スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

とても愉快な新型THETA

とても愉快な新型THETA

 2014年11月14日に発売された新型THETA(シータ)こと「RICOH THETA m15」。予約購入して使ってきましたが、いや~やっぱりオモシロイですな、THETA。

 THETAシリーズは、一度のシャッター押下で前後左右上下360度ほぼ全ての視野を収めた「全天球イメージ」を撮れるカメラ。周囲がほぼ全部映り込んだ写真を手軽に撮れちゃうスゴいカメラです。

リコーイメージングの「RICOH THETA m15」。周囲360度をワンシャッターで撮れるデジカメで、動画も撮影できるようになりました。ボディーカラーも4色に増え、Wi-Fiでの通信速度も2倍高速化されています。2015年1月現在の実勢価格は3万1000円前後。

 旧型のTHETAは静止画しか撮れなかったんですが、新型の「RICOH THETA m15」では動画も撮れるようになりました。全天球動画。周囲がほぼ全部映り込んだ「どの方向も自由に見られる動画」が撮れるというわけです。とりあえずは「RICOH THETA m15」でどういう映像が撮れるのかご覧ください。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

「RICOH THETA m15」で撮影した全天球の静止画。手にカメラを持って撮りましたので、手のあたりを中心に周囲ほぼ全てが写っています。マウスや指で方向や表示サイズを変えつつ観られますので、試してみてください。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

こちらは全天球の動画です。カメラは地面にセットして撮りました。餌をついばむ鳩の姿が見えますが、こちらもやはり向きを変えたり拡大縮小しながら観ることができます。

 相変わらずおもしろいですな~。上のように新型「RICOH THETA m15」では全天球の動画も撮れるようになり、さらに活用幅が広がった感じです。

 これを2カ月程度使ってみた印象から言えば、全天球の静止画は相変わらずの楽しさです。全天球の動画については大いに期待していましたが、「ああ、こういう感じなのか」と若干期待外れな部分もありました。でも、巧く使えば十二分に楽しめると思います。ともあれ、以降、新型THETAこと「RICOH THETA m15」の機能や使用感について書いてみたいと思います。

「RICOH THETA m15」ってどんなカメラ?

 まず「RICOH THETA m15」(以下、THETA m15)のスペックあたりから。前述のとおり、シャッターボタン一押しで全天球イメージの静止画や動画を撮れるカメラです。サイズは幅42×長さ129×厚み22.8mmで、質量は約95g。手のひらサイズのスティック型カメラというイメージです。本体両面にレンズを備え、操作ボタン類は3つだけです。

手のひらサイズのスティック型カメラという感じです。無線ボタンを押しながら電源を入れると動画撮影モードで起動します。撮影はシャッターボタンを押すだけ。Wi-Fiでスマートフォンやタブレットと接続し、画像閲覧やリモート撮影ができます。

 使い方は簡単で、電源を入れて丸いシャッターボタンを押すだけです。THETA m15はレンズ先端より約10cm~∞の間でピントが合うパンフォーカスカメラなので、ピントのこともあまり気にする必要はないでしょう。

 ただし、THETAシリーズには液晶モニターの類はありませんので、撮影した画像はスマートフォンやタブレット、あるいはPCを使って閲覧することになります。また、スマートフォンやタブレットからのリモート撮影にも対応しています。各アプリケーションはコチラからダウンロードできます。

THETAとiPhoneをWi-Fi接続し、iOS版のアプリを使っている様子。全天球の静止画をスマートフォン上で閲覧できます。全天球の動画閲覧はPCが必要です。
全天球の静止画を専用サイトにアップロードし、SNS経由で共有することもできます。PCを使えば全天球の動画をアップロードしたり共有したりすることもできます。なお、右のスクリーンショットはリモート撮影時のものです。露出補正や撮影モード変更などを行えますが、ライブビュー表示はできません。
Windows版アプリを使っている様子。全天球の静止画/動画とも再生できます。また、専用サイトへのアップロードやSNS経由での共有もできます。

 なお、電源は内蔵バッテリーで、USB充電して使います。メモリは内蔵メモリのみで容量は4GBあり、静止画で約1200枚分、動画で約40分程度記録できます。ただし、動画記録時間は1本あたり最長3分までとなっています。ほか詳しいスペックはコチラを。

全天球動画ってどんな感じ?

