Nexus 7（2013）からの移行で失ってしまった便利なあの機能

　前回の通り、Nexus 7（2013）の後継として新たに購入したAndroidタブレット「ZenPad 3 8.0」。スペックが大幅に向上していることもあってNexus 7（2013）よりも快適に使えているのですが、1つだけ当初は思ってもみなかった誤算がありました。

　それはAndroidの機能である「制限付きプロフィール」が、ZenPad 3 8.0では利用できないこと。設定画面にはマルチユーザー機能はあるのですが、Nexus 7（2013）にあったはずの制限付きプロフィールがなぜか無くなっているのです。キャリア向けのタブレットに同機能が搭載されていないのは知っていたのですが、SIMロックフリーの端末でもこうなっているとは知りませんでした……。

　制限付きプロフィールは、Android 4.3から新たに搭載された機能で、普段使っているユーザーとは別にプロフィールを作成し、アプリごと個別に利用が可能かどうかを設定できる機能です。Android 4.2で搭載されたマルチユーザー機能と似た機能ではありますが、マルチユーザーは完全に新規のユーザーとして作成するため、2つのユーザーそれぞれで同じアプリを別々にインストールしなければいけないのに対し、制限プロフィールの場合はアプリごとに利用可否を設定できる点が違いです。

Nexus 7（2013）の制限付きプロフィール機能

ZenPad 3 8.0の設定には制限付きプロフィールがない

　自分のタブレットを業務で他の人に貸す、といった場合、マルチユーザーではわざわざアカウントを設定するのも面倒ですし、Googleアカウントの設定が必要なためにメールやカレンダーなども読めてしまいます。その点、制限付きプロフィールは「ブラウザのみ」「特定のアプリのみ」を利用許諾することができたのでとても便利でした。てっきりAndroid標準の機能だと思っていたので当たり前のようにZenPadでも使えると思っていたのですが、これはなかなかに想定外でした……。

　ZenPad 3 8.0には「キッズモード」という機能があり、特定のアプリだけを利用できるようにするという点では制限付きプロフィールに近いのですが、画面が子供向けUIになってしまうのが難点。アイコンが大きいのはともかくとして、せめても背景画像を変更できたらビジネスユースでも使えるのですが……。

キッズモードならアプリの利用可否を個別に設定できる

問題はホーム画面のUI

　当然のごとくあると勘違いしていた自分も悪いのですが、とても便利に活用していた機能だけに、Android 7.0アップデートのタイミングでひょっこり復活しないかな、自分勝手な祈りを込めつつ、7.0アップデートの来る日を待つ日々です。