auで海外ローミングするなら……

2011年11月22日 06:00
(石川温)
左からauのiPhone 4SとWindows Phone IS12T

 海外パケット定額制も定着し、海外旅行時もスマートフォンが手放せなくなった。海外でも気軽にグーグルで知りたいことを調べて、マップで位置情報も検索できる。「美味しいグルメは?」「観光スポットは?」「どんなお土産が有名?」など、スマートフォンで検索すれば、もはやガイドブックなど不要だ。

 ついにKDDIからもiPhoneが登場したのはいいが、これが「海外」ではめっぽう頼りにならない。10月と11月に香港に出かけたのだが、CDMAキャリアに接続すると「Roaming」と表示される。CDMAキャリアへのローミングがやっかいで、とにかく、音声着信の番号表示がめちゃくちゃ。誰からかかってきたのが、さっぱりわからないのだ。

 iPhone 4SではGSM/W-CDMAローミングもできるものの、キャリアの固定ができない。そのため、海外パケット定額はシステム上、提供されているが、キャリアの固定ができないので、怖くて使えたもんじゃない。GSMキャリアだと音声着信の番号がわかるので、その点ではCDMAキャリアへのローミングよりも便利だ。

 アメリカでCDMA方式でサービスを提供しているベライゾン、スプリントは、SIMロックフリーにすることが可能のようで、GSMキャリアへの旅行の際は現地のSIMカードを調達すれば、利用が可能らしい。KDDIも、GSMキャリアのローミング時の固定ができないようであれば、ベライゾンやスプリントのような対応をしてもらいたいものだ。

 一方、本題とも言うべき、Windows Phoneと言えば、CDMAとGSMのモードを自分で変えられるし、キャリアの選択も自動だけでなく手動で行える。とても当たり前のことなのだが、海外ローミング時にはこのように設定できると本当にありがたい。

 今のところ、auで海外ローミングするなら、iPhoneではなく、Windows PhoneかAndroidにしておくのが無難と言えそうだ。