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4万円ちょいで買える高性能タブレット「Xiaomi Pad 5」
2021年11月19日 00:00
現在ヒッジョーにホットなタブレット端末こと「Xiaomi Pad 5」。シャオミが2021年10月に発売したAndroidタブレットだが、購入者続出であり品切れ店頻発の人気ぶりである。
なぜ人気なのかと言えば、単純にコストパフォーマンスが非常に高いから。Xiaomi Pad 5の価格は4万3780円。4万円ちょいで買えるのに、チップセットがハイエンドクラスのクアルコム「Snapdragon 860」だったり、ディスプレイが11インチ(1600×2560)でHDR10や120Hzリフレッシュレートに対応していたり、4つのスピーカーを内蔵していたり。
同様の価格帯のAndroidタブレットもあるにはあるが、正直なところどれも「中途半端な仕様」だったりする。スペックなどを比べてしまうと、Xiaomi Pad 5のコストパフォーマンスの高さが際立ちまくるのであった。
そんなにイイのか、Xiaomi Pad 5。というコトで俺も試用してみたが、使った途端に「あっコレは“買い”のヤツだわ」と実感。見て触って使えば「マジでこれが4万ちょいで買えるの? っていうか4万ちょいで売っちゃっていいの?」といった気分に、誰もがなるであろー。
というわけで以降、Xiaomi Pad 5についてあれこれご紹介。どのくらいツカエるのかを書いてゆきたいッ!!!
なお、Xiaomi Pad 5は内蔵ストレージ容量違いで2機種あり、128GBモデルと256GBモデルが存在する。価格は128GBモデルが4万3780円で、256GBモデルが5万4780円。ただし256GBモデルはまだ発売されておらず、11月下旬以降に発売される予定だ。なので、ここでは128GBモデルについて書いていく。
また現在、ひかりTVショッピングにてXiaomi Pad 5がお得に買えたりする。
Xiaomi Pad 5は、どんなAndroidタブレット?
Xiaomi Pad 5は11インチの液晶ディスプレイを備えたAndroidタブレット。チップセットとしてクアルコムSnapdragon 860(7nmプロセス/最大クロック2.96GHz/Adreno 640 GPU)を採用し、メモリは6GBで内蔵ストレージは128GB。
処理性能がさらに高いチップセットがあるのでハイエンド端末とは言えないが、「ほぼハイエンド」という感じの“しっかり速いタブレット端末”だ。重めの3Dゲームなんかも軽快に動作する。
11インチの液晶ディスプレイを搭載し、その解像度はWQHD+(1600×2560ピクセル)。このディスプレイは120Hzのリフレッシュレート、HDR10、10億色超表示をサポートしている。後述するがかなりヌルヌルと滑らかに表示され、発色もキレイ。
OSはAndroid 11ベースの「MIUI for Xiaomi Pad」を採用。もちろんGoogle Playストア対応で、豊富なAndroid用アプリを利用できる。
カメラ画素数は、背面のアウトカメラが1300万画素、画面側のインカメラが800万画素。高画素アウトカメラは写真撮影や文書スキャンに向き、インカメラは1080pの動画撮影にも対応する。
ほか、4つのスピーカー(フラッグシップクアッドスピーカーオーディオシステム)を内蔵し、立体的没入感の高い音声フォーマットDolby Atmosにも対応している。
通信機能としてはBluetooth 5.0とWi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)に対応。バッテリーは8720mAhで、10時間以上のゲームプレイ、16時間以上の動画再生、20時間以上の電子書籍表示、5日間以上の音楽再生が可能。サイズは高さ254.69×幅166.25×厚さ6.85mmで、重量は511g。
発色のいい11インチディスプレイ、表示は滑らかで速い
Xiaomi Pad 5を使い始めてすぐ感じたのは、ディスプレイ品質。「こういう価格帯の端末だし」とナメてかかったが、その表示品位に返り討ちにされた。
まず発色がいい。手持ちの写真を何十枚も表示してみたが、豊かな色で表示され、濃淡の諧調も豊富で、コントラストも非常に良好。カメラマンが仕事用端末として使ってもおかしくないレベルだと感じた。
それから、ディスプレイが120Hzのリフレッシュレートに対応していること。Xiaomi Pad 5ではリフレッシュレートを60Hzと120Hzで切り替えられるが、切り替えて表示を見比べれば一目瞭然。例えば120Hzにするとスクロールが非常に滑らかになりチラつきが大きく減り、とても見やすくなる。
またXiaomi Pad 5の表示はDolby Visionにも対応している。Dolby Vision対応コンテンツを再生した場合、一般のテレビや端末で表示したときよりも広い色域とダイナミックレンジで映像が表示される。
たとえばNetflixはDolby VisionやHDR10に対応しているが、Xiaomi Pad 5で観ればより臨場感があるダイナミックな映像を楽しめる(ただしNetflix契約プランなどによりDolby Vision映像が再生されない場合もある)。
それと、プロセッサが高速なのと、表示が11インチと大きいことで、3Dゲームもより楽しくなる。例えば“重めの3Dゲーム”でもある「原神」なんかもサクサクと動作。表示品質も音質もよく、さらに11インチの大画面なので、こういうゲームもはかどるはかどる♪
仕事に使えるパフォーマンスと機能性
タブレット端末としてハイパフォーマンスなXiaomi Pad 5。処理性能が高いので、Webサイト閲覧やメール/メッセージの送受信はもちろん、ビデオ会議などにもフツーに使える。
同時に画面サイズがある程度大きく表示品位も高いので、例えば写真編集などのクリエイティブな使い方にもよく向く。実際にAdobe Lightroomを使って写真の現像などをしても、モタついたり引っかかったりするような“遅さ”はまずない。
