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ZenFone Zoom片手に「Pokémon GOはもう間もなく」を聞いてきた

【ZenFone Zoom】

 7月16日、米ナイアンティックのスマートフォンゲーム「Ingress」の公式イベント「AEGIS-NOVA TOKYO(イージスノヴァ東京)」が開催された。国内外から1万人以上(公式発表)のプレイヤー、もといエージェントが集ったこの大会に、筆者もひとりのエージェントとして、「ZenFone Zoom」とともに参加してみた。

 舞台となった上野や浅草、新宿、台場などに、1万人以上が散らばったことから、1カ所あたりの繋がりやすさというのは普段通りな印象。サーバー側はこれまで以上に増強したのか、世界有数のスポット情報が登録されたIngress上の東京エリアで1万人以上が同時に遊んでいても、さほど困る場面はない。

筆者が遊んでいると、普段見慣れないものが表示された。イベント限定ルールで実施された“シャード”と呼ばれるオブジェクトをゴールに運ぶ。エージェントからは“玉転がし”などと呼ばれる

 では肝心の「ZenFone Zoom」の挙動はどうだったか……というと、GPSを常に利用しまくり、ずっと操作し続けるだけあって、バッテリーの消費量がさすがに半端ない。4時間以上にわたるバトルのうち、半分程度を過ぎたところでバッテリー残量が15%になったものの、モバイルバッテリーのおかげで最後までプレイでき、問題はとくになし。ただ、本体がじんわり暖かくなってきた後半戦になると、操作しても反応しないことが何度かあった。筆者の周囲に限ると、iPhoneを利用するエージェントからはそうした声がない。高い負荷が続いたとしてもZenFone Zoomにはもう一踏ん張りしていただきたいところ。

ほどよく晴れた1日になった。さすがです
会場でナイアンティック川島氏を発見。今回、ナイアンティックのスタッフは自身のカードを持っていた
スポンサー企業のひとつ、オートバックスのコーナーに展示されていたクルマ
ウィラートラベルの「NL-PRIME」。NLとはノベンバーリマ、とだけこれまで表記されてきたが、いわゆるフォネティックコードであり、Ingressで「N」「L」と言えば……

 さてこのイベントを主催するナイアンティックは、いま話題の「Pokémon GO」の開発提供元でもある。イベント直前には、アジア統括本部長の川島優志氏のインタビュー(※関連記事)をお届けしたが、7月16日には何か発表されるのか……と、「イージスノヴァ東京」のアフターパーティ(閉会式)を取材してみた。

 朝、プレス受付を済ませた時点で会場にいた取材陣は、筆者を含めて4~5組ほどだったが、夜のアフターパーティには20人は軽くいたと思う。Ingressエージェントでもあるという真鍋大都氏によるDJパフォーマンスを終えて始まったアフターパーティでは、人気声優の緒方恵美さん(エヴァンゲリオンの碇シンジなど)がアプリの日本語音声を担当することが明らかにされたほか、ストーリーに登場するキャラクター「司アキラ」が登場したりするなど、エージェントにとっては盛り沢山の内容。最前列のプレスエリアから後ろを振り返れば、ああ、しかし本当にすごい人数がこの会場に集まっている。かつては100人程度だったのに、iOS版登場後のイベントでは5000人も集まり、その段階でも、記者の立場としても相当感慨深かったが、それを軽く超える人数がエージェントだと想像するだけで目頭が熱くなる。

緒方さんがスペシャルゲストとして登場
ストーリーに登場する2人。左がヤーハン、右がついに登場した日本人キャラの司アキラ

 そして気になる「Pokémon GO」については、ナイアンティックCEOで、Ingress産みの親であるジョン・ハンケ氏自らの口から紹介された。

ジョン・ハンケ氏

ハンケ氏
 「(エージェントに語りかけて)皆さんはこれからも、いろいろなことを実現していくでしょう。今、我々はまた違うプロジェクトを進めています。それは、みなさんのこれまでの力なしでは実現できなかったものです。そのプロジェクトの名前はここで言いませんが、それが何か、皆さんは知っていると思います(会場笑い)。これから皆さんは、外に出て、人と繋がるということを目にしていくでしょう。今、私たちはそれを日本で発表するため、一生懸命頑張っています。もう間もなく、日本へ登場します。もし、皆さんの周りでスマホを持ってウロウロしている不審者を見つけたら……ぜひ皆さんのコミュニティへ迎えてあげてください」

 一足先にPokémon GOがローンチした海外からは、老若男女が公園に集まるだけではなく、軍事施設へ誤って侵入する人がいたりするなど「本当に!?」というニュースが続々と飛び込んできている。この原稿を書いている19日夜の段階でも「20日にも日本でリリース」という情報が飛び込んできており、また速報をお届けしたい。ともあれ、Pokémon GOの登場によって伝えられるようになった「公園でスマホ片手の人がたむろするようになったり、やたら外へ出かけたくなったりする」といった話題は、Ingressで先に起こっていた現象でもある。そうしたときの相棒となるスマホのチョイスは本当に重要だ。特に現在地測位に関するスペックがこれからのARゲーム時代には注目される要素になる、かもしれない。