レビュー

「TCL 10 Lite」クイックレビュー

 手ごろな価格のAndroidスマートフォン「TCL 10 Lite」が発表された(関連記事)

 今回は実機の外観やスクリーンショット、撮影した写真を中心にご紹介する。

外観

 「TCL 10 Lite」の大きさは約75.6×162.2×8.4mmで、重さは約180g。ディスプレイは約6.53インチ、フルHD+(1080×2340ピクセル)の「NXTVISIONドッチディスプレイ」で、コーニングのGorilla Glass 3を採用する。

 それなりに狭い額縁で、6.53インチという画面サイズを感じさせないボディ。コンパクトとは言えないが、かといって大きすぎず、スタンダードなサイズという印象だ。

 ディスプレイ上部にはパンチホールタイプのインカメラを搭載する。

カメラ

 背面のメインカメラはクアッド(4つ)構成。

 左から約4800万画素のAI搭載高画質カメラ、約200万画素の深度測定用カメラ、約200万画素のマクロカメラ、約800万画素の超広角カメラ(画角118°)だ。

カメラを起動したところ

 シャッターボタンの上に、「詳細」「自動」「動画」「ポートレイト」「スーパーマクロ」「プロ」と記されており、タップすればカメラのモードを切り替えられる。

 1.0Xと書かれているボタンを押せば標準と2倍ズームを切り替えられる。

 その下にあるボタンは、スクリーンを広げるかのようなアイコンで、超広角カメラに切り替わる。

 標準の48Mカメラと超広角カメラは横に並ぶカメラのうち、端と端にあり、切り替えると、かなり視点が変わる。撮影のときはちょっと注意したい。

 TCL 10 ProやTCL PLEXと異なり、複数のカメラを同時に見比べる機能はない。

標準
ポートレート。背後のボケが効いている
被写体に近づいて標準で撮った写真
ほぼ同じ距離からスーパーマクロで撮影
標準で撮影
プロモードで、明るさを極端に上げて撮影
標準で撮影
2倍ズーム
超広角
標準
デジタル10倍ズーム

メニュー

 Android 10搭載ながら、中国メーカーらしく独自の「TCL UI」を採用し、オリジナルの設定項目やアプリが用意されている。といっても違和感はなく、スマートフォンをより便利にする機能拡充といった印象だ。

 たとえば、設定の「高度な機能」→「システムナビゲーション」では、ホームボタンや戻るボタン、メニュー切り替えボタンを表示する、かつてのAndroid風なナビゲーションを選べる。

 逆に、Android 10ではおなじみのジェスチャーナビゲーションに切り替えることもできる。

 さらには「下から上へのジェスチャー」という操作を“戻るボタン”代わりにする、というカスタマイズも用意されている。

 ほかにもスマートフォンの状態を示す「スマートマネージャ」、側面のボタンから好みの機能をワンタッチで呼び出す「スマートキー」、ゲームをより快適にプレイできるようにする「ゲームモード」などがある。

主な仕様

 チップセットはQualcomm Snapdragon 665で、CPUは2.0GHz×4+1.8GHz×4のオクタコア。

 メモリ(RAM)は6GBで、ストレージは128GB。最大256GBまでのmicroSDXCカードに対応する。

 生体認証では、背面にある指紋認証センサーを利用できるほか、インカメラによる顔認証もサポートする。

 バッテリー容量は4000mAh。急速充電には非対応。外部接続端子はUSB Type-C。3.5mmのイヤホンジャックを備える。

 対応LTEバンドはBand 1/3/8/18/19/26。IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz)とBluetooth 5.0、NFCをサポートする。