P-09Aの「iモードブラウザ2.0」

2009年9月30日 11:00
(関口聖)

 ドコモの2009年夏モデルでは、いくつかの機能において、従来から大きく変化した。その1つが「iモードブラウザ2.0」で、新たにJavaScriptやCookie、Refererをサポート。従来のiモードサイトの表現力は大きくパワーアップする……という触れ込みだったが、不具合により、JavaScript機能は一時停止中。あれから4カ月経ったが、いまだ音沙汰はない。

 さてiモードブラウザのバージョンアップの影響で、操作スタイルも大きく変更された。

 これまで、ケータイ向けサイトを閲覧するときは、上から下へスクロールし、左キーで「戻る」、右キーで「進む」という操作方法だった。ところがiモードブラウザのバージョンアップを受け、今夏のドコモ端末では、左右キーはページ内のフォーカスを移動するということになった。その結果、「戻る」は方向決定キー左下のソフトキー、「進む」が方向決定キー右下のソフトキーに割り当てられることになった。

 割を食うことになったのが、これまでソフトキーで操作していた「ページスクロール」だ。タッチパネル搭載のケータイであれば、画面をなぞってスクロールできるし、上下キーを長押しすると自動スクロールしたりする機種もある。側面のキーでスクロールできる機種もある。だが、左右下のソフトキーでのスクロールが一番便利だと感じていた。これが使えなくなるのは、少々辛いのだ。

 一方、「P-09A」をはじめとする今夏のパナソニック製iモードブラウザ2.0端末では、iモードサイトを見ていると左上のソフトキーが「切替」になっている。これを押すと、「戻る/進む」という割り当てが「▲ページ/▼ページ」に切り替わる。つまり、これまでの通りのページスクロール方法にいったん戻せるというわけだ。これが結構重宝する。たまに「あれ? 今どっちだっけ?」と多少戸惑うことはあるが、縦長なケータイサイトをさくさく利用できてストレスを感じない。iモードブラウザ2.0による操作と従来の操作をいいとこ取りした印象。地味だが、かなり気に入っている機能の1つだ。