みんなのケータイ

LINE Payカードが便利だと思う3つの理由

 突然ですが、筆者はおサイフケータイでのプリペイド決済が大好きです。Edy、nanaco、WAON、そしてSuicaと、シチュエーションに応じてバリバリ使い分けております。なんといっても釣り銭が出ませんし、使い過ぎの心配もなし。ポイント的なメリットはもちろん、応対するレジ店員さんの手間を10秒分くらい削減する効果があるかと思います。

「LINE Pay カード」の現物。名前の欄が「LINE MEMBER」となっていますが、別に見本などではなく、ちゃんと使えます

 ただ最近は、これらに加えて「プリペイドカード」をよく使うようになりました。中でも「LINE Payカード」ですね。チャージの手間があるとはいえ、利用感はJCBブランドのクレジットカードとほぼ同じ。そして、前述の電子マネーと違ってネット通販でも使いやすいので、必然的に出番が増えました。

 実は以前は、LINE Payカードよりも「au WALLET プリペイドカード」を愛用していました。ですが今やLINE Payカードが中心。そうなった理由を3つほどご紹介したいと思います。

 なお、LINE Payカード自体はコンビニなどで購入・入手できますが、フルに機能を利用するにあたっては、オンラインでの本人認証などが必要なります。

理由その1:ポイント還元が2%

 生々しい理由で恐縮ですが、やはりコレが一番効きました。au WALLET プリペイドカードはもちろん、一般的なクレジットカードは利用額の0.5%をポイント還元するのが普通です。

 通販サイト・小売店系のカードだと、自社で買い物した場合に倍になるとか、超・優良会員待遇を受けている人ならもっと還元されたりするのでしょうが、LINE Payカードは発行直後から、キャンペーンでなくとも2%還元。手軽さを考えれば破格でしょう。実質4倍ですよ!

 貯まったポイントも使いやすくなっています。ポイントの期限は最終獲得日から半年ですが、現在は「1ポイント=1円」からLINE Payカードのチャージ分に交換できます(当初は最小交換単位が1000ポイントでしたが、後に改善されました)。ここも地味に嬉しい仕様です。

Android版「LINE」アプリから「LINE Pay」のメニューを呼び出したところ
決済履歴はトークのかたちでも通知される。決済時にほぼリアルタイムで届くため、セキュリティの観点からも便利

理由その2:銀行口座からのチャージが簡単、対応銀行も多い

チャージ用銀行口座は複数登録可能。ゆうちょ銀行の場合、一度登録してしまえば乱数表やワンタイムパスワードは不要

 LINE Payカードへのチャージ手段は色々ありますが、銀行口座からのチャージが最も手軽で、手数料もかからないので、便利だと思います。チャージに紐付けられる口座は三菱東京UFJ、三井住友、みずほ、りそな、ゆうちょなど。地銀も結構多いです。普段、生活費のやりくりに使っている口座を1つ登録しておけば、「チャージするために銀行に行ってお金を下ろす」という手間がなくなります。ATMの利用回数を減らす効果も期待できるのでは?

 au Wallet プリペイドカードは、連携銀行が事実上じぶん銀行だけなのが難点。また、チャージのたびにサイトへログインしなければならず、画面遷移の回数も多いです。

 なお、LINE Payカードでは「チャージ額が一定額を下回ったとき、銀行口座からオートチャージする」ことも可能です。ただ、これをやると使い過ぎの心配が増えるかとは思いますが。

理由その3:LINEアプリさえ使っていればキャリアを問わず利用できる

 LINE Payカードは携帯電話会社のサービスではありませんから、iOS/AndroidでLINEアプリさえ使っていれば、申し込めます(LINE Pay自体には申し込みにあたっての年齢制限なし)。

 au Wallet プリペイドカードはご多分に漏れず、「ソフトバンクカード」「dカード プリペイド」のどれも基本的には各キャリアとの回線契約が前提になります。MNPで契約する会社を変更すると、使えなくなってしまいます。

 もちろん、おサイフケータイともまったく関連がありません。格安SIMで使う海外メーカー系SIMフリー端末でも当然LINE Payカードの申し込み、利用状況の確認などが行えます。当然、私のMoto G4 Plusでも使えております。

 ただ、LINE PayカードはLINEアプリと強力に紐付いている反動か、マルチデバイス対応は極めて弱いです。例えば、PCからはチャージ・履歴確認できません。

まとめ:難点もあるけど、店頭で使わないのはもったいないカード

決済履歴画面。履歴が月イチで郵送されたりはしません。とはいえ、PDFで保存できるようにはしてほしいかも……

 以上、LINE Payカードの特徴をまとめてみました。もちろん、すべてのおいて無敵のカードという訳ではありません。本稿の冒頭で「ネット通販でプリペイドできて便利」と言及しましたが、LINE Payカードは3Dセキュア(通販サイトで決済後、クレジットカード会社のサイトに遷移してパスワード認証する方式)に非対応なので、使えないサイトが多々あります。

 また、DMM、PlayStation Storeあたりだと、恐らく年齢認証の関係かと思いますが、LINE Payカードを受け付けてくれません。毎月1回定期請求されるサービスでも機械的に拒否されることが多いです。

 逆に思わぬ発見だったのが、店頭でLINE Payカードを使うのが快適だったこと。ファミレス、居酒屋、服屋、ビジネスホテルなどで都合30回以上、対面決済しましたが、決済エラーが出たことは今のところ一度もありません(当然と言えば当然ですが……。ただ、ガソリンスタンドなどダメな店はあるようです)。サイン不要なお店があることも、恥ずかしながら最近知りました。

 一方、電子マネーの限界にも気付けました。非常に細かい話で恐縮ですが、イープラスで注文したチケットをコンビニで受け取るとき、支払いは現金のみで電子マネーを受け付けてくれないケースがありました。しかし、ファミリーマートなど一部のコンビニなら、カードで支払えるんですね。チケットは数千円するのがザラですから、LINE Payカードの2%還元もバカになりません。1万円のチケットなら200円還元で、それこそコンビニコーヒー2杯飲めるという……。

 こんな具合で、現金、電子マネー、そしてカードと、それぞれ色々得意不得意がある訳で、どれか1つに絞ることなく、使い分けるのが現実的だと改めて痛感しました。私の場合、3000~1万円くらいの店頭支払いにLINE Payカードがジャストフィットする感覚ですが、まだまだ研究の余地がありそうです。