iPhone 5発売、ソフトバンク銀座に孫社長と上戸彩が登場


 アップル製のスマートフォン「iPhone 5」が9月21日に発売された。ソフトバンクモバイルの旗艦店、ソフトバンク銀座では、販売開始の朝8時に記念セレモニーが開催され、ソフトバンクモバイル 代表取締役社長の孫正義氏と、CMでもおなじみの上戸彩が登場。iPhone 5の魅力などを語った。


 

 同店には21日8時の販売開始時点で260人以上が行列を作った。先頭に並んだユーザーは5日前の月曜日から並んでいたという。販売開始前のカウントダウンセレモニーでは、まず孫社長がiPhone 5を手に満面の笑みで登場。並んだユーザーからは拍手で迎えられた。「これはスゴイですよ。速い! 薄い! 軽い!」とユーザーに語りかけ、綺麗というパノラマカメラの撮影をその場で実演。「LTEは都内でもガンガン広がっている。LTEの電波さえつかめば、ビックリするくらい、サクッ! やったときの感動は、心から、おおっ! と叫んじゃいます。もう元には戻れない。友達に自慢しましょう」と興奮気味に魅力をアピール。「マップは、日本のデータはもっとこれから入れて欲しいと思いますが(笑)、でもやっぱりマップも感動します。Yahoo! ともデータは連携してますから」とグループの宣伝も忘れなかった。

 テザリングについては、「随分悩みました。一昨年ぐらいから重要な課題として検討してきました」と明かし、「iPhone 5用のLTEを黙って、ずっと準備してきました。他社よりも先に。その結果LTEの基地局の数は他社(KDDI)の2.4倍くらい、すでに免許を取っています」とLTEのエリアの拡大にも自信を見せた。孫氏はまた、下取りプログラムにも言及、「電源は入りされすれば、スパっと一律で買取。iPhone 4Sを買ったばかりの人でも、サクっと乗り換えていただける」と解説した。

 ゲストとして登場した上戸彩は、入籍発表後初めて公の場に姿を見せたということもあり、多くの報道陣が詰めかける注目のゲストとなった。「疲れてないですか? 」と並んだユーザーを労う一方、iPhone 5については「ヤバイですね。スゴイですね」と孫社長と意気投合。「こんなに速くなるんだっていうぐらい。動画をダウンロードしてみたんですが、一瞬にして全部届くんです」とそのLTEの速度に感動している様子。iPhone 5をどうするか? と問われ、「iPhone 5? そりゃあ買いますよ!」と答えると、孫社長からは「ちゃんと、プレゼントしますから」と持ちかけられ、「申し訳ないです……じゃぁ、2つお願いします(笑)」とホットなコメントも飛び出した。

 販売開始の10秒前になると、並んだユーザーと一緒にカウントダウンを開始。0秒になると店舗前の垂れ幕が落とされて、銀色の紙吹雪が舞った。その後ユーザーが順次店内に案内され、契約を済ませていった。

 先頭に並んだユーザーは、茨城県から来た会社員の男性で、有給休暇を取って月曜日から並んだとのこと。iPhone 4Sからの機種変更で契約したそうで、契約手続きが終了すると、店舗前にて上戸彩からiPhone 5が手渡された。「軽いし、びっくりするくらい速い。握った感想はiPhone 4Sと同じ。薄いし持ちやすい」と、軽さや動作速度に注目している様子で、上戸彩からは「ぜひこの良さをTwitterでどんどん広めてください。宣伝隊長をお願いします」と期待のコメントも寄せられた。

 孫社長は、「熱狂的なファンがいることはすごいこと。車でもテレビでもこんなことはありえない」とiPhoneの特徴を語ったほか、上戸彩は、入籍について孫社長から祝福されると、「みなさん、本当にありがとうございます。すごく幸せです」と力強くコメントを残した。

 なお、ソフトバンク銀座は9月21日にリニューアルを実施、アクセサリー取り扱い点数はオープン当初から2倍となる1000点にまで拡大されているほか、1階にはさっそくiPhone 5に対応するケースなどが、多数展示されている。また、同店限定のデザインを採用したケースも取り扱われる。


 

LTEの基地局数をアピール

囲み取材で23区のLTE基地局数の比較表を示す孫社長

 セレモニー終了後は孫社長の囲み取材も行われた。iPhone 5の予約台数や販売台数は、従来同様に公表しない方針だが、iPhone 5の入荷数は過去最大で、予約数も過去最大としている。

 LTEについては基地局の免許許可数が8月時点で1万673局であり、「KDDIの2.4倍」と優位性を強調。また、現在のLTE基地局の稼働台数は7300局とし、現時点での実人口カバー率は「約60%程度ではないか」とした。東京23区内のLTE基地局数(免許許可数)についても、会場ではKDDIの数と比較した表を配布。8月時点で、23区ではソフトバンクが1192局、KDDIが776局であり、自社が先行している様子を紹介した。

 また、JR・山の手線の内側では、プラチナバンド(900MHz帯)を積極的に拡充していく方針で、既に宮川CTOからも説明されているように、900MHz帯にトラフィックが移動することで、余裕が出た2.1GHz帯でLTEの帯域幅を広げていく考え。


ビックカメラ有楽町でもくす玉割りセレモニーを実施

 ビックカメラ有楽町店でも、開店前の7時50分頃に「ソフトバンク『4G LTE』サービス開始&最新スマートフォン発売記念セレモニー」と題して恒例のくす玉割りが店頭イベントスペースで実施された。

 株式会社ビックカメラ 代表取締役社長 宮嶋宏幸氏は、iPhone 5は「過去最高の予約数」に上ったと人気ぶりを紹介し、「ビックカメラでは独自のサービスとして下取りサービスを拡充して対応したいと考えている。対応アクセサリーも各種取り揃え、すでに1000アイテムを用意しているので、たくさんの商品の中から選んでいただければ」とアクセサリー類の品揃えの充実ぶりをアピールした。

 CMの白戸家でおなじみの“お兄ちゃん”ことダンテ・カーヴァー氏もゲストとして登場。「今日のセレモニーに参加できて嬉しいです。iPhone 5が発売され、それも嬉しいです。今日からスタートの 4G LTEサービスをよろしくお願いします」と挨拶した。

 ソフトバンクモバイル株式会社からは代表取締役副社長兼COO 宮内謙氏が出席。宮内氏もiPhone 5は今日初めて触ったという。宮内氏は、「4G LTEのサービスを今日から開始しますが、データパケットの使い放題、買い替え割や乗り換え割などいろいろなサービスを提供します。テザリングも来年から開始、下取りも用意します。家族キャンペーン、BB割、24時間通話定額など、覚えきれないくらいたくさんのオプションをご用意しました。この素晴らしいiPhone 5という製品と、われわれの各種プランやサービスによって、みなさんに心から喜んでいただけると思っています」とコメントした。


株式会社ビックカメラ 代表取締役社長 宮嶋宏幸氏iPhoneの大ファンだという“お兄ちゃん”ことダンテ・カーヴァー氏
ソフトバンクモバイル株式会社 代表取締役副社長兼COO 宮内謙氏くす玉割りで「4G LTEサービス」開始を祝った

 




(工藤 ひろえ/太田 亮三)

2012/9/21 12:56