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スマホというよりまるでAV機器!? 驚異的な表現力で魅せる「AQUOS R10」の空間に包まれる快楽
提供:シャープ
2025/07/25
日本国内のAndroidスマートフォン市場では、海外メーカーの存在感が高まっている昨今ではある。しかし、2024年にAndroidの出荷台数ナンバーワンを獲得しているのが、シャープ「AQUOS」シリーズだ。
現在はハイエンドモデル「R pro」「R」、スタンダードモデル「sense」、ベーシックモデル「wish」の「AQUOS」3シリーズおよびシニア/シンプルモデルをラインナップしている。
そして、7月10日に発売されたのが、ハイエンドモデル「R」シリーズの最新モデルとなる「AQUOS R10」だ。人気だった「AQUOS R9」の後継機ということもあり、注目している人も多いだろう。今回はいち早く製品を試用する機会をいただいた。
筆者が実際にAQUOS R10を使ってみて驚いたのが、ディスプレイとスピーカーによる高い表現能力である。”生で観るより生々しい。”のキャッチコピーのとおり、そのリアリティに圧倒されっぱなしである。
ここでは、AQUOS R10の魅力をAV機器的な視点でお伝えしたいと思う。
高度なディスプレイ技術を中心に練り込まれたボディ
AQUOS R10は、カシミヤホワイト、チャコールブラック、トレンチベージュの3色展開(通信事業者により取扱い色が異なります)。今回はカシミヤホワイトをお借りした。
カシミヤホワイト
デザインはAQUOS R9から引き続き、デザイナー三宅 一成氏「miyake design」が担当している。一切の情報を排した平面に、対称性がどこにもないカメラ・ライト・センサーレイアウトを、”円でも四角でもない自由曲線”が囲むという、浮遊感のある造形が印象的だ。
対称性を排した浮遊感のあるカメラレイアウト
AQUOS最大の特徴であるディスプレイは、1~240Hzの可変駆動「Pro IGZO OLED」を採用。解像度は6.5インチ/1080×2340となっている。全白輝度1500nitをキープしつつ、ピーク輝度を従来の1.5倍となる3000nitまで引き上げた、AQUOS史上もっとも明るいディスプレイである。これによりHDRコンテンツの鋭い光の立ち上がりも、余裕をもって表現できる。
ディスプレイはピーク輝度3000nitを誇る「Pro IGZO OLED」
さらに、このディスプレイは非HDRコンテンツに対しても独自の「バーチャルHDR」により、明るく鮮やかに描き出すことが可能だ。Webページに埋め込まれた動画も、その部分だけ明るく高コントラストに表示されるため、ページ全体がまぶしくならない、賢いアルゴリズムとなった。
もちろん、オーディオ面でも抜かりはない。スピーカーは上下、横にした際に左右となるよう配置されているわけだが、上側はカメラやセンサー類があることでどうしてもエンクロージャスペースが限られる。
シャープはこの問題を上部エンクロージャをフルメタル化することで解決している。一般的な樹脂製エンクロージャでは、強度を上げるためにどうしても厚みをもたせる必要があり、結果としてエンクロージャ容積が稼げなくなる。そこをフルメタルでエンクロージャを作ることで、壁を薄くし容積を稼ぐことで、低域特性を大幅に向上させた。
体感音量が25%アップされたフルメタルBOXスピーカー
このステレオスピーカーは、Dolby Atmosにも対応する。映像表現の立体感をより強調する立体音響で、映像コンテンツをより生々しく再生する。
さらに、ヘッドホン用の技術として、音楽や映像のサウンドをリアルタイムに空間オーディオへ変換する「8Way Audio」を搭載した。いつものイヤホンやヘッドホンで、より没入感の高い体験が得られる。
サウンドをリアルタイムに空間オーディオへ変換する「8Way Audio」
コンテンツへダイブ! この凄まじい表現力
では、さっそくディスプレイとスピーカーをじっくり堪能してみる。ディスプレイの威力が最も発揮できるのは、YouTube等で公開されているHDRのサンプル映像だ。これらは規格内で許される輝度の全域を使ってグレーディングされており、AQUOS R10で見るとまるでマスターモニターで見ているかのような、バキッとしたコントラストが楽しめる。
