みんなのケータイ

 先週、東日本大震災以来の規模の地震が九州地方を襲った。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。今も避難されている方、復旧・支援活動に取り組まれている方もいらっしゃる状況で、安心できる日々が1日でも早く戻ってくるようお祈り申し上げます。

 全国どこでも震度6以上の地震が起こる可能性がある日本。震災に対する備えは普段から意識しておく必要があると改めて感じたので、今回は東京都が配布している防災ガイド「東京防災」をご紹介したい。

 「東京防災」は、震災をはじめとした災害に備えるためのガイドブックだ。東京都民には全戸に無料配布された。首都直下地震が想定されているが、内容は災害に対する普遍的な対策が中心で、東京都以外でも役立つものだ。

 例えば、食料の備蓄について触れている章では、備蓄しておくと望ましい品物のリストから、日常生活の中での食料備蓄の考え方まで丁寧に説明されている。断水時の簡易トイレの作り方や少ない水で身体を清潔に保つ方法など、かなり実践的な内容も揃っている。

災害対処マニュアルとしてかなり実践的な内容だ(「東京防災」201ページより)
震災だけでなく、テロや武力攻撃発生時の対応方法なども(164ページより)

 常に心がけておきたい内容が分かりやすくまとまっているが、300ページ弱もあり、紙版は携行するにはやや重い。実はこの「東京防災」、ブラウザで読めるデジタル版も用意されていて、スマホでも読み進めることもできる。PDF形式でも配布されている。そして3月には、KindleやiBooks Store、楽天Kobo、BookLive!などの主要な電子書籍ストアでも無料配信が開始された。

 筆者はKindleとGalaxy S6 edgeに「東京防災」をダウンロードして読み進めている。普段から持ち歩いている電子書籍リーダーやスマートフォンに、1冊入れておいて気が向いた時に読むことで、いざという時を常に心がけておきたい。