米国出張に便利なWiMAXルーター

2012年11月27日 06:00
(石川温)

 今年、例年に増して海外出張が増えた。特にアメリカはアップルやグーグル、CESなどの展示会もあり、それこそ2カ月に1回は訪れているといった感じだ。

 アメリカでの通信手段として便利なのが、WiMAXだ。UQコミュニケーションズのWiMAXを内蔵しているPCがあれば、大都市圏なら無料でClearwireが提供しているWiMAXネットワークを利用できる。何よりもいくら使っても「無料」なのが魅力的だ。ただ、当然のことながらノートパソコンしか使えない。スマホやタブレットでも快適に使える環境を整備する必要がある。

 そこでオススメしたいのが、Virgin MobileのWi-Fiルーターだ。家電量販店「Best Buy」などでは119ドル程度で売られている。最新モデルでは、3G/4G対応となっており、ClearwireのWiMAXとVirgin(MVNOなので、ネットワークはSprintを使う)の両ネットワークを利用可能だ。料金は2GBで35ドル(1カ月有効)、5GBで55ドル(同じく1カ月有効)という容量制限があるのだが、この容量というのは3Gに接続したときだけとなっており、4G接続時であればカウントされないという仕様になっている(4G接続時は月10GB以上の利用で速度制限がかかる)。

 4Gがつながるところであれば、それこそほぼつなぎ放題で、あらゆるデバイスからネットに接続できる。ホテルの回線は場所によってはかなり低速でイライラすることが多いが、WiMAXが入るホテルであれば、このポータブルWi-Fiルーターだけを使うようにしている。

 プリペイドなので、チャージが必要だが、チャージはBest Buyや雑貨屋などで売られているTop Upカードで行う。

 アメリカ出張が頻繁にある人であれば、複数枚購入して、まとめてチャージしておけばいいだろう。自動的にチャージ分がなくなってしまうことはなく、出張直前にVirginのサイトにつなぎに行き、チャージした分から必要なプランを更新すればいい。これであれば、現地についてすぐにポータブルWi-Fiルーターが使えるのでかなり便利だといえるだろう。