みんなのケータイ
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NFC&アプリで、さらにおサイフケータイに近づける
【NuAns NEO】
太田百合子
(2016/5/20 06:00)
私が一番最近購入したスマホこと、Windows 10 Mobile搭載の「NuAns NEO」は、iPhoneケースなどを手がけてきたトリニティ製。アクセサリーメーカーならではのちょっとほかにはないアイデアや工夫が、いろいろと盛り込まれた端末になっています。
たとえば背面の外装が上下2つのパーツに分かれていて、好きなカラーやマテリアルを選んで、組み合わせられるというのもそのひとつ。最近のスマホはどれもデザインが似通っていて、パッと見で機種毎のオリジナリティを読み取るのが難しくなっている(だからみんな、個性的なケースが充実したiPhoneに走る……というのもあるような気がする)んですが、その点「NuAns NEO」はかなりの個性派と言えます。
外装の下には、カードが直接入れられる凹みやストラップホールが設けられていて、ここにSuicaやPasmo、あるいはEdy、WAON、nanacoのようなICカードを入れておけば、SIMフリースマホながら、おサイフケータイみたいな使い方ができます。JR沿線に住んでいて毎日の生活にSuicaが必須の私が、この端末を気に入った最大のポイントも実はココ。さらに「Kumalica」という無料アプリを使うことで、使い勝手をよりおサイフケータイのそれに近づけることができます。
iOSやAndroidに比べると、まだまだ数は圧倒的に少ないWindows 10 Mobile向けのアプリですが、それでも最低限必要のものは、専用アプリストアの「Microsoftストア」から入手できます。たとえば私がスマホでよく使うのはメールやブラウザ、カレンダーのほかに、SNSや乗り換え検索などですが、SNSはFacebookやTwitter、LINEから公式アプリが提供されていますし、乗り換え検索もNAVITIMEや駅すぱあと、ジョルダンといった定番アプリが揃っています。
これらのWindows 10 Mobile向けのアプリについては、また改めて取り上げるつもりですが、今回紹介する「Kumalica」も同様に「Microsoftストア」から入手可能なアプリのひとつ。「NuAns NEO」に搭載されているNFC機能を使って、FeliCa対応ICカードのデータを読み取ります。
端末の設定画面でNFCをオンにした上で「Kumalica」を起動すると、NFC経由で背面の凹みにセットしたカードのデータが読み取られ、残高や利用履歴が表示されるしくみ。日付や支払われた金額だけでなく、SuicaやPasmoなどの交通系ICカードの場合、入場駅と出場駅、つまりどこからどこまで乗ったかもチェックすることができます。さらに履歴をCSVファイルとして書き出せる機能も備わっているので、One Drive経由でPCに取り込むなどすれば、面倒な交通費の精算にも役立てられます。
加えてSuicaの場合ビューカードを持っていれば、記名式の「My Suica」や「Suica定期券」とビューカードをリンクして、残高が一定金額以下になると自動的に追加チャージされる、オートチャージが利用できます。PASMOの場合も対象クレジットカードをひもづけすればオートチャージが可能。また紛失時のリスクは高まりますが、筆者のように単体でオートチャージができる、交通系IC機能付きのクレジットカードを直接「NuAns NEO」にセットするという方法もあります。
「Kumalica」で残高や履歴がチェックでき、さらにオートチャージも可能となれば、その使い勝手はもはやおサイフケータイと同じ! 「NuAns NEO」ひとつで、どこへでも出かけることができます。