幅1mmの差で大きく異なる使用感

2009年4月20日 11:00
(村元正剛)

 ソリッドなデザインにひかれて、なかば衝動買いしてしまったWoooケータイ H001。最初のうちは3D映像を見まくって、ワンセグでWBCを見ていたときは「臨場感が違う〜」なんて歓喜していたのだが、使い続けていくうちに欠点も見えてきた。

 使い勝手のうえで最も不満を感じているのがフィット感だ。H001のサイズは約51×111×18.6mm。近頃の標準的なケータイよりもひと回り大きい。重さも約145gで、auの春モデルの中では最も重い。操作感に影響を与えているのは、どうやら「51mm」の幅にあるようだ。ウェブサイトをハシゴしたり、ゲームをするときなどは端末を長時間握っていることになるが、なんとなく手が疲れるのである。長いメールを打つのがかったるく、ついつい「了解」「微妙」「無理」などと、そっけない返信をすることが多くなってきた。

 筆者がH001とは別に仕事用に使っているドコモのP-01Aは幅50mm。もう1台ときどき使っているソフトバンクの830CAも幅50mm。どちらも使用感は良好だ。1mm違うだけなのに使用感に大きな差が生じることをあらためて実感した。

 昨年の夏、ソフトバンクモバイルの発表会で孫社長が「女性の手に最もフィットするのは48mm」といった発言をしていたが、男女問わず幅48〜50mmあたりがベストサイズではないかと感じている。

 もちろん、手の大きさや握力には個人差がある。また、端末の形状によっても使用感は異なるので、数値だけで良し悪しを推し量れるものではない。H001の場合、ソリッドかつスクエアなデザインが施されているため、エッジ部分が角張っている。筆者はわりと力を入れてグリップするクセがあるのか、握っているときに"痛い感"(実際に痛いわけではないが)が生じてしまい、それも使用感を損ねる原因となっているようだ。このエッジ部分が丸みを帯びていたら、もうちょっとメールが打ちやすかったかもしれないんだけどなぁ...。でも、そういうデザインだったらこの端末を買わなかったかもしれないなぁ(笑)。