 動画対応新型THETAことTHETA m15にいちばん期待していたのは、全天球の動画撮影です。これは絶対オモシロいハズ!! と大期待のうえで撮影しました。

 しかし、ワタクシ的な結論から言ってしまえば、少々期待外れな感じ。また全天球動画はワタクシの想像とも少々異なるものでした。期待と現実に食い違いがあった感じでしょうか。

 この「食い違い」につながる要素のひとつが、PCがないと全天球動画の再生ができないことです。THETA m15で撮った動画は、いったん変換してやらないと全天球動画として再生できないようです。また、この変換や再生はスマートフォン用アプリでは(現在のところ)できないもよう。つまり「撮ったその場で即、全天球動画を再生」みたいな使い方はできない感じ。ノートPC持参なら可能ですが、ちょっと面倒ですな。

 それから、画質・音質ともにあまりよくないこと。THETAシリーズはもともと画質がそれほど高くないカメラですが、それをわきまえないで動画を撮ってしまうと「観ていてツラい全天球動画になりがち」だったりします。まずはそういう「イマイチな例」から見てみましょう。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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横断歩道を歩きながら撮った動画です。歩く振動がローリングシャッター現象を引き起こしたようで、動画の歪みが目立ちます。音も高音ばかりが拾われてしまい、ヘンな雰囲気ですな。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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年末の東京・上野のアメ横を歩きながら撮った動画。画質はそこそこといったイメージですが、やはり音質が残念。アメ横の独特の臨場感は録れませんでした。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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東京・浅草寺で録った動画。発色はまずまず良好に思えますが、やはり音質は良くなく、ローリングシャッター現象も目立ちます。

 歩きながらなど、カメラ自体が移動しつつ撮影した動画は、あまり高品位には見えませんな。また、音質の悪さも画質的品位の足を引っ張っているという雰囲気です。

 それと、見る方向を自由に変えられたりする動画であるわけですが、動画自体が移動中のものですと、これも戸惑いがちです。情報量が多く視点が限られていないので「どこを観ればいいの?」という感覚になってしまいます。ぶっちゃけた話、「オモシロイはオモシロイけど、なんだか観るのが面倒」みたいな。まあ自分で撮っておいてナンですが、THETA m15の特性をわきまえずにテキトーに撮ると、残念な全天球動画になっちゃったりするわけです。

 ただ、そのあたりに気を付ければ、観やすい全天球動画が得られます。具体的には、カメラ自体はあまり動かさないか固定して、静かな場所で撮ると良好な結果が得られるようです。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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ブランコにTHETA m15を固定して撮ったもの。カメラ自体は動いていますが、周期的な動きなので「動画の中で何が起きているのか?」がわかりやすく、全天球動画を操作することに意識を集中しやすくなりました。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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鳩が餌をついばむ様子。カメラは三脚で地面に立てました。「全天球静止画の一部分が動く」というイメージで、ローリングシャッター現象なども起きにくく、これも観やすい全天球動画だと思います。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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猫が顔を洗う様子。この動画にはありませんが、カメラが猫の近くにあり、静かな環境だと、猫がゴロゴロ言う音も録れたりします。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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THETAを冷蔵庫の中に入れ、冷蔵庫の扉が開閉される様子を撮りました。動画の最初と最後にあるノイズは、冷蔵庫のLEDランプが点くときの電気的なノイズだと思われます。クルマで移動中にもこんなノイズが録れてしまいました。THETA m15はこういうノイズに弱いようです。

 カメラを据えて静かな環境で撮ると、かなり楽しめる全天球動画になることが多いと感じられました。視点や表示サイズを自由に変えられる全天球動画だけに、カメラの動きやポジションなどが単純なほうが、より扱いやすい動画になるようです。歩きながらなどでも観やすい全天球動画を撮れると思いますが、なかなかタイヘン。アクションカメラ的な撮影目的にはあまり向かないのかもしれません。

全天球静止画はやっぱり楽しい♪

 THETA m15を使っていて改めて感じましたが、やはり全天球の静止画は楽しめますな~♪ 何を撮ってもだいたい愉快。撮ってすぐにスマートフォンなどで全天球静止画を見られる点もイイです。それとTHETA m15の場合、旧機種と比べるとWi-Fiでの通信速度が2倍程度に高速化されているとのことで、スマートフォンへの画像転送も速くて快適です。

