みんなのケータイ

 タブレットの売れ行きが伸び悩んでいるという報道がある中、期待されているのが、「Microsoft Office」アプリの存在だ。iOS向けだけでなく、Android向けも充実してきたことで「タブレットでOfficeを使って仕事」という環境も整いつつある。

 そんな中、日本マイクロソフトは日本市場向けに「ユニバーサルモバイルキーボード」を発売した。最近、モバイル向けのキーボードを物色していたので、迷わず、速攻で購入してみた。バルセロナでのMWC取材から帰国後、早速、試して使ってみている。

 このキーボードは何と言っても、携帯性に優れながらも、キータッチも心地よく、使いやすいという点にある。実際、この原稿もiPad Air 2を使って、ユニバーサルモバイルキーボードで入力しているが、日本語の文章入力に関しては、概ね満足のいく使い勝手に仕上がっている。原稿を書く上で、サクサクと文字入力ができるので、特にストレスは感じない。

 しかし、例えばカギカッコの入力時にキーの位置が微妙に違っていたり、カーソルキーの上下が小さく、打ちにくいという不満点は確かにある。とはいえ、このサイズのキーボードであれば、そうしたキーの配列違いは多少、目をつぶる必要はあるのは当然だろう。

 個人的には、海外メーカーのキーボードはエンター部分が小さいことが多く、それだけで購入対象にはなりにくいのだが、日本マイクロソフトのユニバーサルモバイルキーボードは、エンターキーが日本市場にあわせて大きくなっているという点が素晴らしい。これだけで、文章入力が捗る、というものだ。

 また、このキーボードで気に入っているのが、iPad、iPhoneだけでなく、スイッチの切り替えでWindows、Androidのキーに対応できるようになっている点だ。3つまでのデバイスで使えるので、いろんなデバイスを使っている自分には本当に便利だ。

 ここ最近、マイクロソフトはOfficeをあらゆるプラットフォームで快適に使えるようにしているのもありがたい限りだ。先日は、Mac向けにOffice 2016のプレビュー版が公開された。今までのMac向けOfficeはRetinaディスプレイだと解像度があっておらず、使い物にならなかったが、Office 2016では、きっちりと綺麗に表示されている。操作性も他のプラットフォーム向けと同様なので、使い勝手も上々だ。

 Officeが単にWindowsパソコンだけでなく、Mac、iOS、Androidとどんなプラットフォームでも使えるようになったことで、利用頻度がいままで以上に増える気がしてきている。