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y.u mobileの「修理費用保険」を実際に使ってみた

y.u mobileの音声SIM契約者なら誰でも利用できる「修理費用保険」

 仕事でもプライベートでも手放せない相棒、スマートフォン。傷がつなかないようにケースに入れて大事にしているのに、うっかり落として画面割れや水没、最悪のときは電源が入らないなんてこともある。大切なスマホが壊れてしまったときのショックは計り知れない。

 そんなときに助けとなるのが「保険」だ。大手キャリアでは毎月500円程度を払い続けることで、万が一の故障や紛失時に修理や交換に対応してくれるサービスを提供しているし、格安スマホを扱うMVNOでも、今では保険サービスを用意しているところが多い。

 そんな中、y.u mobileは、音声通話SIMを利用しているすべてのユーザーについてくる保険サービス「修理費用保険」を提供している。

 とはいえ、ユーザーに保険料の負担はないので、y.u mobileを利用している人でも、もしかして自分がこのサービスを利用できることに気がついていないかもしれない。

 y.u mobileの修理費用保険は、ユーザーが負担する毎月の保険料がない、つまり0円にも関わらず、年間最大3万円の修理費用が補償される保険サービスだ。補償の適用は年2回まで。たとえばディスプレイが割れた際の修理費用は1万5000円程度が相場なので、たとえ1年に2度もスマホを落として画面が割れてしまっても、ほぼ全額補償される計算だ。

 端末は新品でも中古でもOK。事前に端末を登録する必要はなく、音声通話SIMに申し込んだ時点で、「発売から5年以内の端末」または「購入から1年以内の端末」であることが証明できればいい。だから、端末購入時のレシートは絶対に保管しておこう。なお、SIMの利用開始から30日間の故障は補償の対象外となるので注意したい。

 対象となる損害は、破損、水没、故障、全損。一方、紛失、盗難、バッテリー劣化、経年劣化による故障は対象外だ。

y.u mobileの修理費用保険

画面割れiPhoneを修理店で修理

 y.u mobileの「修理費用保険」はどのように利用できるのか。タイミング良く(?)「iPhone Xs」のディスプレイを割ってしまったy.u mobileユーザーAさんが、実際に街の修理店でiPhoneを修理し、修理費用保険の保険金を請求してみた。

 まず、忘れずにやっておきたいのが、スマホが壊れた場合、その状況を写真に残しておくことだ。

 この写真は保険金の申請に必要になる。スマホを壊してしまった場合、一刻も早く直したいという思いから、一目散に修理店に駆け込んで修理してしまい、壊れた状況の写真を撮ることができなくなってしまうことがある。あるいは、スマホ1台しか手元にない場合、どうやって写真を撮って残せばいいのかという問題もある。こうしたケースが多いためか、保険会社は一般的に、修理をしたという証明書があれば申請を受け付けてくれるようだが、書類がしっかりそろっている方が申請は通りやすいともいわれる。スマホが壊れてしまったときは、まず落ち着いて、その状態を写真に撮って残す方法を考えよう。

 損害状況の写真を撮ったら、スマホを修理店に持ち込む。今回は「スマホスピタル 新宿アルタ店」にお願いした。スマホスピタルは総務省登録修理業者だが、修理費用保険の申請に総務省登録修理業者である必要はない。どこで修理しても保険金は請求できる。

 なお、対応保険会社である、さくら損害保険の指定修理店(iCracked Store)が近くにある場合は、修理前に保険会社に連絡することで、当日、代金を支払わずに修理を受けることができる。

今回はスマホスピタル 新宿アルタ店に修理をお願いした

 スマホスピタルの店舗では、まず端末の状態を対面でチェックし、修理内容を相談して決めていく。

 今回は画面と、防水のための耐水シールの交換修理となった。交換する液晶画面は、互換パネル(1万2000円)か、少し高額になるが標準パネル(2万1800円)かのどちらかを選べた。

 y.u mobileの「修理費用保険」は最大3万円まで補償されるので、Aさんは迷うことなく標準パネルを選択。合計で税込み2万5080円の修理代金という見積もりになった。

