みんなのケータイ
“三木谷割”で安くなるのはうれしいが……
【honor 8】
2016年11月8日 06:00
筆者が「honor 8」を購入した楽天モバイルは、端末のものすごい割引セールをすることでもよく知られています。SIM(機種と時期によって通話SIMだったり、データSIMでもOKだったりしますが)とセットで買うことでかなり安価になるのです。
たとえば、この原稿を書いている2016年10月末現在であれば、「楽天モバイル オータムセール」ということでhonor6 Plusが一括9800円とか、ZenFone2 Laserが一括で1万3900円とかで販売されています。
総務省の指導で、特に大手事業者のケータイの価格がバカみたいに上がってしまった現在としては、見ただけでクラクラ来てしまうくらいの価格設定です。セットのSIMを購入するのに契約手数料3394円と、利用翌月以降は通信利用料が必要になりますが、その通信利用料も最も安価なデータSIMベーシックプランの場合525円/月などですので、トータルで見てもかなりお得ですよね、これ。
筆者の観測範囲ではTwitterやFacebook上でよく目にしますが、インターネット上では、この楽天モバイルのセール価格や割引で安くなった値段のことを“三木谷割”と呼んでいるようです。楽天モバイルを運営している楽天の会長、三木谷浩史氏の名前が由来だと思うんですが、「三木谷会長の財布からケータイへの補助金が出てるんじゃないか」「三木谷割だね」などという人もいます。冗談でしょうけど。
三木谷割対象機種ですが、基本は一世代前の端末なのですが、たまに最新機種も対象になることがあります。そう、先月筆者の買ったばかりのhonor 8も今、三木谷割されてます。ちょっと待ってよ、楽天モバイル! この機種、先月発売開始したばかりだよね?!
店頭販売価格の4万2800円から1万円引きの3万2800円です。筆者の場合、honor 8は、発売初日から発売記念特別価格ということで3万5800円で購入したので、実際には3000円しか違わないのですが、「ひと月で値段が下げるかよ、楽天モバイルっ!」というなんというか、驚きというか「おいおい!」という気持ちでいっぱいです。
安くなった分、オマケの「HONOR GIFT BOX」(自撮り棒、USB Type-Cコネクター、microUSBケーブル、マイク付きイヤホンのセット)でも外すのかと思ったら、これもそのままですし、ちょっと驚きです。無論、筆者もこのセットに着いてくるUSB Type-Cコネクターに筆者も非常に助けられているので、外さないのは正解だと思います。
ただ、このすさまじいまでの三木谷割の効果なのか、楽天モバイルの利用者も増えているようです。格安SIM利用者シェア調査などではMVNOの中ではトップになっているというものもあります。確かに使っていても急激な利用者の増加を感じます。
MVNOって利用者が急に増えると、回線が逼迫してデータ通信速度が落ちるんですよねぇ……。利用者の数に速度のボトルネックになる装置や、MVNOの場合携帯電話の回線を持つ事業者への接続の増強はそんなに急には増やせないので、そういうことになるわけです。
特にお昼間時間帯の楽天モバイルは通信速度が体感的に遅いのです。筆者の場合、複数の格安SIMを契約しているのですが、現時点で最も快適なLINEモバイルあたりと比べると体感的にも相当遅く、ベンチマークで計測も最大8倍程度の速度の開きがあります。
というわけで、筆者の場合、現在メインに使っているhonor 8にLINEモバイルのSIMを入れて、予備機(主な用途はPokémon GOのプレイと、音楽プレーヤー用途)に降格した端末に楽天モバイルSIMを入れています。この用途なら多少通信が遅くとも問題ないとはいえ、なにか本末転倒な感じもするので、楽天モバイルにはできるだけ早めに速度対策をお願いしたいところです。11月には、YouTubeやAbemaTVがカウントフリー対象になるMVNO SIMなども出るので、それも試してみたいと思っているのですが、あんまりそちらが快適だと乗り換えてしまうかも……。