一方で、多くの人が見るのはもっとナチュラルなHDRコンテンツだろう。今回はNetflixで「MANIFEST/マニフェスト」を視聴した。2022年制作と少し前の作品だが、映像はDolby Vision、音響は空間オーディオの作品である。
HDRの画質は、ディスプレイ設定から「HDR標準」「HDRダイナミック」「HDRシネマ」の3パターンから選べる。ディスプレイの輝度を最大にして、「HDRダイナミック」設定で視聴してみた。
HDR表示は3モードから選択できる
日中の表現では、それほど高コントラストなシーンはないが、第1話21分あたりから始まる屋外のナイトシーンは非常に美しい。クルマのヘッドライトに浮かび上がる雪のきらめき、背景に映り込む橋の点光源など、高ダイナミックレンジの光の表現が、映像の立体感をより際立たせる。手のひらにバーンとしたHDR映像があるというのは、不思議な感覚だ。
スピーカーでの再生音も、聴きどころが多い。画面の横幅を遥かに超えるサウンドの広がりで、目の前30cmぐらいなのに、6.5インチ画面で見ているのを忘れさせる世界観がある。
ニアフィールド視聴では大音量を出す必要がないわけだが、小音量でもセリフの明瞭度が高く、効果音の音痩せ感もない。これは音量を小さくすると聞こえにくくなる低域・高域を、音量ごとに周波数特性を制御する新音響技術を搭載しているからだ。
まさにベッドやソファに寝っ転がりながら、映画館のようなライブ感が楽しめる。重量は197gと、ハイエンドモデルとしては軽量で、長時間手で持っていても負担が少ないのもポイントだ。
続いて「バーチャルHDR」を試してみる。視聴したのは、再結成後の来日公演が待たれるOasisのYouTubeで公開されている「Live at Knebworth 1996」の「Some Might Say」だ。
ディスプレイ設定で「バーチャルHDR」をONにする
今から約30年前の映像だが、バーチャルHDRによるハイコントラスト、高色彩化の威力は凄まじい。ステージライトの赤や青の発色と、それに映えるサンバーストのギターのグラデーションは、まさにその場にいるようだ。
当然、20世紀後半はHDRの技術も存在しなかったわけだが、今こうして鮮やかに、最新テクノロジーであらためて描き出されている。これは古い音楽ライブ映像を片っ端から掘り出して見てみる価値がある。
Bluetoothイヤホンで聴けば、「8Way Audio」の効果も同時に楽しめる。設定のサウンドエフェクトからアクセスできるこの機能は、普通のイヤホンやヘッドホンで立体音響を生成する、日本オリジナルの技術だ。原音に対してリスナーを取り囲む8つの空間(前後左右・上下)に仮想リフレクションを構築するというもので、これまでは「AQUOS R9 pro」にしか搭載されていなかった。それがAQUOS R10にも搭載されたのだ。
イヤホン・ヘッドホンでは「8Way Audio」が使える
効果としては「Basic」「Wide」「Large」の3パターンがある。まず、OFFから「Basic」に切り替えると、左右に定位している音が50cmほど後ろに下がったあと、こっちに振り返るような広がり方をする。
原音は意外にオンマイクというか残響が少ないサウンドだが、ONにすると会場のどこかで反射して音が戻ってきているような感じだ。観客が一緒に歌っている声は原音ではミックスの中に混じってしまってあまり聴き取れないが、「Wide」「Large」では分離されてよく聴き取れるようになる。
「Wide」「Large」に切り替えると、順に空間が広くなっていく。Largeまでいくとホールで聴いているような音響になるが、これは実際に音を出しながら、最適なところを探すのがいいだろう。「フローティング設定」を使えば、別のアプリに切り替えてもコントロールができるようになる。
どのアプリ上でも「8Way Audio」がコントロールできるフローティング設定
サウンドエフェクトでは、ドルビーサウンドに切り替えもできる。「8Way Audio」とはまた全然違うアルゴリズムで音を広げるが、こちらは低域の表現が増すので、これも試してみるとおもしろいだろう。
