「IMT-Advanced」に2つの技術、正式に勧告


 スイス・ジュネーブで開催されている、ITU(国際電気通信連合)の無線部門の総会(RA-12)は18日、LTE-Advancedと、Wireless MAN-Advanced(WiMAX2)の2つの技術を次世代のモバイル通信規格「IMT-Advanced」として勧告した。「IMT-Advanced」として具体的な技術が正式に承認されたことになる。

 「IMT-Advanced」は、ITUでの4G(第4世代)携帯電話技術の総称。現在、携帯電話で使われている第3世代の通信技術(3G)の次に位置する規格となる。既にITU-Rのスタディグループ(SG)において、LTE-Advancedと、Wireless MAN-AdvancedはIMT-Advancedに採用するよう勧告案がまとめられていたが、今回のRA-12で正式に決まった。総務省移動通信課によれば、日本はどちらの技術もIMT-Advancedでの採用を推していた。

 ITUでは、IMT-Advancedは、光ファイバークラスの速度が携帯電話でも利用できるとしたほか、従来よりも電波の利用効率が大幅に向上し、スマートフォンなどが招くデータ通信量の急増にも対応できるとコメントしている。




(関口 聖)

2012/1/19 12:43