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性能と価格のバランスが絶妙な「HUAWEI MediaPad M5 lite」レビュー

仕事&エンタメどちらもOK!キッズにも安心して渡せる10.1インチのタブレット

1台で何役もこなしてくれる、すっかり生活必需品となったタブレット。ハイエンドの製品も魅力的だが、家電と同じで、ミドルレンジの製品を定期的に買い替えるのも常にストレスなく使いこなせておすすめだ。そんなタブレット選びで重要なのは、性能とコストパフォーマンスのバランス。「HUAWEI MediaPad M5 lite」はその点で絶妙な仕上がりだ。迫力ある映像視聴向けのスペックと、子どもにも安心して渡せる充実したキッズモードを中心に、その使い勝手をレビューしていきたい。

性能と価格のバランスが良い、ミドルレンジの“lite”シリーズに新製品が登場

タブレットというのは、昔からなぜか理想を追いかけたくなるデバイスだ。長らく技術が追いつかず、マニアが使うものとして存在していたように思う。個人的にも散財してきたが、2010年のiPadやAndroidタブレットの登場で状況が一変。一気に身近なものになり、今では各家庭のリビングで見かける「生活必需品」としての地位を確立している。

当然ながら、我が家でもリビングには常にタブレットがある。家族のだれかが2台目のテレビとしてエンタメ視聴用に使ったり、日々分からないことを検索したりする。仕事で写真や動画を表示するサブ機として持ち歩くこともあるし、子どもが家の中や外出先でYouTubeを視聴したりアプリで遊んだりするのにも、当然ながら大活躍している。我が家の場合、サイズは10インチ前後がベストのようで、これより小さいと映像を見るとき狭すぎるし、これより大きいと外に持って行くとき邪魔になる。

このタブレット、スマートフォンほどではないにしろ、2~3年で買い替え時期がくるデバイスだと個人的には思っている。OSのバージョンアップに伴って非対応のソフトが増えてくるし、どうしてもバッテリーが劣化する。まだまだ技術革新も進んでいるので、アップデートし続けるアプリに比べて、だんだん「遅く」感じるようにもなるからだ。

我が家も数年間愛用してきたタブレットにパワー不足が目立ってきているのだが、その後継機は我が家のようにゆるく使うデバイスとしては高価になりすぎてしまった。理想を追っていた黎明期なら大して役に立たない製品に迷わず出していた値段も、生活に密着するほどシビアになるから不思議だ。そんな、「予算内でなるべく利用用途に合う高性能なものを」と探している真っ最中にレビューの機会を得たのが今回の「HUAWEI MediaPad M5 lite」だった。

スリムでコンパクトなデザインの「HUAWEI MediaPad M5 lite」

底面は、高級感ある削り出しのメタルユニボディ

ファーウェイ(HUAWEI)と言えば、SIMロックフリーのAndroidスマートフォンで近年躍進中。ライカと協業したダブルレンズカメラやAIによるシーン認識などこだわりのカメラ機能のイメージがあるが、パワフルなCPUなど高い技術力を生かしたタブレットも人気が高まっている。

HUAWEI MediaPad M5 lite

CPU:Huawei Kirin 659 8コア(4×2.36GHz+4×1.7GHz)
メモリー:3GB+32GB(Wi-Fi/LTEモデル)、4GB+64GB(Wi-Fiモデル)
※MicroSDを最大256GBまで搭載可能
ディズプレイ:10.1インチ、1920×1200(224 PPI)
サイズ・重量:約162.2mm×約243.4mm×約7.7mm、約480g
カメラ:フロント 800万画素、リア 800万画素(AF)
スピーカー:クアッドスピーカー(Harman Kardon音響チューニング)
無線:Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac、2.4G/5GHz対応、LTE CAT6対応
バッテリー:約7,500mAh

ファーウェイのタブレット「HUAWEI MediaPad」シリーズにはかなりモデルが多いが、整理してみると現行モデルは基本的に3タイプに分けられる。「ハイエンドのM5/M5 Pro」「ミドルレンジのM3 lite」「エントリーのT5」だ。これに画面サイズや機能別にラインナップされている。2018年の5月に発売された8.4インチの「HUAWEI MediaPad M5」も、2Kの高解像度とハイレゾオーディオに対応した、ハイエンドなタブレットだ。