端末の故障状況をチェックし、見積もりを受ける。液晶画面と耐水シールの交換で合計2万5080円の修理代金となった。代金は修理後に支払う
受け付けると、店舗奥で早速修理開始。20項目もの動作確認をしてから、ディスプレイを外して新しいものに交換し、筐体の縁に耐水シールを貼り付けて閉じていく。そして再び動作確認。小さい部品を扱う非常に繊細な作業だが、作業自体は15分程度でサクサクと終わった

 修理が終わって受け取れるのは約30分後だ。短い時間なのでAさんは店舗の近くで時間を潰していた。

 端末を送付したりせずに、修理店に持ち込んで30分から1時間程度で戻ってくる手軽さがいいとAさんは語っていた。

 戻ってきた端末は修理箇所と動作を確認し、修理代金を払う。このとき渡される領収書と「修理診断書」(修理をしたという証明書)も請求に必要な書類だ。忘れずにもらって紛失しないようにしよう。

iPhone Xsの割れた画面がきれいに直った!

いよいよウェブで保険金の申請

 修理が終わって、修理領収書と修理に関するレポート(スマホスピタルの場合は修理診断書)をもらったら、いよいよ保険金の申請だ。

 紙の書類に記入して申し込むこともできるが、y.u mobileのウェブサイトには申請用のウェブフォームが用意されている。Aさんはウェブから申請した。

領収書や画像を用意し、こちらのウェブフォームから申請

 y.u mobileの携帯電話番号、連絡先のメールアドレス、氏名、連絡先の電話番号、住所といった個人情報、修理した端末のメーカー名、機種名、IMEI、シリアル番号などを入力する。事故内容や事故が発生した状況は詳しく記入しよう。

 修理内容は、修理したのか、全損で端末を新たに購入したのかを選択。修理にかかった金額を税込金額で入力する。また、保険金が振り込まれる口座情報を間違わずに入力しよう。

「修理内容」は修理を行ったのか、端末を購入したのかを選択し、金額を入力。「キャッシュレスリペアの有無」は、指定修理店舗(iCracked Store)を利用した場合に「キャッシュレスリペア」を選択するが、Aさんの場合は通常修理だ

 申請に必要な書類は画像をアップロードする。損害状況が分かる写真、サービス加入時点でメーカー発売日から5年以上経過している場合などは、端末の購入日が分かる書類も用意する。これはレシートでもメールのキャプチャでもいい。大手キャリアのマイページで購入履歴を見ることができれば、その画面でも大丈夫だ。

領収書、修理店からもらったレポート、保証書など、必要な書類を用意。iPhone Xsは発売から5年以内なので、購入時の領収書は不要だ

 「メーカーや修理店が発行するレポート」「修理費用領収書」に、修理店でもらった書類2枚をアップロードする。

必要な書類をスキャン、あるいは写真を撮ってアップロードする

 以上、すべて選択、入力したら、「送信」を押して終了。入力に不備がある場合は指摘されるので、修正して再送信しよう。

 保険金は、不備がなければ30日以内に指定した口座に振り込まれる。Webフォームに入力して申請した場合は、紙の書類で申請するよりも振り込みが早い傾向があるようで、Aさんの場合は、4日後に振り込まれたそうだ。

落ち着いて状況を残し、書類をそろえて申請すればOK

 スマホを壊してしまったときは、軽いパニックになって、焦って事を進めようとする。しかし、保険サービスを利用できるなら、落ち着いて、まずは損害状況の撮影だ。それから修理店を探して手配しよう。

 保険の申請には、さまざまな書類が必要になる。日頃から、保証書や領収書、レシートはしっかりもらって保管するようにしたい。購入を知らせるメールも証明になるので、むやみに削除しないようにしよう。

 きちんと申請すれば、保険料が支払われる。しかも、y.u mobileは、毎月の保険料がないのに、年間最大3万円まで支払われる。毎月払っていても、補償金額の上限が8000円程度という保険もある中、非常に手厚い保険だ。y.u mobileなら、画面割れ程度の故障は、もう恐れる必要はない。

 通信プランを比較する場面では、どうしても月額料金ばかり注目しがちだが、無料でついてくる「y.u mobileの修理費用保険」などを含めると、別途端末保険をかけるよりトータルでお得になるかもしれない。