「ZenFone Zoom」に触れていると、ASUSならではの機能がいくつも搭載されていることに気付く。

　5.5インチとやや大きめのディスプレイのZenFone Zoomを、電車で吊り輪を手にしつつ操作しやすくしてくれるのが「片手モード」。最近では、同等の機能を備えるスマートフォンは珍しくないが、「ホームボタンを2回タップするだけ」という手軽な操作で、表示範囲をコンパクトにして操作しやすくしてくれる。地味だが、それなりに利用する機能だ。

「こういうものまでカバーしているのか」と唸った片手モード

「マルチタスクボタンの長押しでスクショ」を知ってからもう病みつき。

　設定メニューの「ASUSカスタマイズ機能」を目にして初めて気付いたのが「マルチタスクボタン」の機能。マルチタスクボタンを長押しした場合の挙動を設定できるもので、初期設定ではスクリーンショットを記録できる。それまでは音量ボタンの小（下）と電源キーの同時押しでスクリーンショットを撮影していたが、こちらのほうが圧倒的に便利。これまた地味だが、仕事柄もあってか、かなり重宝している。

局名や放送中の楽曲情報などは表示されない

　毎日の生活のなかでラジオを聞く時間が増えている。ZenFone ZoomにFMラジオ機能が搭載されているおかげだ。「スマホでFMラジオ？　そんなの当たり前だよ」と思われる方は少なからずいらっしゃるかもしれないが、筆者にとってはちょっと久々の機能。個人的にはGoogle Play Musicを愛用しているのだが、もちろん用途や特徴が大きく異なるとはいえ、無料でパケット代を気にせずコンテンツを楽しめるラジオという環境は、なかなか良い物じゃないか、とあらためて感じている。

　意外に使わないのが「ZenMotion」だ。タッチジェスチャーと呼ばれる機能では、たとえばディスプレイ上でささっと「W」の字を描くように指を動かすとブラウザが起動する。「C」を描けばカメラ、「S」なら指定したアプリ、というようにショートカット代わりに使えるのだが、このジェスチャーを覚えるのが手間に思えて、なかなか活用できないでいる。

　このほか気になるのは「簡単モード」「キッズモード」といったあたり。これらの機能はもう少し使い込んでから、あらためてご紹介したい。