枚の画像にする「RICOH THETA」や「Panono Camera」といった専用カメラの注目度が高い。一度に広く、多くの写真を記録するというのは、カメラの使い方に関する1つの大きな流れとなりつつあるようだ。

 これから卒業、入学シーズンを迎えるにあたり、記念撮影することも多くなるはず。そんな時に「Frontback」を使えば、子供の晴れ姿とそれを撮影する親の様子まで記録でき、より感慨深い思い出として記憶に残せるのではないだろうか。

日沼諭史