「マップ」がウソをつく恐怖!

2012年2月27日 06:00
(すずまり)

 もし「あなたのスマートフォンのキラーアプリは何?」と聞かれたら、「マップ!」と即答できる方向音痴な私です。もう「マップ」命! 以前はiPhoneだけでしたが、今はAndroid端末でも道案内してもらえるようになりました。

 メールに書かれた住所からすぐ起動できることや、進行方向に地図全体を回転してくれることから、iPhoneの「マップ」のほうが圧倒的に出番が多いんですが(地図が読めない女なので)、こちらの愛が通じていないのか、先日、全く違う場所に案内されるという、ショッキングな出来事がありました。

 場所は横浜中華街。元町・中華街駅を出たところでメールの住所から「マップ」を起動し、目的地を確認しました。そのまま経路検索して「さあマップよ! わたくしを萬珍樓につれてって!」と歩き始めたのです。

 現在地を確認しながら、案内された通り横道に入り、甘栗攻撃をかわしつつ歩き続けたのですが、付近に来てもそれらしき看板がない。よく見ると、地図が示す位置が、最初に見た位置となんか違う。そこで改めてメールから位置を確認したら、やはりゴールが違う! 横道になんて入らないんです。慌てて元来た道を戻りながら、経路検索をし直したんですが、またしても違う場所を案内されました。経路検索は諦めて、そのまま地図をみながら進み、無事目的地にたどり着けました。

メールに書かれた住所をタップしたときに示した場所経路検索で示された場所。全然違う……

 実はその前にも、たどりつけなかったことがあったんです。そのときは神楽坂でした。現地に行っても、目的の店がない。住所でも、お店の名前で検索し直しても同じ場所をさすんですが、実際ある場所とは違うんです。「iPhoneでダメならSH-01Dだ!」とAndroidの「マップ」に希望を託したのですが、やはり示す場所がiPhoneと同じ。完全にデータが間違ってるパターンでしょうか。

 「地図がダメなら人力だー!」と地元の方に道を聞くも、「八百屋が詳しいから八百屋に行け」といわれ、八百屋に行くと「よく分からないけど○丁目はあっちだ」的なアドバイスで、気がつくと最初に彷徨った場所に逆戻り。すでに到着している知人が、電話で教えてくれるんですが、暗い上に土地勘も方向感覚もないので、大きな通りに戻るにも、どちらに行くべきかが分からない(苦笑)。最後は、お店の情報が掲載されている某ぐるめサイトの地図を頼りに、30分も遅れて到着する始末でした。

 誤差があるのは仕方ないと思うんですが、全然違うっていうのは、方向音痴にとってかなり恐怖です。それでも、検索すればなんらかの情報が得られ、それを頼りに移動できるというのは、スマートフォンのいいところですけどね……。どうしたものか……。

 ちなみに、中華街での余談ですが、ルートを修正したところで、建物の写真を撮っている同席予定の知人に遭遇しました。声をかけると、「おう!」と言って、そのままその店に入ってしまいました。看板には「○珍樓」と書いてありますよ? 「ここじゃないですよ! だってここ○珍樓って書いてあるし! 行くのは△珍樓でしょ!」と指摘すると「何っ!? 俺の持ってる地図にはハッキリここだと書いてあるんだぜ!」と断言するので、見せてもらったところ、iPhoneが示すのと同じ「△珍樓」の地図(印刷)でした。看板の「珍樓」の文字を見て、そのまま飛び込んだようです。脳も誤認するので困りますね(苦笑)。