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専用帯域の割り当てやAI制御がミソ! NUROモバイルの「NEOプラン」は快適通信!

 MM総研の2022年7月の調査によると、スマートフォン利用者全体の月間データ通信量は平均9.34GB。増加傾向が続いており、平均値は5年半前の2017年から 約2.2倍に増加 している。また、5Gプランと4Gプラン別で比較すると、5Gプラン契約者は12.31GB、4Gプラン契約者が8.37GBとなり、 5Gは4Gの約1.5倍のデータ通信量を利用 している。

スマートフォンの月間モバイルデータ通信量(GB)の推移(MM総研)

 発売されるスマートフォンのほとんどが5Gに対応し、5Gのエリアも広がってきていることから、1カ月に10GB以上を使うユーザーはますます増えてきそうだ。実際、1カ月20GB容量を利用できるMNOのオンライン専用プランの人気が、若い人を中心に高まっている。

 そんな中、MVNOであるソニーネットワークコミュニケーションズの「NUROモバイル」も、 20GBで2699円の「NEO(ネオ)プラン」 を提供している。

月間データ通信容量20GBを2699円で利用できる「NEO(ネオ)プラン」

 NEOプランは、MNOのオンライン専用プランよりも安価なだけでなく、専用帯域を設けることで、ストレスなく快適で安定した通信環境を実現していることが特長だ。

 また、AIを応用することにより通信帯域の利用効率が高まり、NUROモバイル全体の通信品質を高めることにも成功している。

 AIでどのように通信品質を高めているのだろうか。格安SIMの中でユーザーからの評価も高い快適な通信を実現する仕組みやユーザーに支持されているサービス内容について、同社 MVNO事業室サービス設計課 松延直人氏に話をうかがった。

ソニーネットワークコミュニケーションズ MVNO事業室サービス設計課 松延直人氏

専用帯域の設定とAIによって通信品質向上を実現

 NUROモバイルでは、料金プランの仕様ごとに異なる通信帯域を割り当てているという。この帯域の割り当てを、従来は固定で設定していたのだが、MVNEであるソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームの協力のもと、AI予測を導入。プラン全体の通信量をAIで予測して、一定の品質となるように、それぞれのプランへ割り当て帯域を自動的に変更できるようにした。

 「たとえばプランによって昼と夜とで帯域の割り当てを変える場合、 人力ではなくてAIが予測して帯域設定を自動で行うような仕組み になっています。AIが行うことによって無駄がなくなり、通信品質が全体的に最適化されます」

 松延氏はこのように説明。トラブルや突発的な事態がない限りAI予測の精度は非常に高く、通信品質の安定に寄与しているという。とはいえ、AIに任せきりで何もしなくていいというわけではない。 予測の精度を高めるためにAIの学習モデルは再学習を繰り返し 、継続的にモデルの改善を行っている。

 「業界用語でMLOps(Machine Learning Operations)といいますが、日ごとに増大していく通信量の予測においては、情報を常にアップデートし、改善していくことが必要になります。一旦作ったモデルを使っていれば良いわけではありません」

 ランチタイムや朝夕の通勤時間帯の通信速度低下はMVNOの弱点とされるが、NEOプランは専用帯域とAIによってカバーしているわけだ。この機能の導入には経営層の判断があったとのことだが、スタッフは「こんな解決策があるのか」と驚いたという。

 今回、1週間程度と短い期間ではあったが、NEOプランを契約したNUROモバイルのSIMを利用してみたところ、確かに昼間や通勤時間帯でも速度低下を感じることはなかった。

 NUROモバイル公式サイトの参考速度計測にもあるように、 混雑するお昼休みや帰宅時でも極端な速度低下はない 。ネット上でも快適な速度で通信できるという投稿をよく見かけ、Webサイトの表示や動画視聴でストレスを感じることはなかった。

「NEOデータフリー」や「あげ放題」「Gigaプラス」も魅力!

 このNEOプランは、ターゲット層と同じ20代のメンバーが中心となって企画を立てていった。「自分たちだったら、どのようなサービスがうれしいか、どういったプロモーションが響くかといった視点を取り入れながら」進めてきたという。

 狙いは見事にはまり、NEOプランを契約しているユーザーは20代から30代のデジタルネイティブが中心。SNSや動画、ゲームなどで大容量の「ギガ」を消費するが、「NEOプランの通信品質には満足している」「ランチタイム時も通信品質の低下を気にせず使える」という声が多く評価は上々だという。

 若いユーザーに好評なのは通信品質や余裕のある容量ばかりではない。NEOプランには、 LINE、Twitter、Instagram、TikTokを利用してもデータ通信量がかからない「NEOデータフリー」 が無料で付帯していることもポイントだ。

LINE、Twitter、Instagramに加え、TikTokも「NEOデータフリー」の対象に

 「ユーザーさんの大半はSNSをよく利用していると認識しています。SNSがデータフリーになった分、20GBの容量をゲームや動画に回すことができて、非常に安心してお使いいただけると思っています」

 ちなみにサービス開始当初のデータフリー対象サービスはLINE、Twitter、Instagramの3つだけだった。TikTokが追加されたのは20代スタッフの意見がきっかけだ。

 また、 上り通信でデータ通信量を消費しない「あげ放題」 が適用されるので、当月のデータ通信容量はすべて下り通信で利用できる。

 さらに、 3か月ごとに15GBが追加で受け取れる「Gigaプラス」 にも対応。しかも、NEOデータフリー、あげ放題、Gigaプラスは 利用料無料 だ。

 NEOプランは容量が20GBのプランだが、実質的には25GB、30GB、それ以上にも相当する大容量プランで、月末近くなっても容量不足を気にせず使えるはずだ。

 なお、 国内通話はオートプレフィックス機能により11円/30秒 となり、専用アプリがなくても安価に通話できる。

 余った月間データ通信容量を翌月末まで繰り越して使える「データ繰越」、家族や友人などNEOプランのユーザー間でデータをプレゼントし合える「パケットギフト」にも対応するなど、基本的なサービスも漏らさず提供している。

使い放題感覚で使える高品質な料金プラン

 正直、格安SIMに対しては安かろう、悪かろうというイメージが付いてしまっているのは事実だろう。しかし、フルスペックとも言えるNUROモバイルのNEOプランなら、そのイメージを払拭できるかもしれない。

 松延氏も「安くても通信品質が安定しているといった打ち出し方ができたことで、格安SIM業界にいい影響を与えることができたのでは」と自信を見せる。今後も、ユーザーからの要望に応じて、 新たなプランやオプションを増やすなど、サービス拡充を検討 していくそうだ。

 サービス開始から1年経ってユーザー数が増えても破綻することなく、なお高評価が持続しているNUROモバイルのNEOプラン。AI予測の実力、効果は本物だ。格安SIMでもストレスなく、安価に大容量データ通信を使いたいユーザーの心強い味方となってくれそうだ。