【Optimus Vu L-06D】

Amazon Cloud Playerを使ってみました

2012年11月29日 06:00
(村元正剛)

 11月15日から「Amazon Cloud Player」が日本でも利用可能になった。「Amazon MP3 Store」で購入した楽曲をクラウドに保存し、AndroidでもiPhoneでも、さらにはPCでも聴けるというもの。いずれも使っている筆者にとっては、非常に魅力的なサービス。というわけで、Optimus Vu L-06Dでさっそく試してみた。

Optimus Vuには耳にフィットしやすいカナル型イヤホンが付いていて、音もかなりいい

 感想を先に言えば、 Amazon MP3 Storeは、邦楽の配信曲がまだまだ少なく、物足りない面はあるのだが、使い勝手には非常に満足している。一番の魅力は、新たにアカウントを取得することなく、本の購入のために長く使い続けているAmazonのアカウントをそのまま使えること。楽曲の代金も、すでに登録しているクレジットカードで決済できるので、新たに登録する手間は不要だった。

 購入した楽曲はクラウドに保存したまま、ストリーミングで聴ける仕組みになっている。Xi(LTE)接続時はもちろん、3Gでも電波を安定して受信できる状態であれば、途切れることなく、満足のいく音質で聴ける印象。クラウドから端末にダウンロードすると、このAmazon Cloud Playerだけでなく、Optimus Vuに内蔵されている「メディアプレーヤー」でも再生できた。

 さまざまなデバイスで再生できるのも、非常にありがたい。筆者はAndroidスマホもiPhoneも使っていて、iPadもNexus 7も所有している。そこまで、あれこれ使っていななくても、異なるOSのスマホとタブレットを使い分けている人は結構いるのではないかと思う。筆者は、これまで楽曲購入は主にiTunes Storeで行い、音楽を聴くときはiOSデバイスを使っていた。これからは、iTunesとAmazonのどちらでも配信されている曲ならば、Amazonで買ったほうが便利かなぁと感じている。

 ちなみに、10月25日にオープンした「Amazon Kindle Store」も、購入した電子書籍をAndroid、iOSどちらでも読める手軽さが気に入り、利用する機会が増えている。Kindle Paperwhiteも購入したが、Optimus Vuだけをポケットに入れて出かけたい時もあるし、旅行に出かける時などはゲームもできるiPadのほうが便利だし、どのデバイスを携帯していても、同じ本を読み進められるというのは非常に快適だ。

 MacやiOSデバイスで用いるApple IDや、Googleアカウント、「auスマートパス」などに用いるau IDなど、1アカウントでさまざまなサービスを利用できるのは、シンプルで心地よい。今のところ、Amazonアカウントの日本での用途は、本などのネット通販、電子書籍や音楽の購入に限られるが、今後、Kindle Fireも上陸すると、映像配信も利用できるようになるのではないかと思う。コンテンツ数では、先行サービスに追いつくまでに時間を要するかもしれないが、OSフリーかつデバイスフリーという使い勝手では他サービスに勝る面もある。筆者のような、さまざまなサービスを使い分けるのが面倒に思う無精者にとって、続々と登場するAmazonのサービスは大きな魅力。ますます“ポチッとな”することが増えるような気がする。

「Amazon Cloud Player」アプリから「Amazon MP3 Store」にアクセスし、楽曲を試聴・購入できる。楽曲代金はiTunes Storeと同等購入した楽曲はクラウドに保存され、PCやiPhoneなどからもストリーミング再生またはダウンロードして聴ける。これが非常に便利