今回レビューする「HUAWEI MediaPad M5 lite」は、2017年6月に販売された「HUAWEI MediaPad M3 lite 10」の進化版で、ミドルレンジ向けモデルに当たる。現行のミドルレンジ「M3 lite」が「M5 lite」シリーズに置き換わっていく最初のモデルなのだろう。「HUAWEI MediaPad M3 lite 10」と比べると、OSがAndroid 8.0になり、CPUがパワフルになり、バッテリーの持ちがさらに向上。専用のスタイラス「M-Pen lite」も使えるようになっている。

手前と奥の4カ所にスピーカーを搭載

右側面に音量ボタンと電源ボタン

この“lite”シリーズのコンセプトは「エンタメからビジネスまで」というもの。映像が快適に視聴できる高精細な大画面や、音へも非常にこだわって高音質のスピーカーを4つも搭載し、Microsoft Office Mobileがプリインストールされている。

イヤホンジャックがあり、そのまま接続できる

記憶領域はMicroSDカードで最大256GBまで増設できる

今回の「HUAWEI MediaPad M5 lite」でもそのコンセプトは継承されていて、ディスプレイは1920×1200の高精細で鮮やかな10.1インチのIPS液晶を搭載。HUAWEI独自の画像最適化技術「ClariVu」も合わせて搭載し、コンテンツに応じて見やすく画像調整する機能を持つ。さらに、スピーカーにはHUAWEI独自のサラウンド技術「Histen」が採用され、4カ所に設置されたスピーカーをオーディオ機器の名門「Harman Kardon」が音響チューニング。映像視聴で高い没入感が感じられるという。

CPUは、「HUAWEI Kirin 659オクタコア」。Android 8.0に最適化したHUAWEI独自のインターフェイス「EMUI8.0」も搭載され、使い勝手も良い。さらに、約7500mAhの長時間バッテリーは、動画再生約13時間。約2.9時間未満でフル充電ができる急速充電にも対応している。

画面下部に指紋認証。ボタンの役割も果たす

上部と背面に800万画素のカメラを搭載

フチに丸みがある2.5Dの曲面ガラス

デザインはスリムでコンパクトだ。マットな質感の底面は、高級感ある削り出しのメタルユニボディで、ディスプレイはフチに丸みがある2.5Dの曲面ガラス。ベゼルは周囲に1cmずつぐらいあり、上部にはカメラ、下部には指紋認証がバランス良く組み込まれている。「M5 lite Wi-Fi 64GBモデル」にはスタイラスの「M-Pen lite」と「オリジナルスマートカバー」が付属する。

「HUAWEI MediaPad M5 lite Wi-Fi 64GBモデル」に付属する「オリジナルスマートカバー」

フタのたたみ方で高さが変えられる

そして、気になる実売価格はWi-Fi モデルの3GB+32GBモデルが3万円台前半、M-Pen Liteとオリジナルスマートカバーがセットになった4GB+64GBモデルも3万円台後半だ。Wi-FiおよびLTE(SIMフリー)の3GB+32GBモデルも3万円台後半なので、格安SIMなどと組み合わせるならこちらも便利。どちらにしろ個人的にはリビング&子ども用タブレットに出せる値段はこのあたりまでなので、そういう意味でも今回は実際に買うかどうか真剣に検討しながらのレビューになった。

大人のエンタメ利用にも仕事にも納得の性能。場面に合わせてフル活用できる

まずは、大人が使う場合の使い勝手からチェック。我が家で大人がタブレットで見るエンタメは「DAZNのJリーグ中継」「Amazonのprime video」「YouTube」「TVer」でほぼ9割だ。それぞれアプリをインストールして試してみたが、当然ながらどれも1080pのHD画質でもスムーズに視聴できた。

インストールしたアプリがそのまま並ぶので参照しやすい

DAZNもAndroidタブレット用専用アプリから視聴

特に映像のエッジがクリアで解像感が高く感じる。音の良さも圧倒的だ。かなり良い外付けスピーカーを付けたときのような高音質で、音楽番組だとタブレットから聞こえてくることに違和感があるほど。4カ所のスピーカーから響いてくるので、音が立体的に聞こえる。特に人の声はリアルで、曲だとボーカルが生っぽく聞こえる。子どもが好きでよく見ているYouTubeの実況動画ですら、声がこれまでと違って近くで話しているように聞こえて驚いた。大人のエンタメ視聴にも十分な性能だと言える。

