みんなのケータイ

 日本語アプリの数やNokiaマップの日本対応はイマイチではあるものの、海外ならばNokiaのLumia 920は結構使える、なんてことをこれまで何回か書いてきた。特に中国語のアプリは数が増えており中国ではLumiaも少しずつ人気が高まっているようだ。現地の交通案内アプリなども各国で少しずつ増えている。

海外メーカースマートフォンはiPhoneくらいになってしまった韓国

 だが、日本のようにLumiaを使うには厳しい国がもう1つある。それはお隣の国、韓国だ。韓国ではSymbianのフルタッチスマートフォンなども販売していたNokiaだが、Windows Phone以降のLumiaシリーズは販売されていない。また地元企業のSamsungも同OS搭載のATIV Sは韓国では販売しておらず、Windows Phone OSそのものが韓国では日本以上にマイナーな存在なのだ(※Lumia 710がKTより販売されたことがありました。修正させていだきます)。

 今週はちょうど韓国・ソウルに来ているので、韓国製のアプリはどれくらいあるか筆者のLumia 920のアプリストアから検索してみた。中国語のアプリを探すときに国/地域設定を中国に変更したように、今回も韓国に変えてLumia 920を再起動。ストア内の無料アプリの上位をざっと見てみるとやはり韓国語のアプリは種類は少なくかなり寂しい状況だ。カカオトークやLINEがあるのでSNS利用はなんとかなりそうだが、地図関連はNokiaマップが日本同様に詳細情報に対応せず、Googleマップを使うアプリを利用するしか方法は無さそうである。

 とはいえ、せっかくソウルに来ているのだからLumia 920で地下鉄の路線を調べたり、おいしいお店の検索を行ったりしてみたいもの。レストラン検索は韓国の大手ポータルのNAVERが提供しているアプリが見つかり、内容は結構充実している。また、バスや地下鉄の乗換案内アプリは複数見つかった。韓国語オンリーなのでハングルの読み書きが多少できないと辛いものの、Windows Phone 8だけでも最低限のことはできそうである。とはいえ、Androidであれば、例えば地下鉄路線アプリは英語/韓国語の2カ国語切り替えができたりするなどグローバル対応が進んでいるものも多い。

韓国語アプリはやはり少ない。使えるアプリはまだ少ないので今後に期待したい
地下鉄路線図やKTX(韓国高速鉄道)のアプリは英語表記も欲しいところだ

 このあたりのアプリの充実は、やはり国内でWindows Phone端末が出てこないと難しいところだろう。筆者のLumia 920を何名かの韓国人に見せたところ、ポップなボディーカラーやフラットなタイル状のUIを評価してくれる人も多かった。日本市場同様に海外メーカーの参入の敷居が高い韓国市場だが、NokiaにはぜひLumiaでの再参入を願いたいところである。