SpyderCUBEで猫写真の色補正
記事製作のため、週に何度かブツ撮りなどの撮影をするが、いちばん苦労するのが猫写真。雑誌「ねこのきもち」用に、拙宅猫がグッズを使っている(!?)ところの写真ですな。
拙宅猫がグッズに十分興味を示せば、撮影自体はさほどタイヘンではない。のだが、撮影後のレタッチ(写真の修正)作業がいつもタイヘン。猫を撮る部屋は、壁面や天井が色が付いたり汚れたりしている。猫撮影時は、猫の速い動きも捉えるべく、フラッシュ撮影が必須となるが、壁や扉にフラッシュ光が反射するので「色かぶり」が生じるのだ。
真っ白なハズのフラッシュ光が、壁などに反射し、壁などの色を含んだ「色付きの光」になってしまう。ので、写真全体がその色に偏った色になる。拙宅の場合「写真が盛大に黄色みがかってしまう」のであり、撮影後、この写真から黄色っぽさを除去して、正しい色へとレタッチする必要がある。これまで、この作業がタイヘンだった。
そこで試しにdatacolor社のSpyderCUBEを使ってみた。手のひらサイズの立体物で、表面に写真の色味の基準となる白/黒/グレーが塗られている。写真のなかにこの立体物を写し込むなどすると、それが色の基準となり、後の色補正作業の効率が上がるというグッズだ。インプレスダイレクトでも売ってますな。6300円。
で、使った結果、かなり便利。多少の色かぶりならグレースポイトツールで一発で色補正可能。拙宅のように盛大なる色かぶりが起きている写真でも、SpyderCUBEによりかな~り正しい色へと効率良く補正していける。
手順はいろいろあると思うが、俺の場合は最初にPhotoshop上でSpyderCUBE入りの写真を補正し、この手順をアクション機能に登録し、あとはワンクリックで各写真を補正している。効率UP度合いは、たとえばこれまで1時間かかっていたレタッチ作業が5~10分程度で終わるようになった。
やっぱこのテのグッズ、便利だしおもしろいですな。ほかの色補正系っていうか現像系っていうか画像リファレンス系グッスも使ってみようかな。
datacolorの「SpyderCUBE」。キューブのグレーや白や黒を「色補正時の基準」として使う道具ですな。左が補正前、右が補正後 | 盛大に黄色く色かぶりした拙宅猫も容易に補正できた。ただし、ある程度は写真撮影やレタッチについて知らないと使えないかも | フニャッシュってニャにかしら? ピカッとするやつだよ。ピカッとして眩しいわね。ピカッとして迷惑だね。ニャ。ニャ。的な |