Amazon prime videoのHD画質コンテンツも存分に楽しめる

ビジネス用途としては、AndroidタブレットだけにGoogleアプリとの親和性は抜群。メールも読みやすく、特にメッセンジャーやLINEで仕事のやりとりをするときは非常に便利だ。一覧性が良いのでグループでやりとりしていても話の流れが分かりやすいし、かといってPCの大画面で見たときのような気が散る感覚もなく、集中してやりとりが見られる。個人的には、最近やや老眼が進んでスマートフォンの画面でメッセージを見落としたりすることがあったので、見やすさに感動してしまった。

Microsoft Office Mobileもプリインストール。PC向けに作られたファイルも加工しやすい

Microsoft Office Mobileもプリインストールされているので、Office 365の契約があるとログインするだけでOneDrive経由でパソコンとタブレットでシームレスに作業できる。PCでの作業向けに作られたエクセルやワードのファイルは、スマートフォンで作業すると緊急時以外はできればやりたくない不便さを感じるが、10インチのタブレットなら実用的。外出先で報告書のテンプレートに書き込んだり、請求書を書いたりするのも比較的作業しやすい。

また、「Huawei Share 2.0」でファーウェイのスマートフォンとファイルが送受信できるほか、Windows PCやMacともBluetoothやWi-Fiなどの無線経由で画像や動画を簡単に共有できる。通常サイズのイヤホンジャックも使えるので、必要なときすぐイヤホンを付けやすいのも便利だ。充電や接続はPCやスマートフォンでも定番になりつつある汎用のUSB Type-C。PCともUSB Type-C経由でケーブル接続できる。

専用のスタイラス「M-Pen lite」

スイッチなどもないシンプルなデザイン

キャップを外して赤い緩衝材を取り外すだけで使えるようになる

電池は単6

仕事にもスタイラスの「M-Pen Lite」は便利だ。2048段階の筆圧検知ができ、反応は十分スムーズ。画面操作はもちろん、図を書いたり赤字を入れるほか、付属ソフトの「Nebo for Huawei」を使えば手書きした文字を随時テキストに変換させることもできる。最初から文字を起こすならもちろんキーボードから打つ方が早いのだが、個人的にはマインドマップを書くなど頭の中を整理する作業は手書きでないとやりにくいので、スタイラスが使えるのは有り難い。

「Huawei Share 2.0」でスマートフォンやPCとファイルが送受信できる

付属ソフトの「Nebo for Huawei」を使えば手書きした文字を随時テキストに変換できる

カメラには人気の「ポートレートモード」も搭載。「ビューティーレベル」を調整できる

カメラはインカメラ・フロントカメラともに800万画素。HUAWEIで人気の「ポートレートモード」もしっかり搭載しており、ボケ味効果を与えたり、「ビューティーレベル」を調整してキレイなポートレートを撮ることができる。

充実のキッズモードに驚き。アプリの注意を素直に聞く子どもにさらに驚く

「HUAWEI MediaPad M5 lite」の「キッズモード」は、幼少期の子どもたちがタブレットを使うときに便利な、ファーウェイのオリジナルアプリで、基本的には子どもはキッズモード内だけを利用できるように設定できる。子どもの指紋をアプリ内で登録でき、子どもが指紋認証でログインすると自動的にキッズモードで立ち上がる。キッズモードの解除には、本体のロック解除用に設定した指紋認証かパスワードが必要で、子どもが勝手に解除できない仕組みだ。間違って設定を変更したり大切なファイルを消したりすることがないので、大人との兼用も安心だ。

充実のキッズモード。登録するアプリは自由に選べる

キッズモードは子どもが勝手に解除できない仕組み

緊急時用にキッズモードから電話のみかけられるよう設定されている

子どもの指紋を登録し、直接キッズモードが立ち上がるようにすることもできる

キッズモード使用時に特に便利なのが、「視力保護モード」。正しい姿勢で画面から一定距離離れて利用するよう促すもので、特にYouTubeなどで動画視聴をしているときに大活躍する。具体的には、子どもの顔が画面に近づきすぎるとセンサーが感知してアラートが表示され、それでも離れないと動画やソフトが停止される。