また、MIUI for Xiaomi Pad独自の機能により、複数のアプリを使いやすい位置に表示して利用するようなこともできる。
たとえば画面分割機能を使えば、Adobe Lightroomで写真現像をしつつ、別のアプリで写真のサムネイル一覧を見るようなことができる。アプリ表示の上に小さいウィンドウとして別アプリを表示するミニウィンドウも便利だ。
Xiaomi Pad 5はBluetooth 5.0対応のAndroidタブレットなので、マウスやキーボードをつなぐこともできる。画面分割やミニウィンドウを使いつつ、マウスやキーボードを接続して使えば、仕事にもかなり使える機能性を発揮するというわけだ。
手軽に使えるスタイラスペン「Xiaomi Smart Pen」
別売のオプション品となるが、Xiaomi Pad 5には4096レベル筆圧対応のスタイラスペン(「Xiaomi Smart Pen」)も用意されている。価格は1万1800円。
このXiaomi Smart PenはBluetooth接続のスタイラスペンで、メモアプリなどに対して手書きしたり絵を描いたりすることができる。もちろんパームリジェクション対応なので、画面に手を置きつつペンで書くことができる。書くこと以外に、指先で行うスクロールやタップなどをペン先で行うこともできる。
使ってみて軽く驚けるのがスタイラスペンとしての完成度の高さ。12.2gと軽量なので違和感なく書いたり描いたりできる。書き味の滑らかさや追従性の良さもナイス。さらに、実用性が高いのだ。
Xiaomi Smart Penは、Xiaomi Pad 5の横側にマグネットで吸着するようになっている。で、吸着するだけでペアリングが行えてペンへの充電も行える。これが非常に便利。書いたり描いたりする以外に、指のかわりに端末の操作ができるので、画面に指紋をつけずに使えるとか、手袋をしていても端末を操作できるなど、Xiaomi Smart Penの活躍の範囲はかなり広い。
ペンのボタンもよくできていて、例えば前方のボタンを押したまま画面をタップするとメモアプリ(スイフトメモ)が表示され、どの状態からでもすぐメモ書きを行える。また手前のボタンを押したままタップするとスクリーンショットを取ることができる。
なお、ペンへの充電は前述のとおりXiaomi Pad 5の横側にマグネット吸着すれば自動的に行われる。満充電にかかる時間は最速で18分。満充電から8時間の連続使用が可能だ。またバッテリーが空になっても、60秒間の充電で20分使える。
Xiaomi Pad 5とXiaomi 11Tシリーズを組み合わせる
Xiaomi Pad 5の通信機能はBluetooth 5.0とWi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)に対応しているが、4Gや5Gなどのモバイルネットワークには非対応(つまりSIMを装着できない)。またGPSにも非対応。室内のWi-Fi環境下で使う場合は特に問題はないが、屋外でモバイル運用する場合はモバイルネットワーク非対応ということでひと工夫必要になる。
具体的にはどうするか? Xiaomi Pad 5を屋外でモバイルで運用する場合は、例えばXiaomi 11Tシリーズと組み合わせて、スマートフォンのテザリング機能を使って通信するという手がある。
Xiaomi 11Tシリーズは、シャオミのフラッグシップスマートフォンで、「Xiaomi 11T」と「Xiaomi 11T Pro」の2機種がある。どちらもSIMロックフリーのAndroid 11(MIUI 12.5)スマートフォンで、NTTドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイルの4キャリアすべてに対応する(eSIMには非対応)。
シャオミのフラッグシップ端末にふさわしい高度な処理性能が備わっていたり、シネマ品質の撮影性能を備えていたり、“Xiaomi Tシリーズ史上最高のディスプレイ”として6.67インチのAMOLEDディスプレイ(10億色超表示対応/120Hzリフレッシュレート)を搭載していたり、デュアルの高品位スピーカーを内蔵していたりと、本気度が非常に高いフラッグシップ端末2機種だ。
特にXiaomi 11T Proのほうは、各スペックが「これでもか」というほど洗練されており、おサイフケータイにも対応している「全部入りスマートフォン」という印象。
かなりゴージャスで先端的なXiaomi 11Tシリーズなのだが、これまたコストパフォーマンスが非常に高い。つまりは「えっそんな値段!」という安さなのである。
具体的には、Xiaomi 11Tが5万4800円。Xiaomi 11T Proは、8GB+128GBモデルが6万9800円、8GB+256GBモデルが7万9800円。
他社の同クラスのハイエンド端末は軒並み軽く10万円超えだったりするが、シャオミはこの価格。最も尖ったフラッグシップスマートフォンXiaomi 11T Proの最大容量機種(7万9800円)と、前出のXiaomi Pad 5(4万3780円)を、両方買っても12万3580円。他社製ハイエンドスマートフォン1台分程度の価格で、フラッグシップスマートフォンとほぼハイエンドのタブレットの両方が買えてしまう! ヤバ〜い♪
なお現在、ひかりTVショッピングにてXiaomi Pad 5 128GBや Xiaomi 11Tシリーズなどのシャオミ製品がお得に買えたりする。これもやはり今すぐチェックするのが吉であろー。
まあ無理にXiaomi Pad 5とXiaomi 11Tシリーズを組み合わせることもないが、コストパフォーマンスで機種を選んでいくと、やっぱりタブレットもスマートフォンもシャオミになりがち。ともかく、Xiaomi Pad 5にしてもXiaomi 11Tシリーズにしても、調べれば調べるほど「よくまあこの値段で出せるよなぁ」と感嘆してしまうほどなので、この機会にぜひじっくりと検討し、安価にて高い性能と快適さをゲットしてみてほしい!