みんなのケータイ

通話できないときは、ログイン状態を隠すことが可能。ただし、Android端末で完全にオフラインにするにはサインアウトする必要がある。Skypeクレジットの残高を確認することで、直近のSkype電話の通話料がわかるのも便利

 2年前にオンライン英会話を始めてから「Skype」を利用することが増えました。日本では「LINE」が圧倒的に普及しているので、筆者も家族や友達とのやり取りには主にLINEを使っていますが、実はSkypeのほうが便利なのでは? と思うことが結構あります。とくに通話機能ではSkypeに軍配が上がるのではないかと。

 今さら説明するまでもないでしょうが、Skypeは、Skype IDを持っている同士で無料でメッセージやビデオ通話などができるサービス。LINEとの大きな違いは、着信したくない場合に「オフライン」にできること。厳密には、Androidではオフラインにはできないのですが、「ログイン状態を隠す」という機能があり、やんわりと着信を拒否できる仕組みです。用途にもよるでしょうが、自身が応答できる状況にあるか否かを示せるのは便利に感じています。LINEにも同様の機能があればいいのになぁ、と思ったりもします。

Androidの場合は、1500円または3500円をクレジットカードでチャージ可能。ちなみにiPhoneの場合は、600円でAppStoreでのアプリ内課金となる

 1つのアカウントを複数のデバイスで利用できることもSkypeの利点でしょう。筆者の場合、普段持ち歩いているiPhone 6とSIMフリーのZenFone 5、さらにiPadとパソコンにも同じSkype IDを設定しています。Skypeには、あらかじめ「Skypeクレジット」をチャージしておいて、固定電話や携帯電話に発信できる機能があります。このSkypeクレジットも複数のデバイスで併用できます。つまり、iPhoneでチャージしたクレジットを使ってAndroidから電話をかけたり、パソコンから電話をかけたりすることもできるわけです。

 LINEが昨年春に開始した「LINE電話」の場合、通話料となる「コールクレジット」を異なるOSで併用することはできません。そもそもLINEは携帯電話番号に紐付けて利用する仕組みなので、1デバイスに1アカウントが原則。複数のスマートフォンで併用するには適さないと言うべきでしょう。筆者のようにiPhoneとAndroidの両方を使っている場合、必然的にSkypeのほうが便利。「iPhoneの電池がピンチなので、Androidから電話をかけよう」とか「Androidで検索した電話番号を見ながら、iPhoneから発信」といったシームレスな使い方ができますからね。

国・地域を選択するだけで国番号が付けられるのも便利。これはLINE電話も同じ仕様
渡航先の国番号を設定しておけば、現地で調べた電話番号をそのまま入力するだけで発信できる。通話料は国・地域によって異なるが、イタリアでは固定電話宛ては1.7ユーロ/分+接続料3.6セントだった

 最近、夏休みを取って海外旅行に出かけていたのですが、電話機能を中心にSkypeを使う機会が多く、あたらめて操作のわかりやすさや利便性を実感した次第。ネット接続にはレンタルのモバイルWi-Fiルーターを使い、3G回線での接続でしたが、通話音声も満足できるレベルでした。今回の旅行では利用することはなかったのですが、ビデオ通話やビデオメッセージの画質もLINEよりもSkypeのほうが鮮明で安定している印象です。日本ではLINEが一人勝ちの状況ですが、Skypeのユーザーがもっと増えたらいいのになぁと思ったりします。