画面に顔が近づきすぎると「画面との距離が近すぎます」とエラーが表示される

寝っ転がって視聴しようとすると「寝ながら視聴しないでください」と表示される

極端に暗いところでも、目に悪いのでエラーで見られない

寝っ転がって視聴しようとすると「寝ながら視聴しないでください」と表示されるし、タブレットを立てかけないでのぞき込むように見ていると、「座って視聴してください」と表示される。周囲の明るさに応じて画面の明るさが調整されるほか、ベッドなどに持ち込んで極端に暗いところで見ようとしてもエラーで見られないようになっている。

ペアレンタルコントロールで「ブルーライトカット」や「目と画面との距離の制御」など子どもが使うときに便利な機能が設定できる

時間制限も細かく行え、1回に使える時間や休む時間も設定できる

アプリ内の「ペアレンタルコントロール」では、「ブルーライトカット」の設定や、メッセージアプリの送信を禁止する設定も可能。何より、時間制限が細かく行え、「学校のある日」と「休日」で設定を分けることもできる。例えば「学校のある日」は「18:00~20:00」の間で、「1回の利用時間:30分」「休憩時間:15分」という具合だ。

我が家の場合、一日の利用時間はそれほど制限していないが、学童に通っている小学一年生なので、タブレットで遊べる時間にも限界はある。それでも「YouTube大好き」な子どもなのでうっかりするとソファでありえない姿勢で見ていたり、1時間以上見続けたりしてしまう。「姿勢!」とか「そろそろ遠く見て!」としょっちゅう注意しているのだが、キッズモードの設定を使うとそれがほとんど自動でできるのがすごい。

子どもも、親が言うより画面や音声での注意に素直に従っていて驚いた。無視すると停止されてしまうせいもあるだろうが、タブレットに何度も注意されたらイラッとしないのかと思い、「ママに注意されるのとタブレットに注意されるの、どっちがいい?」と聞いてみたら、「ママに注意されるときは、注意されるときすでに声が怒っていて怖いから、タブレットにやさしく言われるほうがいい」と返されて、納得してしまった。すばらしいアプリだと思う。

このほかにも、キッズモードの中で選べるアプリもペアレンタルコントロールで自由に設定できるし、アプリの使用時間も「今日」と「過去7日間」の累計がアプリごとに確認できる。よくある「キッズモード」では、使えるアプリがあらかじめ決まっていたりするが、子どもの興味は人それぞれなので全員が満足するのは難しい。その点、好きなアプリを登録できるのでかなり使い勝手が良く感じた。

M-Pen Liteで「キッズペイント」を満喫

タブレットを愛してやまないうちの子どもは、YouTubeなど使いなれたアプリはもちろん、HUAWEI MediaPad M5 liteのキッズモードにある「キッズペイント」が気に行ってM-Pen Liteで次々に絵を描いていた。そのほかにも「音声レコーダー」や「カメラ」など、なぜか子どもたちが大好きな機能も、簡単に使えるようアプリとして登録されている。

さらに使い進むうちに、Android版の「Minecraft PE」にはiOS版と違ってMODも入れられると知って大喜び。対応MODを一通り入れては遊ぶ、というPCでいつもやる作業をもれなく手伝わされた。MODを検索するとPlayストアからも見つかるのだが、これはMOD本体ではなく説明書きのようだ。やはりPC版と同じように導入は難しく、Androidの自由さと難しさを一度に体感させられる作業になった。

二つ折りできるフタは、外出時にも便利

64GBに付属するケースはフタが二つ折りできるタイプで、使い方によって角度が変えられる。手触りはピーチスキン調ですべりにくく、タブレットにしっかり固定できるタイプなので子どもが持ち歩いてもケースが外れず使いやすい。

Android OSにはプログラミング学習や教育ツールも豊富

小学校でのプログラミング教育も始まりつつあるので、その予習・復習に使いたいという用途にも使えるだろう。タブレット上でも「ScratchJr」(スクラッチジュニア)や「Viscuit」(ビスケット)など子ども向けプログラミング学習ツールをPlayストアから入手して手軽に始められる。本格的にブラウザーで「Scratch」を利用するにはPCが必要だが、その前に仕組みを学んでおくには十分役立つだろう。

HUAWEI MediaPad M5 liteは、そのコンセプト通り「エンタメからビジネスまで」幅広く使える、バランスの良いモデルだ。ミドルレンジのタブレットとして十分おすすめできる。我が家も買い替えがやっと決断できそうだ。

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