みんなのケータイ

 今年、40歳となり、身体のことを気にするようになってきた。財布の中にはポイントカードよりも診察券が増えるようになり、区役所からは「特定保健診査のご案内」、いわゆるメタボ健診のお誘いも受けるようになってきた。

 フリーランスという立場上、病気で倒れてしまったら、収入はゼロになってしまうだけに、とにかく健康であることが大事だ。「健康管理」を始めるにあたって、何事も形から入る性分なので、まずは体組成計を新しいものに買い換えることにした。

 赤外線通信対応の体組成計を持っていたのだが、今では赤外線通信の載っていないスマホが当たり前のようになりつつあり、すっかり赤外線通信の出番がなくなっていた。「新しい体組成計でも買うかな」と思っていたところ、ソフトバンクの「スマート体組成計301SI」のことを思い出した。

 しかし、「なぜ、体組成計に3G通信機能が載っている必要があるのか」という答えを自分なりに導き出すことができずに、購入対象から外した。先日、ソフトバンクではスマート体組成計とフォトビジョンをセットでお得に購入できる「ヘルスケア応援割」というのを始めることを発表したが、なぜ、体組成計とフォトビジョンを組み合わせるとヘルスケアを応援することになるのだろうか。

インナースキャンデュアル RD-901とiPhone

 そんな中、購入対象に選んだのが、タニタの体組成計「インナースキャンデュアル RD-901」だ。国内メーカーとして初めてBluetooth 4.0に対応したモデルということで、買ってしまった。

 とにかくデザインが近未来的で格好いい。乗った瞬間にどこかにワープしてしまうのではないかと思ってしまうほどだ。

 対応アプリ「ヘルスプラネット」と連携し、体組成計の起動もアプリから行う。今まで、体組成計の電源を入れるために、かがんだり、足で電源ボタンを押したりと、行儀の悪いことをしなくても、iPhoneからアプリを立ち上げて、タッチするだけで良い。毎日、体重などを測定したデータはアプリ上で、管理でき、グラフとして見ることができるので、結構便利だ。

 ただ、タニタにぜひお願いしたいのが、計測データをiPhoneの標準アプリである「ヘルスケア」にも反映して欲しいと言う点だ。ヘルスケアアプリであれば、歩数や心拍数、アクティブカロリーなどをまとめてみられるが、残念ながら体組成計で測定したデータは反映されない。

 タニタとしては、ヘルスプラネットをメインに使ってもらい、「歩数計などもタニタで買ってね」という狙いなのだろうが、やはりiPhone単体でも歩数が測定できてしまうだけに、iPhoneユーザーとしてはヘルスケアのほうでデータを一元管理したいと思うのだ。タニタには、このあたりの改善はぜひともお願いしたいものだ。

 また、使っていて気になったのが、Apple Watchとの併用のせいか、時々iPhoneと体組成計の接続が外れてしまうということがあった。Facebook上でも、同じようなトラブルを抱えている人を2名ほど見かけたので、なにかのバグかも知れない。このあたりも次のアップデートがあれば、改善して欲しい点と言える。