Nokiaのフラッグシップ、N97を購入

2009年8月17日 11:00
(山根康宏)
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 海外でもこの夏話題の製品は、iPhone 3GSであることは間違いない。しかしiPhoneにも負けじと話題になっている製品がある。その1つがNokiaのフラッグシップモデル、N97だ。筆者の居住する香港ではiPhoneよりもN97の広告が圧倒的に多いほどで、毎週末のように繁華街では販売イベントが行われていた。売れ行きも好調のようで、街中で実機を持っている人もよく見かける。

 N97の主なスペックは、640×360ピクセルのフルタッチディスプレイ、スライド式フルキーボード、内蔵32GBメモリ+micorSDカードスロットで最大48GBメモリ搭載可能、5メガピクセルカメラ、待受画面のオンラインウィジェット、Nokiaのアプリケーションストア「Ovi Store」標準対応など。Nokiaが社運をかけているかのごとく、他社のハイエンド端末にも負けないだけの高い機能を搭載している。

 また、本体背面は表面がつや消し塗装で、指紋の跡がつかない落ち着いた仕上がりだ。Nokiaの本格的なフルタッチ端末は昨年冬に登場した5800 XpressMusicだが、カジュアルな音楽ケータイということもありプラスチックの質感が強いものだった。フルタッチ第2弾のN97は質感も上品になり、機能だけではなく外見もフラッグシップ端末に相応しいものになっている。

 さてフルタッチ端末は画面タッチの感度が使い勝手を大きく左右するものだ。N97のタッチ機構は感圧式だが感度はかなりよくなっており、iPhoneまでとはいかないもののストレス無く操作できる。そしてスライド式のキーボードは動きがスムース、しかも開いたときにぴたりと止まる。さらに止まる時には心地よい音がするのだ。これって機能には直接関係ないけど、モノとして重要な要素の一つだったりするんじゃないだろうか?

 これまでもNokiaのスマートフォンはマルチメディアやビジネス用途に優れた製品が多かったが、このN97は「Web端末」としての機能が大幅に向上している。機能で紹介した「オンラインウィジェット」はその一例だ。待受画面上でメールやFacebookの新着、天気予報などがリアルタイム配信されるなど「常時ネット接続」を前提とした機能が盛り込まれている。単体機能だけではなくWebサービスとの連携など、N97をこれからじっくりと使い込んで行きたいと思う。