ドルビーサウンドも多彩なセッティングが楽しめる
音楽は何度でも繰り返して聴くという特徴があるが、これに対して聴き方がいくつも提供されているというのは実に贅沢というか、いつまでも飽きの来ない音楽プレーヤーを手に入れたも同然だ。
高い技術に裏打ちされた撮影性能
スマートフォンの評価軸としては、カメラ性能は外せないところだ。AQUOS R10には、Leica監修のカメラシステムが搭載されており、標準と広角の2カメラ構成となっている。
標準カメラには1/1.55インチ、有効画素数約5030万画素の新開発イメージセンサーを採用。レンズは35mm換算23mm/F1.9のHEKTORレンズだ。広角カメラも同じく有効画素数約5030万画素センサーで、レンズは35mm換算13mm/F2.2となっている。
また、周囲の光を測定する14chスペクトルセンサーを搭載し、室内でのミックス光など色味の調整が難しいシーンでも、“見たまま”に近い自然な色合いで撮影できるという。
興味深いのは、画像処理にかなりAIを応用しているところだ。例えば料理の写真はスマホ撮影の定番かと思うが、お店での撮影では照明の位置が悪く、カメラや自分の手の影が写り込んでしまうことが多い。
AQUOS R10のカメラは、被写体が何かを見分けている。カメラを料理に向ければ、画面上に「料理」と表示されるのだ。料理と判断された被写体に対しては、映り込んだ影をAIが自動的に消してくれる。
AIが被写体を見分けている。パンだけでも料理と判断している
AI処理前の写真 AI処理後の写真。料理の上の影がキレイに消えている
この処理がめちゃくちゃ速い。撮影してライブラリを開くと、もう補正された写真が表示されている。
このほか、書類を撮影した場合でも影を消してくれる。昨今はペーパーレスになったとはいえ、紙の書類をデータ化したいことも多い。こうした時に重宝する機能だ。
動画撮影では、PROビデオモードにするとDolby VisionでのHDR撮影が可能になる。当然ディスプレイもDolby Vision対応なので、撮影中もHDR表示で確認できる。まさに撮影しているときに、完成品を見ているわけだ。これはまさに、ディスプレイが現実を超えてきた瞬間である。
PROビデオモードではDolby Visionで撮影可能
「AQUOS R10」Dolby Visionで撮影したサンプル動画/提供:シャープ株式会社/撮影:黒田智之
4K HDRで撮影できるスマートフォンが増えてきたが、長時間撮影に耐えられないモデルも多い。その原因は、画像処理を行なうプロセッサの放熱が追いつかないからだ。
しかし、AQUOS R10では、CPUの熱を効率的に逃がすベイパーチャンバーを内蔵。さらに熱伝導率の高い銅をベイパーチャンバーに接着することで、より効率的に熱を逃がすことができる。この排熱構造により、4K HDRでの撮影も安定して行なえるようになっている。
AQUOS R9から搭載されたベイパーチャンバーがさらに進化
誰もが納得できるハイエンド機
ハイエンドモデルの最新作となるAQUOS R10。一般にはAQUOSシリーズ最高輝度を誇るディスプレイに注目が集まるところだろう。だが、今回ご紹介したフルメタルBOXスピーカーやDolby Atmos + 8Way Audio、14chスペクトルセンサーやDolby Vision動画撮影など、AQUOS R9 proと同等の機能を搭載してきたという点でも注目して欲しいモデルだ。
さらに、オーディオはLDAC、aptX Adaptiveのハイレゾ対応で、ハイエンドな音楽再生も十分楽しめる。
AI機能としては、通話内容を理解して要点を整理する伝言アシスタントや、迷惑電話ブロック機能を搭載。大事な通話を安心して任せられる。
昨今はスマートフォンの買い換えサイクルも長くなる傾向があるが、IPX5(高水圧防水)/IPX8(水没耐性)/IP6X(防塵性能)という防水防塵耐性、米国国防総省「MIL-STD-810G」準拠の耐衝撃性を備えており、長く安心して使えるボディも魅力である。
ディスプレイ、サウンド、カメラ、AIを高い次元で融合させて完成したAQUOS R10。そのバランスの良さは、まさにAQUOSシリーズのハイエンドモデルとして納得の一台といえる。