「Google検索で動物たちを3Dで」、楽しめる動物・恐竜・昆虫まとめ

　スマートフォンからのグーグルの検索サービスで、動物や恐竜、昆虫の名前で検索すると、その姿を現実世界と重ね合わせられる機能が提供されている。

　いわゆるAR（拡張現実）と呼ばれる技術で、スマートフォンのカメラで捉えた現実と、3Dグラフィックで描かれた動物たちと重ね合わせて表示するもの。単に重ねるだけではなく、現実の平面などを認識した上で表示する、といった形だ。

　本誌では過去、検索できる種類が拡充されるたびにご紹介してきたが、今回は、それらをまとめてみた。夏休み、お出かけは難しいかもしれないが、スマートフォンやタブレットを使って、自宅で楽しく学べる時間の一助になれば幸いだ。

動物

　2019年9月下旬から、日本語検索に対応した「動物AR」は、グーグル広報によれば29種類がラインアップ。

　海外では2019年6月から利用できていたが、日本語対応した同年9月下旬、話題になった。ちなみに動物のなかでも犬はバリエーションに富んでいる一方、猫は1種類のみだ。

ゴールデンリトリバー

実は「ラブラドールレトリバー」も登場する。ゴールデンリトリバーとよく似ているが、毛並みがちょっと違う

恐竜

　恐竜は全部で10種類。6月30日から提供されており、その造形は、ゲーム「ジュラシック・ワールド・アライブ」の技術がベース。映画「ジュラシック・ワールド」の制作チーム、古生物学者とも協力した。ティラノサウルスやヴェロキラプトルなどがラインアップされている。

　他のARと異なり、工夫されたのはその大きさの表現。恐竜のなかには、人類および人類の生活空間よりもはるかに巨大なものがある。するとスマートフォンの画面内にも、そこで捉える空間内にも収まらないことになる。

　そこでグーグルでは自動縮尺機能を導入。スマートフォンと平面の距離を自動的に算出して、スマートフォンの画面内に恐竜が収まるように調整している。もちろん、実寸大で表示することもできる。

昆虫

　昆虫でAR表示できるのは、19種類。カブトムシやクワガタ、アゲハチョウ、トンボ、カマキリなど馴染みのあるものが多い。

　昆虫のARは、7月29日から提供されている。グーグルでは、8月31日まで「昆虫AR！夏休みフォトコンテスト」を実施中。

　Twitterを通じて「#Google昆虫ARフォトコンテスト」というハッシュタグをつけて、ARの昆虫の写真をツイートすると賞品をプレゼントする。佳作の10人にはGoogleグッズ、優秀な作品に選ばれた人（3人）にはPixelスマートフォンがプレゼントされる。

ショーヴェ洞窟もARで

　生き物たちだけではなく、ほかにもユニークなARが用意されている。

　日本語で検索できるのは、フランスにあるという「ショーヴェ洞窟」だ。1994年に発見されたこの洞窟には、先史時代にバイソンやサイなどの動物の姿を描いた壁画がある。保存・維持のため非公開となっているが、その様子をARで楽しめるというわけだ。

ショーヴェ洞窟

　このほか、Google検索の設定を「英語」にした上で、英単語で検索するとAR表示できるものがある。たとえば人体の各器官、細胞組織、あるいはアポロ11号（Apollo 11）などだ。

　グーグルのサポートページでも紹介されているが、8月11日時点では、まだ日本語検索に対応していない。ただ、言語設定さえ変えれば日本国内からでも利用できる。ちょっとした手間はかかるが、時間がかかるものでもないし、すぐ日本語に戻せるので、ARを楽しむために工夫してみるのも良いだろう。