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グアムで海外1dayパケ&Pokémon GO

【arrows SV F-03H】

海外1dayパケでポケモンゲットだぜ

 7月14日から9月30日まで、ドコモでは海外データローミングサービス「海外1dayパケ」で地域限定のキャンペーンを行っている。韓国、台湾、グアム、サイパンの4地域なら、24時間980円で通常の高速通信の上限30MB以上でも速度制限なしで使えるというものだ。

 ちょうどそのキャンペーンが始まるタイミングでグアムに行くことになったので、あらかじめ「海外1day開始」アプリをインストールして契約、設定を済ませておき、「arrows SV F-03H」とともに海を渡った。到着したのはキャンペーン開始前日の7月13日夜だったので、翌14日の朝から「海外1day開始」アプリ上で“利用開始”してみた。

「海外1dayパケ」利用の際はあらかじめ契約と「海外1day開始」アプリのダウンロードが必要。出国前に準備しておこう

 “利用開始”してもすぐには電波を検出できない。いったん端末を再起動することで3Gの電波をつかむことができた。24時間980円で30MBを超えて通信できる、という触れ込みではあるが、今回筆者が確認できた範囲では、グアムの場合は中心部でも郊外でも常に3Gであり、LTEの電波をつかむことは一度もなかった。

現地に到着した後、“利用開始”をタップ
特定の番号に自動的に電話をかけることで、海外1dyパケが有効になる

 これは、接続先となる現地キャリアのDOCOMO PACIFICのLTE帯域が700MHz(Band 12)のみで、arrows SVがBand 12に対応していないからと考えられる。この点はちょっと残念で、実際に使っていても決して高速ではなかったが、SNSへの画像付き投稿は問題なくできるレベルだったので、ひとまず実用には耐えられる。

グアムの中心部、タモン地区のメインストリート

 ところで7月半ばといえば、米国で「Pokémon GO」が配信されて少し経った頃。米国領であるグアムでももちろん配信がスタートしており、中心部のタモン地区では、メインストリートの歩道上ですれ違う人、ベンチに座っている人の多くがポケモン探しに夢中になっていた。どちらかというと子供のプレイヤーはほとんどおらず、だいたいがガタイのいいお兄さんたち。スマートフォンの画面をじっと見つめながらひっきりなしに上フリックしている彼らの姿は、なかなか奇妙であった。

 筆者もせっかくなのでPokémon GOをダウンロード。1日にレベル3になるまでプレイしてみたところ、1日の全通信量102MBのうち、25MB余りをPokémon GOで消費した。海外1dayパケで通常の高速通信が有効な範囲内にぎりぎり収まったわけだ。ちなみに最も消費したのはChromeの36MBだった。

1日のデータ通信量は102MB。そのうち25MBほどがPokémon GOだった

 この海外1dayパケの使用中にちょっと気になったのは、状況に応じて送られてくるSMSの内容。“利用開始”時、最初に届くSMSには、グアム等では30MBを超えても速度規制がないことと、30MB超過後に再度の“利用開始”操作も必要ないことなどが記載されているのだが、実際に30MBに到達した時のSMSは通信速度が規制される旨の内容になっていた。

 また、機種やタイミングの問題もあったのかもしれないけれど、初日は30MB超過時に再度“利用開始”操作して再起動しないと電波をつかめなかったこともあり、少し戸惑った。期間・地域限定のキャンペーンとはいえ、せめてSMSの内容はユーザーを混乱させない適切な文言にしてほしいなあ、と思わないこともない。

最初に送られてくるSMS。韓国、台湾、グアム、サイパンは30MBを超えても高速通信のまま使い続けられると書かれているが……
30MB超過時のメールはこちら。速度規制されるとある

 とはいえ、7月14日と15日の2日間丸々使って、かかった海外データローミングの費用は980円×2=1960円ぽっきり。必ず滞在日数分の費用がかかる海外向けモバイルルーターをレンタルするのに比べ、海外1dayパケは必要な日だけ有効にできるため、使い方によってはかなりおトクなサービスであることは間違いない。この夏休み期間にグアムなどを旅行する人は、利用を検討してみてはいかがだろうか。