特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2011年10月7日、auから「HTC EVO 3D ISW12HT」「MOTOROLA PHOTON ISW11M」が発売

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から9年前の2011年10月7日、KDDIと沖縄セルラーは「HTC EVO 3D ISW12HT」「MOTOROLA PHOTON ISW11M」を発売しました。

HTC EVO 3D ISW12HT
MOTOROLA PHOTON ISW11M

 HTC EVO 3Dは、裸眼立体視や3Dカメラなどを備えたHTC製のAndroidスマートフォン。本体のカメラで撮影した画像や動画をそのまま3Dで楽しめるほか、3D表示に対応したゲームもプリインストールされていました。

 MOTOROLA PHOTONは、auをはじめとする国内キャリア向けとしては初のモトローラ製Androidスマートフォンとして登場しました。背面には端末を横向きにして立てられる「キックスタンド」を装備していました。また、別売のドックシステムを利用すると、テレビやパソコンのディスプレイをパソコンのように動作させる「Webtop」機能が利用できました。

 両モデルともグローバル向けに販売されていた製品の日本向けモデルとなり、WiMAXに対応していました。また、SIMカードを利用せず、電話番号などの契約情報を端末本体に書き込んで利用する機種(いわゆるROM機)というのも共通点です。なお、PHOTONはSIMカードスロットを搭載していましたが、国内・海外ともに利用できないという特徴もありました。

 この頃のグローバルメーカーのAndroidスマートフォンは、日本国内特有の機能に対応していないというのが一般的な認識。機能の不足面を理解したうえで、指名買いするユーザーも実際に多かったと記憶しています。近年では、グローバルメーカーが日本国内でスマートフォンを展開する場合、日本向けの機能に対応していないとやる気がないと思われるようになってしまったのも、時代の移り変わりを感じられます。