 てなわけで、個人的には「やっぱりTHETAは全天球静止画カメラとして使うのが楽しいし快適でイイな~」と思った次第。以下にワタクシが撮った全天球静止画を何枚か並べてみますのでご覧ください。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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THETA m15を自分撮り用ポールの先に装着して公園を撮影。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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公園のジャングルジムの内部から撮影。これも自分撮り用ポールを使っています。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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中に入れる遊具を撮影。自分撮り用ポールの先のTHETA m15だけを遊具に入れました。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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三脚にTHETA m15を据えて地面に置き、鳩を撮影してみました。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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別の日にまた鳩を撮影。後述の自作ペグを使ってTHETA m15を地面に固定しています。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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流し台にTHETA m15を置いて撮ってみました。初めての視野です。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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冷蔵庫内にTHETA m15を置き、ドアを少し開いて撮影してみました。食品目線!? とでも言う視野でしょうか。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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夜間の遊園地にて撮影。暗いとノイズが増えがちではありますが、人工光の色もおもしろいですね。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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イルミネーションも撮ってみました。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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同イルミネーションにあった三角のツリー内部で撮ってみました。

 ちなみに、これらの画像はレタッチしていません。レタッチして余計な映り込みを消したり、あるいは彩度やシャープネスを上げると、より美しい全天球静止画として閲覧できます。しかし、レタッチすると少々の問題が起きます。

 THETAシリーズで撮影した全天球静止画には、加速度センサーによる「上下方向」の情報が埋め込まれているようで、THETAをどの向きにして撮影しても、再生時には水平が保たれた画像として見られます。が、レタッチなどして保存すると、どうもこの情報が消え、再生時に水平が保たれない状態になることがあるようです。

 レタッチした後に、この水平を保つための情報を書き戻す方法はあるようですが、わりと手間のかかる方法です。レタッチしても水平が保たれたままになるよう、ぜひ改善してほしいところです。

 余談ですが、THETA m15による全天球の「動画」を編集してみたところ、全天球映像として再生できなくなってしまいました。カット編集だと大丈夫だったりしますが、このあたりもユーザーとしては謎が残るところです。ともあれ、たとえばTHETA専用アプリで全天球イメージの問題の起きないレタッチ~編集ができるようになってくれると有り難いです。

THETAをより楽しむために

 THETAシリーズは単体で使っても十分楽しめる全天球カメラですが、ちょっとした工夫を加えるとさらに楽しい全天球イメージを撮影できると思います。いろいろありますが、まずオススメしたいのは本体への「ミラーシート」貼付です。

 THETAシリーズで撮影すると、カメラ本体の一部が全天球イメージ内に写り込んでしまいます(旧型THETAも同様)。ボディ色が白のTHETAなら、画面内に白い線のようなものが写り込んでしまいます。

赤矢印で示したものが写り込みです。THETA m15のレンズ下方の微妙な出っ張りが写り込んでしまいます。旧型THETAも同様です。

 この写り込みを消すアイデアとして、THETAのレンズ下方に流し台などに使うアルミテープを貼るという方法がネットで話題になりました。実際にそうしてみると、確かに写り込みが激減しましたので、ワタクシもその方法を使っていました。

 その後、模型用の素材でミラーシートの存在を知りました。アルミテープよりも光沢があり、より効果的かもしれないと思い、それを使ってみました。

 モノとしては、ハセガワの「【TF1】ディテールアップ用素材 ミラーフィニッシュ」です。曲面に追従して貼れる極薄の金属光沢シートで、前述のアルミテープより扱いやすく、効果も少し大きいような気がします。もちろん、この方法は新機種でも旧機種でも効果があります。

THETAのレンズ下方にアルミテープやミラーシートの類を貼付すると、全天球イメージへTHETA本体が写り込んでしまう問題を軽減できます。写真のような位置に、本体の裏表に貼ります。シャッターボタン位置には切れ目を入れます。
「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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棚の上にTHETA m15を置いて撮影。ミラーシートを貼らないと棚面に白い線(THETA本体)が写り込んでしまいます。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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ミラーシートを貼って撮影。棚面がミラーシートに反射し、カモフラージュ的に本体の写り込みが軽減されました。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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床にTHETA m15を置いて撮影。床に白い写り込みが見えます。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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ミラーシートを貼って撮影。写り込みが目立たなくなりました。

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赤いタブレット端末上にTHETA m15を置いて撮影。写り込みが目立ちます。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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ミラーシートを貼ると写り込みがかなり目立たなくなります。

 なおこの「【TF1】ディテールアップ用素材 ミラーフィニッシュ」ですが、裏面には粘着剤がついていて、シールのように貼れます。粘着剤は「初期弱粘」と言うそうで、最初1~2回程度は貼り直しが可能ですが、その後しっかりと固定されるそうです。非常に薄く耐久性がなさそうなので「すぐ剥がれるかな?」と思いましたが、意外に丈夫です。サイズは200×90mmのシート1枚入りで、実勢価格は900円前後です。

