このあいだ見たとろ様の夢(7)

2009年5月5日 11:11

とろ様は魚のニオイに超敏感。ってか、猫は普通、そうですな。うか様はあまり魚に興味がないのかも!? とろ様ほど反応しないのだ。


 世界最大の木造トラス構造を持つ高層二層構造旅館の地下からアッサリとシャバへ脱出した拙者&とろ様。バイクだか自転車だかに乗り、観光気分でさまよった。

 到着したのは川だった。

 澄んだ水が綺麗に煌めく流れで、田園風景に囲まれている。川辺は明るい色をしたきめ細かな砂で、そこから渓魚を釣ることができる。久々の釣りで気分がいいが、これまたタイヘン困ったことになったものだ。

 何しろ、とろ様が居るのだから、ヘタに魚を釣ったりしたら狂喜乱舞して猫パンチto魚を連発して遊んじゃってコーフンしちゃった挙げ句、生魚食べちゃってお腹壊しちゃうカモ、という懸念がある。また、ルアーに猫パンチを繰り出したり、ルアーをうか様と間違えて猫あたま押さえの技を炸裂させた場合、とろ様の前足にフックが掛かってヤバいと言えよう。

 でもちょっとだけ釣ろうと思って竿を振ってルアーを投げたら、一頭目から糸がちぎれてルアーだけ飛んでいった。ルアーは明るい色をしたきめ細かな砂の上、すなわち川辺に落下。とろ様がルアーを察知したので、こりゃヤベっ!! と思ってソッコーでルアーを拾おうとした。

 ら、隣で釣ってた人が、自慢の最新ルアーにより、拙者の落下ルアーを釣り上げた。ルアーでルアーを釣るとは大したモンですなと驚いたが、そんなことよりも、もはや拙者が落としたルアーは隣の人の物になってしまったのが痛い。類い希なる残念感だ。足下に居るとろ様の猫足を踏まないように注意しながら、地団駄を踏んだ。

 しかし、そのおかげで、とろ様は怪我をせずに済んだし、釣りを続行できなくなったので、とろ様のルアー猫パンチ&フック刺さり問題や、生魚食べて弱まっちゃう問題が解消されたじゃないですか、と、その隣の釣り人が言ったので、あぁそうだなぁと思い、とろ様の両脇に手を入れ、うんしょと持ち上げて帰途についた。

(以下、明日のエントリに続く)