au、花火大会や夏祭りなどで臨時エリア対策


 KDDIと沖縄セルラーは、全国各地で今夏実施される花火大会などのイベントで、車載型基地局やWi-Fiスポットなどを用いて、auユーザーに向けた臨時のエリア対策を実施する。

 auでは、昨夏、ユーザーが集中するイベントを中心に行ったエリア対策により、2007年度と比べて接続できなかった通信の件数が94%減少。さらに通信設備などの増強で、イベント開催時に周辺の基地局で発信規制を実施する基地局の数は98%減少しており、イベント期間中のみ繋がりにくい、という状況への対策を行っている。

 この夏も、昨年と同様の対策を行うとのことで、全国301の花火大会、夏祭り、音楽フェスティバルなどのイベント会場で対策を実施する。対象となるイベントは、過去の開催時に、auのシステムへどの程度負荷がかかったか、チェックした結果、要対策と判断したものという。新規に開催されるイベントは、集客規模を予測し、そこからシステムへの負荷状況を推測して対策を行う。これにより、最大で1会場あたり臨時のau Wi-Fi SPOTを5局、車載型基地局を2台展開する。また今年からの取り組みとして、新たに可搬型基地局も出動する。

 auでは専用サイトを開設し、エリア対策を行うイベントを案内する。専用サイトでは、車載型基地局、au Wi-Fi SPOTの対策が行われる会場が具体的に示される。それらの対策が行われない会場では、周辺の既存基地局の調整などで対応する。




(関口 聖)

2012/6/25 11:54