N900でパソコンをコントロール

2010年3月12日 06:00
(山根康宏)
N900と「BlueMaemo」の画面

 Nokia N900用のアプリケーションは地道に数が増えている。スマートフォンとしてはまだメジャーなプラットフォームではないため、大手ニュースサイトなどに情報が掲載されることはまだまだ少ないものの、開発者の数は増えているようだ。Nokiaはアプリケーションストア「Ovi Store」をN900にも対応させており、登録アプリの数も増加中だ。筆者も移動中などはOvi StoreやApplication Managerにアクセスして、新しいアプリがないか物色する日々である。

 さて、N900を使う頻度が増えてくると、N900でさまざまなことをしたくなるものだ。もちろんN900で写真を撮ったりWebサイトを閲覧したりTwitterでつぶやいたりと、N900そのものを毎日活用しているが、普段持ち歩いているノートパソコンともなにかしら連携したいもの。そう思いながらN900用のアプリを眺めていたところ、「BlueMaemo」というアプリを発見した。これはN900をパソコン用の外付けキーボードにしてしまうアプリだ。この手のアプリは他のOSの端末向けにもいろいろと出ているようだが、BlueMaemoはBluetoothキーボード、マウス、PowerPointのコントローラー、ゲームパッド、メディアプレーヤーの操作、そしてプレイステーション 3のコントローラー機能を有しているなど、多機能なのだ。

パソコンのキーボードとして使える

 操作は簡単で、BlueMaemoを起動してN900とパソコンをBluetoothでペアリングするのみ。後はメニュー画面のアイコン表示から必要な機能を選ぶだけだ。このうちキーボードはN900のハードキーボードではなく、BlueMaemoの画面上に表示されるソフトキーボードを使う。パソコンのテキストエディタ上で日本語のローマ字入力も可能でありワイヤレスキーボードとして使うのも悪くない。またマウスはN900のディスプレイ前面をタッチパッドとして使う。左右クリックやクリック保持などにも対応するため、N900だけである程度のパソコンの操作ができる。実はこの原稿もN900からBlueMaemoを使って書いてみた。意外と実用性が高く、N900に入れておいて損のないアプリだろう。