 それから三脚の類。THETAを手に持って撮影すると、手が大きく写り込んでしまいます。また、撮影者自身も写り込んでしまいます。全天球イメージにそれらが写り込むのがイヤなら、三脚や自分撮り用ポールを使うといいですな。

ミニ三脚や自分撮り用ポールを持っておくと、より自由に全天球イメージを撮影できます。
「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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三脚を使って撮影した例。三脚が写り込んでしまいますが、身を隠してスマートフォンなどでリモート撮影すれば、撮影者の写り込みが一切ない画像が得られます。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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こちらは自分撮り用ポールを使ってのリモート撮影例。巧く身を隠せば無人の全天球イメージを手軽に撮れます。

 撮影用クリップの類も便利です。大きなクリップに自由雲台などが付いた撮影器具ですが、棒状や板状の取っ掛かりさえあればどこにでもTHETAをセットして撮影できます。クリップ自体の写り込みは大きいですが、多くのシチュエーションにて三脚より便利に使えたりします。

このタイプの撮影用クリップがあれば、THETA m15をいろいろな箇所に固定して撮影できます。リモート撮影向き。
「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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撮影用クリップでの撮影例。

 THETAをどこかから吊して撮るのもおもしろいです。たとえば別売の「ストラップ用アタッチメント」と市販のマグネット付きフックを使えば、手軽にTHETAを吊してリモート撮影ができます。

左は別売の「ストラップ用アタッチメント」。右は市販のマグネット付きのフックをダウンライトの縁に吸着させた様子です。
金属部にフックを吸着させ、そこにTHETA m15を直接吊せます。透明の糸を使えばTHETA m15を空中にセットしての撮影も行えます。
「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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THETAを天井付近に吊して撮影した例。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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コチラはTHETA m15をトイレの空中に吊して撮った例。フックとアタッチメントと釣り糸を使いました。

 THETA用の撮影道具を自作して使うのも愉快です。ワタクシの場合、THETAをいろいろな箇所に磁力で吸着できるアダプタや、地面にTHETAをセットできるペグを作って使っています。

エツミの「止ネジ長 E-522」に、コイン形状のネオジム磁石を接着して作った磁力吸着アダプタ。磁石の着くところにならTHETA m15を固定できます。
テーブルの金属脚や引き出しの引き手など、磁石の着くところならどこでもTHETA m15の撮影ポイントになります。
「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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テーブルの脚にTHETA m15を固定して撮った例。

「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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引き出しの金属引き手にTHETA m15を固定して撮った例。

市販の金属ペグと、三脚ネジと同サイズのボルトを合体させて撮影用ペグを作りました。ボルトはユニファイ(UNC)規格の1/4インチ(20山)です。ボルトとペグは自己融着テープで合体させた感じです。ペグが刺さる場所ならどこでも使えるTHETA m15自立器具。写真は猫用爪研ぎダンボールですが、いつもは地面に刺して使っています。
「スタパトロニクスMobile」掲載、全天球イメージです -Spherical Image - RICOH THETA

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THETA自立ペグを使っての撮影例。三脚のような写り込みはほとんどなくてイイ感じです。

 最後にTHETA用のケースです。THETAには専用ケースが付属していますが、より便利に使えるものをいろいろと物色してきました。現在2種類使っています。

 ひとつは、椅子の脚で床を傷付けないためのカバー。モノは旭電機化成の「キズつきにくいイス脚カバー AIC-01」です。THETA本体がだいたい全部収まり、レンズ保護にも好都合です。ただし、THETAが若干取り出しにくい感じではあります。携帯時の保護ケースとして便利ですな。

 もうひとつは、ABITAXの「5720 Pocket LS」という汎用のケース。ウール100%の柔らかな汎用ケースで、THETAがほぼピッタリ収まります。上記の椅子脚カバーよりTHETAが抜け落ちやすいのですが、THETAを取り出しやすいので撮影時(撮り歩きなどに)たいへん役立ちます。

旭電機化成の「キズつきにくいイス脚カバー AIC-01」。THETA m15のケース(というかカバー)にちょうど良いサイズです。内面に滑り止めなどがないので、レンズに悪影響もなさそうです。
ABITAXの「5720 Pocket LS」。ウール100%のフェルト地の汎用ケースですが、THETA m15がちょうど収まります。2種類のクリップが付属しますが、ワタクシは紐を通して首から下げられるようにして使用中です。

 てな感じで、いろいろな小物を使い、THETA m15を愉快に使用中です。一度使うときっとそのユニークさにハマれるTHETAシリーズ。動画も撮れるようになった最新THETAこと「RICOH THETA m15」は旧機種より値段が下がったりもしていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。