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在庫が潤沢になる秋が狙い目、お値打ちな「リユースiPhone」をさらにおトクに買う方法

 高スペック化に伴い、年々価格が上昇傾向だったところに、キャリアの販売方法の変化や半導体不足、さらには急速に進む円安が追い打ちをかけ、ハイエンドスマートフォンの価格高騰に拍車がかかっている。為替を反映して7月に「iPhone 13」シリーズなどが大幅に値上げされたことから、懸念されていた「iPhone 14」シリーズの価格も、緊急時の衛星通信やメインカメラの画素数向上といった新要素があるとはいえ、やはり例年に比べると高い水準。「iPhone 14」が11万9800円~、「iPhone 14 Plus」が13万4800円~、「iPhone 14 Pro」が14万9800円~、「iPhone 14 Pro Max」が16万4800円~となっている。そろそろ新機種にと買い換えを考えていたiPhoneユーザーも、思わず尻込みしてしまう状況ではないだろうか。

JR秋葉原駅電気街口からすぐの、じゃんぱらD-Style秋葉原店
店頭には「iPhone 13」シリーズをはじめ、iPhoneのほぼすべてのシリーズが並ぶ

 そこで今、がぜん注目を集めているのが「リユースiPhone」だ。日本でiPhoneのシェアが高いのはご存じの通りだが、その分だけリユース市場の流通量も豊富にある。実際にスマートフォンをはじめ、IT機器のリユース製品を数多く取り扱う、じゃんぱらD-Style秋葉原店を訪れたところ、店頭のショーケースには新旧のiPhoneがずらりと並んでいた。その買い取り価格や販売価格は常に変動しているが、実は例年新しいiPhoneが発売される秋には、リユースiPhoneの価格が下がる傾向にあるとの、耳寄りな情報を入手した。

2021年下半期の「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」(中古Aランク)の上限売価の推移

 上に紹介するグラフは、じゃんぱらの2021年下半期の「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」(いずれも128GBモデル)の最も高い販売価格の推移を示したもの。一般にリユース製品は発売から時間が経てば経つほど、価格が下がると考えられがちだが、じゃんぱらによれば実際にはそう単純な話ではなく、需要と供給のバランスによって価格が上下するという。発売から時間が経っていても、需要が高まれば価格は上昇する。実際に「iPhone 12 Pro」は2020年10月23日に、「iPhone 12 Pro Max」は同11月13日に発売されているが、グラフでは2021年の7~9月にかけて、価格はゆるやかに上昇傾向となっている。

 一方で需要に対して供給が上回れば、価格は下がる。10月の価格がぐっと下がっているのは、2021年9月24日に「iPhone 13」シリーズが発売されたため。iPhoneの場合、例年秋に新製品が発売されるが、これに伴って旧機種を手放す人が増えるため、秋にはリユースiPhoneの在庫も潤沢になるという。つまり、新しいiPhoneが発売されるこれからの時期は、リユースiPhoneが最もお買い得に買える時期でもあるということだ。

 スマートフォンの技術はすでに成熟期に入っていて、黎明期のように1世代前の製品と最新モデルで、できることが大きく変わるといったことは少なくなっている。「iPhone 14」シリーズが発売されても、前モデルの「iPhone 13」シリーズはもちろん、「iPhone 12」もまだまだ現役。加えてiOSはサポート期間が比較的長いことで知られ、「iPhone 14」シリーズにあわせてリリースされる最新のiOS16は、iPhone 8(2017年発売)以降でアップデートが可能となっている。数世代前のリユース製品に買い換えても長く使えるのは、iPhoneの大きな魅力と言えるだろう。

 中にはリユースiPhoneに、漠然とした不安を抱く人もいるかもしれない。これまでに一度もリユース製品を購入した経験がなければ無理もないが、たとえばじゃんぱらでは、スマートフォンに対し1カ月間の保証期間が設けられている。無料の会員登録をすれば、この保証期間が3カ月間に延長されるほか、おトクなクーポンなども利用可能。また月額550円~で物損や水没に対する保証がつけられる、「じゃんぱらあんしん保証」に加入することもできる。

リユースiPhoneでも基本の保証期間に加え、希望すれば保証サービスに加入することができる

 加えてじゃんぱらでは、すべてのスマートフォンが「赤ロム永久保証」の対象となっている。赤ロムとは元の所有者の割賦金未払いなどによって、キャリアからネットワークの利用制限がかけられること。もちろん買い取り時にはキャリア情報の確認も行われているが、それでも万が一赤ロム化した場合、同等品と交換してもらうことができる。逆にいえば個人売買ではこうしたトラブルもあるのでより注意が必要ということでもある。リユースiPhoneを選ぶなら、専門店が断然安心だ。

プロの目によるランク分けがされていて、納得して購入できるのも専門店ならでは。じゃんぱらでは、数十におよぶ査定項目をもとにランク分けを実施している

 引き続き使い慣れたiPhoneに買い換えたいけれど、最新モデルは高嶺ならぬ高値の花という状況に、ますます注目が集まりそうなリユースiPhone。もちろん今後需要が高まれば、価格が上がってしまう可能性もある。そうなる前に、1年で最も供給量が豊富で価格の下がるこの時期を逃さず、賢く買い換えしたいところだ。